/
ショッピングモールなどの広い施設で、はしゃぐ子どもが迷子になりやしないか親はヒヤヒヤ。あげく、お会計などでつないだ手を少し離したら急にいなくなってしまうなんてことも……。今回は、40代の2児のパパが我が子の迷子を経験し、血の気が引いたというエピソードを紹介します。
(※写真はイメージです)
家族で大型ショッピングモールに買い物に出かけた時の出来事です。
私と妻、4歳の長女、3歳の長男が一緒でした。長男は疲れたのか妻の押すベビーカーで眠っていて、私は長女と2人で文房具屋で品物を見ていました。すると、長女が「ママのとこに行くね」と一瞬、私の目の届かないところへ。妻が近くにいることは分かっていたので、すぐに会えたものと安易に考えていました。
そのあと妻と合流したのですが、長女の姿が見当たりません。妻にきくと「私のところには来ていないけど……?」と、思いもよらない答えに、血の気が引いたことを覚えています。
(※写真はイメージです)
「顔面蒼白」とはまさにああいう状況のことを言うのでしょう。全身に鳥肌が立ち、一気に不安と後悔に襲われました。
なぜ目を離してしまったのか。なぜ一人で行かせたのか。店中を探しながら、長女に対して申し訳ない気持ちでいっぱいに……。
フロアを一周しても見当たらず、インフォメーションに迷子の捜索をお願いしようと心に決めた、その時。
長女が、見知らぬ女性に手を引かれてエスカレーターを降りてくる姿が見えました。
(※写真はイメージです)
私が大きな声で名前を叫ぶと、長女は満面の笑みを見せ、私に駆け寄ってきました。
「ごめんね、ごめんね」と何度も長女に謝り、娘を連れて来て下さった女性にも繰り返しお礼を言いました。
きっと、子どもをちゃんと見ていない、いい加減な親と思われたに違いない……。叱られることも覚悟していると、その女性は
「ご両親は一生懸命子育てをなさっているのね。この子、とても強く育っているわ。一人で怖かったろうに泣くのも我慢して、迷子になったって私に言ってきたんです。しっかりしたお子さんに育っている証拠ね」
そう言って、笑顔でその場を去っていかれました。
お名前を伺うこともできませんでしたが、自分を責めるしかない状態だった私にとって、何より励みになった言葉でした。
それ以来、子どもからは決して目を離さないよう心掛けています。あらためて、あの時はありがとうございました。
====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。
妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
3513
「マイナビウーマン子育て」は、働く女性の恋愛と幸せな人生のガイド「マイナビウーマン」の姉妹サイトです。結婚後ママになりたいと思っている人や現在0歳から6歳までの子どもを持つママの、日々の不安や悩みを解決するお手伝いをしています。
恋愛・結婚の人気ランキング
新着
カテゴリ
公式アカウント