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4歳の末っ子と0歳の孫、思春期の息子も両親の介護も…暮らしやすさにこだわった注文住宅は、40代夫婦の老後も見据えた家に

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目次

福岡県に住む動画クリエイターのゆもんちさんは、2024年1月に実家の隣に建てた新居のルームツアー動画を自身のYouTubeチャンネルで公開。夫と20歳、15歳、4歳の子どもと暮らす一戸建ての住み心地は? 親との敷地内同居ってどう? 気になるポイントを全部聞きました!

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地盤改良工事が必要とわかり、思わぬ出費が……

ゆもんちさんが注文住宅を建てると決めたのは2022年末。お母さんの介護がきっかけでした。最初の半年は、車で1時間の距離を通って庭の整地から自分たちで行ったそうです。建築は地元の工務店に依頼し、なんと自分ら図面を引いて間取りを試行錯誤。工事をスタートさせたのは2023年秋のことでした。

ーー家を建てる過程で、特に大変だったことは何ですか?

ゆもんちまったく予期しなかったのは、建築前に地盤調査した結果、柔らかい土地だとわかって、くい打ち工事をしなくてはならなくなったことです。それもかなり地中深くまでくい打ちをする必要がありました。父が家を建てたときには地盤調査は義務ではなかったので、そこまで柔らかい土地だとは知らなかったんです。

安全第一だし、せっかく建てる家には安心して住みたいので、ここはお金がかかってもしかたない、と工事をお願いしました。でもその金額が120万円! 間取りがほぼできた段階で発覚したので、そこからさらにどう節約するか、検索魔になってかなり調べて考えました。

ーーどこをコストカットすればいいのか、悩みますよね。最終的にどこを節約したんですか?

ゆもんち大きく変更したのは屋根や外壁の素材です。屋根は、耐久性やメンテナンスコストを考えて洋瓦を予定していましたが、ガルバリウム鋼板に変えました。外壁はアクセントを入れる幅を狭めるなどしてコストダウン。また、外構は玄関側に簡単なフェンスを設置してもらうくらいにして、入居後に自分たちでやろうといことになりました。

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夫(41歳)、次女(20歳・学生)、長男(15歳・高1)、三女(4歳・年少)の5人で福岡県に暮らすゆもんちさん一家。6月には結婚・独立していた長女が里帰り出産で赤ちゃんと自宅に滞在しますます賑やかに(提供写真)

パーツにこだわって自分で仕入れたらコストダウンにも

ーーゆもんちさんのYouTubeで公開しているルームツアー動画では「施主支給」という言葉がよく出てきますが、これもコストダウンも兼ねているのでしょうか?

ゆもんち注文住宅を建てるとき、施主が自ら購入したパーツや建材を施工会社に取り付けてもらうことを「施主支給」と言います。注文住宅ではタオルのバーやトイレの紙巻器といったパーツや建材もすべて指定する必要があります。せっかく長く住む家を作るなら、自分たちの気に入ったパーツにしたかったので、私もいろいろなパーツを自分で仕入れて工務店さんに設置をお願いしました。

たとえば、ドアノブや照明をつり下げるダクトレール、シーリングファンの色を黒で統一したのにあわせて、黒のアイアンタイプのタオルバーを仕入れて設置してもらったり、キッチンツールをかけるレールはIKEAで購入したゴールドのものを設置してもらったり。施主支給ではこだわりを反映できてコストダウンにもなりました。

ーーそういったパーツはどこで仕入れるんですか?

ゆもんちネットでチェックしてめぼしをつけておいて、楽天のスーパーセールを利用して購入しました。ちゃんとポイントもついてほかの買い物にも使えるからさらにおトク。ポイ活も大事ですよね。

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照明ひとつとっても、こだわりが伺えます(提供写真)

ーー実際、工事の開始から竣工までにかかった期間はどのくらいですか?

ゆもんち建築自体は4カ月くらいで、2024年1月末に入居しました。でも入居後に外構を整えたり、庭の芝生の植え替えをしたり、砂利を敷いたり、花壇を作ったり、デッキもDIYで作りました。芝生の植え替えは子どもたちにも手伝ってもらい、デッキづくりは木材を工務店にお願いして、カットと組み立ては父と兄に手伝ってもらいました。

自分たちで作業するのは大変ではあったけど、それも含めて楽しい家づくりでした。子どもたちの記憶にも家づくりの思い出が残ると思います。家族みんなで作った家だからいっそう愛着もわいています。

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デッキでおじいちゃん・おばあちゃんとくつろぐ三女ちゃん(提供写真)

成長期の子どもとも、孫とも暮らしやすい家

ーー入居から半年ほど暮らしてみて、いかがですか? よかったポイントを教えてください。

ゆもんちキッチンとダイニングを横並びにしたことで、配膳も片付けもすごく楽になりました。横並びだと、三女がおやつを食べているときにも、私は食事の準備をしながら面倒を見やすいです。この配置にこだわってイメージしていた通りの使い勝手の良さで、実現できてよかったです。

洗濯の家事動線もいい感じです。お風呂につながる脱衣所兼ランドリースペースに、洗濯物をすぐにたためるように大きめの引き出しを設置していて、その上は洗濯物をたたんだり、アイロンをかけるための高めの作業台になっています。ここで洗濯物を取り込んでしまう作業が完結するので、家事をするにもとっても便利。

そして意外にもこのスペースが、赤ちゃんのお世話にも便利だとわかりました。実は今、長女が里帰り出産をして、わが家で赤ちゃんと一緒に生活しているんです。新生児期を過ぎた赤ちゃんと娘が一緒に入浴して、赤ちゃんだけを私が受け取って、その作業台の上で体をふいたり着替えさせたりできるので、腰が痛くならないんです。自分たちが子育てしやすいポイントが、結果的に老後の孫のお世話にも便利だとわかりました。

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キッチンと横並びのダイニングスペースも、沐浴のときに大活躍だったそう(提供写真)

ーーお孫さんとのかかわりまで楽しめる家なんですね。一方で、15歳の息子さんは思春期、末っ子で3歳の娘さんはこれからどんどん大きくなりますが、成長期のお子さんの年齢を考慮したところは?

ゆもんち子どもが成長すると、洗面所問題にぶち当たりますよね。前の家では脱衣所と洗面所が区切られていなかったので、子どもがお風呂から出たあとに洗面所もずっと占領してしまって、ほかの家族が洗面所を使いたくても使えない問題がありました。だから、必ず脱衣所と洗面所を別々にしたいと考えていました。

今は、脱衣所と洗面所を別々にしたから、誰かがお風呂に入っていても、洗面所で歯を磨けるし、手を洗えます。わが家は子どもたちが大きくなってから家を建てたので、実際に困った経験が改善できたことはよかったです。

ーー新居に引っ越したことで家族のコミュニケーションに変化はありましたか?

ゆもんちこれまで狭いリビングに家族が集まるときゅうくつだったけど、リビングが広くなったことで、家族みんなが同じ空間で過ごしやすくなりました。家族が、ソファ・ダイニング・キッチンとそれぞれの気に入った場所で過ごしながらも、同じ空間で集まってだんらんの時間を過ごせています。

空間が広くなって、玄関→リビング→キッチン→ランドリースペース→玄関と回遊動線になったので、パパと三女はいつも追いかけっこやかくれんぼをして遊んでいます。前は家の中で走ることはできなかったので、三女が楽しそうに遊んでいるのを見るとつくづくよかったなぁ、と感じます。

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室内窓を通して、1階と2階のコミュニケーションも容易に。階段下のスペースは愛犬の小部屋として(提供写真)

子育てと介護は大変。でも三世代がかかわりあえるいい環境

ーーお隣の実家で暮らす認知症のお母さんの介護もされていますが、敷地内同居はいかがですか?

ゆもんち実家とわが家は、リビングが中庭を挟んで向かい合わせの位置関係になっていて、どちらもオープンカーテンで生活しています。お互いの生活の様子がわかるから、母が庭からどこかへ出ようとするときもすぐに「どうしたの?」と声をかけられる状況に。私は毎日、母の昼食を作り、中庭を通って実家へ届けています。

週末には、母が我が家に顔を出してくれて、三女と遊んでくれます。孫との触れ合いは母にもいい刺激になると思うし、子どもにとっても、いつでもおじいちゃんおばあちゃんに会えるのは、とてもいい環境だと思います。

ーーほほえましい様子が目に浮かびます。でも、子育てと介護の両立は大変ではないですか?

ゆもんち実際この生活になると、実家と離れて暮らしていたときの自由がなくなったというのは事実としてあると思います。だけど、私がここにいることで、母の介護のサポートだけでなく、父の話し相手にもなれるんです。閉鎖的な空間で介護を背負いすぎると精神的なダメージにもなってしまうと思うので、父のケアもできているのかな、と。

もちろん大変ではあるけれど、私たちにもいつかそういう時期がやってきます。そう考えると、今は親のためにできることをしたいな、って思うんです。近くにおじいちゃんおばあちゃんがいる環境で、子どもたちと一緒に、昔ながらの大家族のような暮らしを経験できるのも、今の時代には貴重な時間だと思っています。

●ゆもんち さんhttps://www.youtube.com/@yumonch

ゆもんちFamilyパパ(41歳)ママ(43歳)長女(21歳)第一子を出産し里帰り中次女(20歳)看護学生長男(15歳)高校1年生三女(4歳)愛犬(まろチワワ)

大家族ゆえ、食料品・日用品のほとんどをコストコでまとめ買い。大量に購入した品物の仕分け、保存、作り置きや、家事貯金動画が人気。2024年1月末に新居完成。仕事・育児・介護とフル回転の中、6月には長女が里帰り出産をしかわいいお孫さんも誕生。

(写真提供:ゆもんちさん取材・文:早川奈緒子)


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