/
子育て中のママ・パパの悩みを臨床心理士・公認心理師に相談する『子育て心理カウンセリングルーム』。今回は、夫についてのお悩みです。「申し分のない人だったのに」というその訳は……。
※画像はイメージです
✅ 【関連漫画】夫は総菜が気に入らない。疲れ果てた妻はついに倒れて…
夫としては申し分のない人だったのに、子どもが生まれてから価値観の相違や性格の合わなさを感じることが増えました。特に、子どもに対する接し方や叱り方は、見て怒りすら覚えるほど。度々話し合いしても聞く耳も持たず……嫌気がさしてしまっています。かつては温厚だと思っていた夫も、最近では苛立ちを見せることも増え、これからやっていけるのか、どうしたらいいものか、困っています。(44歳・女性・専業主婦)
お困り度:★★★★★★★★★★
自分44歳、夫41歳、長女10才、次女7歳
今回の心理カウンセラー たかだちかこ 先生(臨床心理士・公認心理師)(うららか相談室)
お子さんが生まれてから夫さんと価値観の相違が浮き彫りになったとのこと、それまではとても良いご関係だったからこそ余計に、どうしてこうなってしまったのか戸惑いや不安も強く感じられてお辛いことと想像します。
お子さんが生まれてからということは、価値観の相違や性格が合わない部分は主に子育てに関することとお見受けしますが、お子さんに関する部分以外は今も良き夫と思えるのでしょうか?もしそうであれば、お子さんが大きくなって親が子育てに関わる部分が少なくなっていけば、再び良いご関係に戻れる可能性もあるかと思いますが、それを待つまでの年数を今のまま過ごすのはしんどいですし、お子さんたちにも良い環境とは言えないかもしれませんね。
また、度々話し合いをしてきたとのこと、とても頑張って事態を改善しようと努力してこられたことが伺えます。それなのに聞く耳も持ってくれなかったとのこと、頑張った甲斐があったと思えるほどの成果が感じられないことも、お辛さを深める要因ではないかと想像します。
元々温厚だと思っていた夫さんがイライラしがちになり、お子さんに対する接し方や叱り方が相談者さんには怒りすら覚えるほどということですが、その要因はお子さんだけでしょうか。お仕事のストレスや健康上の不安など、お子さんの言動以外の要因が、苛立ちや強い叱り方に繋がってしまっている可能性はないでしょうか。
もし、その可能性もあるようならば、「最近、仕事大変なの?」「何かストレスがたまることある?」というようなアプローチで聞いてみるのもひとつの手です。お子さんへの対応をテーマにすると聞く耳を持ってもらえない場合でも、夫さん側の要因について聞いてみると、もしかしたら状況の改善につながるお話ができるかもしれません。
また、叱られたお子さんたちの様子はどうでしょうか。落ち込んだり傷ついたりしているならば、そこまで怒られなくてはならない状況ではないこと等、お子さんたちの気持ちをその時々の状況相応のものに整えるようなフォローをしてあげられると良いですね。
ご本人が変わろうと思わない限り、他者が人を変えることは難しいので、いろいろ頑張ってみても変わらないようでしたら、相談者さんとお子さんが楽しく過ごすことを第一に考えられると良いかと思います。
(文:臨床心理士 たかだちかこ/うららか相談室)
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
3513
「マイナビウーマン子育て」は、働く女性の恋愛と幸せな人生のガイド「マイナビウーマン」の姉妹サイトです。結婚後ママになりたいと思っている人や現在0歳から6歳までの子どもを持つママの、日々の不安や悩みを解決するお手伝いをしています。
恋愛・結婚の人気ランキング
新着
カテゴリ
公式アカウント