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すぐれた性能や将来性を持っていたのに、時代のニーズや期待などからズレてしまい、十分な活躍ができなかった乗り物たち。作り手は大マジメなはずなのに、どこか上手くいかない……。そんな哀愁あふれる乗り物たちを集めた『ざんねんなのりもの事典』(講談社)から、愛すべき「ざんねん」な乗り物を一部ご紹介します。
残念度★
<SPEC>●全長:約12m●全幅:約2.5m●全高:約3.6m●はしご長さ:54m●はしご起伏角度:-10~75度●積載荷重:270kg
さまざまな種類がある消防用自動車の中でも、その代表格にあるといえるのがはしご車でしょう。車体に伸縮式のはしごを装荷し、これを必要に応じて伸ばすことで高い場所への救助や放水を可能にするはしご車は、消火活動でも中核に据えられる存在となっています。
今、国内でもっとも高いはしご車は54mのはしごを備えており、愛知県岡崎市、石川県金沢市など、数カ所の消防署に配置されています。はしごを最大に伸ばすと、マンションの18階ほどの高さに達することができ、一般的な15~25m級のはしご車とは別格とでもいうべき高い能力が備わっています。
もっとも、今は各地にタワーマンションが建っている時代。20階以上の高さを備える建物も珍しくなくなりました。もしも20階より上で火災が発生したら?その時は、消防ヘリの出番になります。そんなこともあって、現代の最強のはしご車は、意外と出番が多くないのが実情です。
しかも、ひとたび出動となれば、最大の力で操作されるのが消防車という乗り物。待機時の0の状態と、出動時の100の状態が繰り返されることで、自動車としては寿命が非常に短くなってしまうという宿命にあるのです。
運用の難しいハイスペック消防車。火事が起こらず、出番が無いのに越したことはありませんが。
ほかにも愛すべき「ざんねんなのりもの」が続々。続きは書籍でお楽しみください。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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