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「動物は自由でいい!なら動物になっちゃおう!」……じつは、そんなことを本当にやった人がいたのです。
『学校では教えてくれない ヤバい科学図鑑』(SBクリエイティブ)より、不思議で興味深い話題をお届けします。
今回のテーマは『人間はヤギになれるのか?』……それってどういうこと!?
※画像はイメージです
ロンドン出身のデザイナー、トーマス・トウェイツは、動物のような悩みのない気ままな生活を送りたいと思っていました。そこでトーマスは少しの間、ヤギになりきって同じ生活を送ろうと考えたのです。そして「ヤギになって4足歩行でアルプスを越える」という目標を立て、さまざまな専門家に話を聞いて、ヤギになるにはどうすればいいのかを調べ始めました。
「ヤギになってのんびり過ごしたかったんだな」
まず、ヤギになりきるためには、自分の中から人間性を追い出す必要がありました。これは、人間の使う道具や文字を見ても、それが何かを無意識に考えてしまわないようにするということです。また、ヤギのグループ内には階級が存在しています。そのため、ヤギと生活するためには、グループ内での自分の立ち位置を理解して、その階級に見合った行動をとらなければならないことがわかりました。
「ヤギになるためにはヤギの気持ちにならないといけないのよ」
ヤギと人間は消化器官が異なるため、人間は牧草を食べることができません。そこでトーマスは、昼はヤギのように草を食べたふりをして口元の容器に保存し、夜に圧力鍋と酸を使って草を分解してから食べるという方法を考えました。また、ヤギのように4足歩行できる特別な器具を製作し、ヤギと同じような姿勢で動けるようにもなりました。
「草を食べたり4足歩行できるようになったんだ」
身も心もヤギになりきったトーマスは、ついにヤギの群とともに生活することに挑戦しました。その結果、ヤギに仲間と思われることにも成功し、中には丸一日寄り添ってくれるヤギもいました。その後トーマスは4足歩行でスイスのアルプス山脈を越えることにも成功し、2016年には「人々を笑わせ考えさせた研究」に与えられるイグノーベル生物学賞も受賞しています。
「ヤギに仲間と思われるなんてすごいわね」
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この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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