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子供が友達と仲良くやれているのか、親は気になるものです。一方で、大人になってから自分の友人関係で悩みを持つことも少なくありません。
今回は「大人の友達づきあい」について考えてみたいと思います。
「友達の言動に傷ついた気持ちをどうしたらいい?」「私を馬鹿にする友人、距離を置くべき?」「ママ友に本当の年齢がばれてはずかしい」など、女性たちの悩みや質問に対して産婦人科医・高尾美穂先生の答えを、著書『こうしたらきっとうまくいく 心がフワッと軽くなる82のヒント』(扶桑社)よりお届けします。
25年来の友達に「誕生日プレゼントを贈り合うのは負担なのでやめよう」と言われ、モヤモヤ。相手からは連絡があるけれど、こちらから連絡をとる気がしません。
このモヤモヤの中には二つのことがあると思うんです。
まず一つ目は、自分の方が相手のことを強く思っているんじゃないかということ。恋人同士でもご夫婦関係でも友達関係でも、お互いがフィフティフィフティに思い合っているというケースは、ほとんどないのが現実だと思います。友達同士のつき合いでしたら、仕事が忙しい時期に会えないのも普通ですし、子育てや親御さんの介護もある。つまり、自分と相手の思いだけでなく、二人の置かれた状況も関わっているのです。その友達はもしかすると節約している時期なのかもしれない。金銭的に負担だったのかなと事情を想像してもいいと思うんです。
もう一つは、「負担」という言葉がショックだったのだと思います。自分は楽しく相手のことを思いながら贈り物を選んでいたのに、相手にとっては負担だと言われたのですから、わだかまりになってしまいますよね。
友達との関係が終わっても、生活上すごく困ることはきっとないと思います。でも、25年間のつき合いの友達をもう一人得るためには、今出会ったなら25年後にしかできません。そう考えると、今の関係性をもう一度眺めてみてもいいのではないでしょうか。その方と向き合って話してみる。「負担」という言葉に傷ついたけれど、それは言葉が足りなかったのかもしれません。再度その方のお話を聞き、しっかりと言葉でコミュニケーションをとることが、モヤモヤをなくすいちばんの方法だと思います。
お互いに言葉が足りなかったのかも。向き合って話してみましょう
同じタイミングで結婚、出産をした、今でもつき合いがある学生時代の友人がいます。昔からファッションをダメ出しされたり、結婚相手を小馬鹿にされたり、同じ年の互いの子どもを比較して自慢したり。うんざりしています。距離を置いた方がいいでしょうか?
※画像はイメージです
お子さんが同い年でママ友でもあると、お互いを比べることもあるのだろうなと思います。ただ一つ気になったのは、それが子どもができてからの話ではなく、「結婚相手を小馬鹿にされたり」とあるように、以前からそういう関係性だったという点です。「友人」とありますが、友達ではないのかもしれません。相手にとっては優越感に浸るために近くにいる、そういう言い方をしてもおかしくないと思います。
子ども同士が会いたがる間はママ友としておつき合いを続け、子どものつながりが薄くなったら離れる。それぐらいわりきってつき合えばよいと思うのですが、いかがでしょうか。それ以上のつき合いを自分は望んでいないというスタンスを、まずは自分の心の中ではっきりさせておくのがよいと思います。
この方は、あなたを大事にしてくれているとは思えません。人づき合いというのは、相手に対して誠実でなければいけないと思います。自分のことを大事にしてくれる人を大事にしたらいい。自分に対して誠実に向き合ってくれる方、そして自分の誠実さを正面から受け取ってくださる方とのつき合いをぜひ増やしていただければと思います。それが、自分自身を大切にすることにもなりますから。
自分を大切にしてくれる人を大切に。人づき合いに大事なことは誠実さです
46歳、小学生の子をもつ母親です。先日、人助けをして表彰され、地元の新聞に年齢とともに掲載されてしまいました。ママ友たちにはこれまで年齢をふせていたのですが、ばれてしまって消えてしまいたい思いです。
46歳で小学生のお子さんということですので、出産は30代後半から40歳くらいと考えると、今では少なくない年代だと思います。周りにいる方が若いのかもしれませんが、ぜんぜん気にしなくていいような気がします。また、このご時世、新聞記事に年齢を書かないという選択肢があっていいとも思います。
ただ同じ年齢であっても、人によってかなりの幅があるのが実際のところ。体力的にも知的な面でも社会的にも、人によっていろいろな状況があっておかしくない時代です。年齢はただの数字にすぎない、これが基本的なスタンスだと私は思っています。周りのママ友の皆さんからは、ちょっと上の頼れるお姉さんでいられるといいですね。開き直って、体力的につらいときは助けてもらうというのもありだと思いますよ。
46歳ということですが、これがもし70代となると、もっと幅があります。病気をおもちでしょっちゅう病院に通われている方や病院に行くのも無理で家から出られない方もいらっしゃれば、マラソンを完走するような元気な方もいらっしゃいます。1980年代から1990年代の70代であれば、そんなに大差はありませんでした。価値観や情報の格差がそれほどなかったからでしょう。でも今は健康に関する情報や取り組む方法がたくさんありますし、どんなふうに過ごすかでどんな70代になるか、大きく変わってくる時代です。46歳の今よりこれから先の方が差は大きくなっていくということを頭のどこかに置いて、これから自分に対して自分でなにができるか、こちらを大切にしていただきたいです。
同じ年齢でも人それぞれ。年齢はただの数字にすぎません
※高尾美穂 著『こうしたらきっとうまくいく 心がフワッと軽くなる82のヒント』(扶桑社)より一部抜粋・再編集
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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