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部下が怖い……? 約半数の職場で起きている「逆ハラ」。「ホワハラ」などハラスメント対策の弊害も

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目次

企業の組織・財務関連のコンサルティングを行う A&Sフィナンシャルアドバイザリーはこのほど、「職場のハラスメントに関するアンケート調査」を実施しました。

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職場のハラスメント対策のほか、「逆ハラ」「ホワハラ」も調査

同社では、近年深刻化しているハラスメントの予防策として、組織のエンゲージメント強化とハラスメントリスク対策両方に対応するHRツール「Staff Note」を、本年2月より提供。

今回のアンケート調査は、職場におけるハラスメント対策の状況や、ハラスメント発生の実態、職場に及ぼす影響などのほか、近年増加する「逆ハラ」「ホワハラ」にも触れた内容となっています。

<ハラスメント全般について>

ハラスメント対策が不十分な会社は全体の65%に

Sub1

「Q1.あなたの会社ではハラスメントの対策を行っていますか?(SA)」との質問では、「対策をしているが不十分」が最も多く約4割(37.8%)、次いで「全く対策をしていない」約3割(27.4%)となりました。

「十分な対策をしている」という回答は、約2割(20.3%)に留まり、約8割の会社が、ハラスメントの対策を強化するか新たに始める必要があることがわかりました。

対策が不十分な職場では、75%で「ハラスメントが起きている」

Sub2

Sub3

「Q2.あなたの職場ではハラスメントが起きていますか?(SA)」との問いに対しては、「職場でハラスメントが起きている」※1という回答が6割強(63.7%)、「全く起きていない」は4割弱(36.4%)となりました。※1:「よく起きている」と「たまに起きている」の合計

ハラスメントが起きる度合いを、Q1のハラスメント対策の度合いと組み合わせてみたところ、以下のような結果となりました。

・Q1で「十分な対策をしている」と回答した人の職場では、ハラスメントが起きている率※1が46.9%でしたが、「対策はしているが不十分」または「全く対策をしていない」と回答した人の職場では、75.4%に達しました。

・Q1で「十分な対策をしている」と回答した人の職場では、「ハラスメントが全く起きていない」という回答が53.1%と半数を超えましたが、「対策はしているが不十分」または「全く対策をしていない」と回答した人の職場では、24.6%に留まりました。

上記の通り、ハラスメント対策を十分に行っているかどうかによってハラスメントが起きている率には大きな差が出ました。しかしながら一方で、対策が十分と回答した人の職場でも、約5割でハラスメントが起きているという結果になりました。

このことから、対策をしていても十分に機能していない、あるいは現場に浸透していない可能性があると考えられます。

職場の6割で、「ハラスメントをした当事者が放置されている」

Sub4

Q2で、「ハラスメントが起きている」※1と回答した人に、「Q3.ハラスメントをした当事者はどのような状況になりましたか?(MA)」を聞いたところ、「当事者はハラスメントをした認識がなくそのままとなっている」が突出して多く約6割(57.8%)に達しました。

2位の「被害者(または周囲)が会社に相談し、指導を受けた」(21.0%)との差は36.8ptにもなりました。多くの職場で、ハラスメントをした当事者が“放置されている“状況が明らかになりました。

Sub5

Q2で、「ハラスメントが起きている」※1と回答した人に、「Q4.起きたハラスメントに対して、会社(または上司)は対応していますか?(SA)」と聞いたところ、「把握はしているが適切な対応をしていない」(44.6%)、「会社(上司)は、そもそもハラスメントが起きたことを把握していない」(35.4%)、「ハラスメントを把握し、適切に対応している」(19.1%)という順位となりました。※1:「よく起きている」と「たまに起きている」の合計

起きたハラスメントに適切に対応している会社は、2割にも満たないことがわかりました。

約半数が、ハラスメントが起きたことで「仕事へのモチベーションが下がった」

Sub6

Q2で、「ハラスメントが起きている」※1と回答した人に、「Q5.ハラスメントが起きたことで職場にどのような影響がありましたか(MA)」を聞いたところ、「仕事へのモチベーションが下がった」(49.5%)と「職場の雰囲気が悪くなった」(48.5%)が、ともに約半数となりました。

また、「会社への不信感が募った」も3割(31.0%)に達しました。

「会社が対応してくれない」と感じることは従業員のモチベーション低下や、組織への信頼の喪失につながります。会社としてハラスメントにどう向き合うかは、従業員の心理的安全性に大きな影響を与え、ひいては企業の生産性や業績をも左右することになります。

ハラスメントを受けた時は「上司・先輩・同僚に相談する」が4割に

Sub7

「Q6.あなたの今の職場で自分自身がハラスメントを受けた場合、どうすると思いますか? (MA)」と聞いたところ、1位は「会社の上司・先輩・同僚などに相談する」で約4割(38.3%)となりました。

当事者(被害者)からハラスメントの相談を受けた際、適切な対応をできるかどうかが重要なポイントになりそうです。

また、「会社で設置しているハラスメントの相談窓口に相談する」は26.3%で、3割にも満たない数値となりました。

Sub8

Q6で、「会社で設置している相談窓口」を選択しなかった人(73.7%)に、「Q7.なぜ会社の相談窓口に相談しないのですか? (MA)」と尋ねました。

その結果、「求めるような対応が期待できないから」という回答が最も多く約3割(28.8%)となりました。

「秘密が守られないと思うから」「大ごとになると思うから」もそれぞれ2割を超えており、会社の相談窓口を信頼し安心して活用できないと感じる人が少なくないことがわかりました。

また、そもそも「会社に相談窓口が設けられていないから」も26.1%となりました。

Sub9

「Q8.ハラスメントが起きない職場にするためには、どうすればよいと思いますか? (MA)」との問いでは、「社内のコミュニケーションを円滑にし、風通しのよい組織にする」という回答が最も多く約5割(49.4%)に達しました。

次いで「ハラスメントをした人への対応をする」(34.1%)、「方針を明確化し周知する」(32.4%)という結果となりました。

<パワハラ・逆ハラ・ホワハラについて>

Sub10

「Q9.あなたの職場ではどのようなハラスメントが起きていますか?(MA)」との質問では、「パワハラ」が圧倒的に多く約8割(79.6%)で、次いで「セクハラ」(35.6%)、「カスハラ」(23.2%)となりました。

職場の約半数で「逆ハラ」が起きているという結果に

近年、パワハラ対策が進むにつれ、部下から上司に対して行われる「逆パワハラ(逆ハラ)」も増加傾向にあると言われています。

Sub11

「Q10.あなたの職場ではどのような『逆ハラ』が起きていますか?(MA)」と聞いたところ、上表のような結果が得られました。

逆ハラが起きる度合いを、Q1のハラスメント対策の度合いと組み合わせてみたところ、以下のような結果となりました。

・「逆ハラは全く起きていない」という回答は、Q1で「十分な対策をしている」と回答した人の職場では58.6%、「対策はしているが不十分」または「全く対策をしていない」と回答した人の職場では46.4%となりました。この数字を見る限り、十分な対策をしている職場でも4割以上(41.4%)、十分な対策をしていない職場では5割以上(53.6%)で、既に「逆ハラ」が起きていることになります。

・注目すべき点として、「適切な指導に対しても『パワハラだ』と大げさに言う社員がいる」という回答は、ハラスメント対策を十分に行っている企業の方が高い傾向が見られました。これは、従来のハラスメント対策が、かえってハラスメントへの過剰な意識を生みだしている可能性を示しています。適切な対策を行うには、正しい知識と、ハラスメントの境界線の理解が不可欠です。

「ホワハラ」が起きる理由1位は「『パワハラ』と『適切な指導』の境界線が曖昧なため」

近年、「逆ハラ」だけでなく、「ホワイトハラスメント(ホワハラ)」※2も増加していると言われています。※2ホワハラとは:上司が部下に対して、パワハラになることを恐れるあまり、過剰に気を遣って仕事の適切な指示や機会を与えず、結果的に部下のモチベーションや成長の機会を奪うこと。

Sub12

そこで、「Q11.『ホワハラ』が起きる理由は何だと思いますか? (MA)」と聞いたところ、1位は「『パワハラ』と『適切な指導』の境界線が曖昧なため」約4割(36.9%)、2位は「部下・後輩からパワハラと言われることへの恐怖心が強いため」約3割(29.9%)という結果になりました。

【アンケート調査概要】

調査名:「職場のハラスメントに関するアンケート調査」調査方法 :インターネット調査調査日:2024年12月19日調査対象者:回答時在籍している会社で勤続1年以上の会社員(正社員)800名(男性400名、女性400名)/年齢層(20代:200名、30代:200名、40代:200名、50代:150名、60代以上:50名)

A&Sフィナンシャルアドバイザリーhttps://apfas.jp/

(マイナビ子育て編集部)



この記事のライター

マイナビウーマン子育て

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