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年をとらない、死なない……それらは夢物語でしょうか?ところが実は“そう簡単には死なない”生き物がいるのです!
『学校では教えてくれない ヤバい科学図鑑』(SBクリエイティブ)より、不思議で興味深い話題をお届けします。
今回のテーマは『ちょっとやそっとでは死なない生物たち』……それってアニメの世界だけじゃないの!?
※画像はイメージです
クマムシという体長1㎜ほどの小さな生き物は、世界最強とも言われます。周囲に水がなくなると、「乾眠」という不死身の状態になり、動かなくなります。こうなったクマムシは、150℃の超高温やマイナス250℃の超低温、7万5000気圧の圧力にも耐えることができ、宇宙に放り出されても、人間の致死量の1000倍の放射線を浴びても死にません。
「乾眠状態のクマムシに水をかけると、 何事もなかったかのようにまた動き出すんだ」
プラナリアは体長2cm程度で、平べったいナメクジのような体をしている生き物です。プラナリアの驚くべき特徴は、「切っても死なない」ということです。さらに、切られた体はそれぞれが残りのあらゆる部分を再生させ、別々のプラナリアとして動き出します。例えば、プラナリアの体を100個に切れば、100匹のプラナリアが誕生することもあります。
「プラナリアは頭や神経、臓器などあらゆる部分を再生させるの」
なぜプラナリアはここまで再生能力が高いのでしょうか。それは、ほとんどの細胞がそれぞれ「どんな臓器や神経が、どの位置に、どんな大きさであるのか」という情報を記憶しているからです。そのため、小さく切られてしまっても、残りの細胞が体をどんなふうに再生すればいいのかを知っているのです。医学界でも注目されており、再生医療に役立てられないかと考えられています。
「全身を修復できるプラナリアは医学界でも注目されているぜ」
ベニクラゲと呼ばれるクラゲは、永遠に生き続ける「不老不死」の生き物として知られています。ベニクラゲは死にそうになると、若返ってクラゲになる前の「ポリプ」と呼ばれる状態に変化します。そしてこのポリプは時間をかけて成長し、元のベニクラゲがまた誕生します。ベニクラゲは死にそうになるたびに何度でもポリプへと若返るため、不老不死の生物と呼ばれているのです。
「究極のアンチエイジングだけど食べられちゃうことも多いのよ」
人間とクラゲは全く違う生物だと思うかもしれません。しかし、ベニクラゲの遺伝子構成は、人間と全く違うというわけではないのです。そのため、このクラゲの若返りの仕組みは、人間にも応用できるかもしれません。ベニクラゲがなぜ若返るのかについてはまだはっきりとわかっていませんが、そのメカニズムがわかれば、人間も永遠に老いずに生き続けられるかもしれないのです。
「いつかは人類も不老不死になれる日がくるかもしれないぜ」
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この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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