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子どもと一緒に覚えたい【雑学】シリーズ。家族でホテルに滞在中、「おばけが出た」なんて会話を耳にしたら、子どもはびっくりして泣いてしまうかもしれませんね。ですが、ホテル従業員が言う「おばけが出た」の“おばけ”とは、心霊現象とはまったく異なる事態を指しているのです。

宿泊先のホテルで受付をすませ、ロビーでくつろいでいると……。
「さっきおばけが出たよ」「最近よく出るな」
ホテルスタッフ同士の驚く会話が耳に。そんな事態に遭遇したら、思わず飛び上がってすぐにでもチェックアウトしたくなってしまいますよね。ですがホテルスタッフはまったく意に介さずもはや慣れた様子。その理由とは……。
実は「おばけ」とは、「予約していないのに予約したといって訪れる客」を示す、ホテル業界の隠語。ホテルや旅館は似ている名前のところも多く、実際に予約をしたホテルと間違って訪ねてくる客も少なくないようです。

なぜ予約せずに訪れる客を「おばけ」と呼ぶようになったのか、詳しい由来はわかっていません。
考えられるところでは、「予期せず現れるから」「突然現れて(予約している宿と違うとわかり)消えていくから」などが挙げられるでしょう。
本当のおばけまではいきませんが、ホテル側にとっては少々迷惑な存在であることは間違いなさそうです。

「おばけ」は「予約なしに訪問する客」を指しますが、逆の「予約したのに(無断で)訪れない客」を意味する隠語もあります。
それが、「ノーショウ」。
英語の「No show(約束したのに姿を見せない)」がそのまま隠語になったものです。
「おばけ」はフロントでの対応で解決しますが、「ノーショウ」はホテル側にとって大迷惑。予約してあった部屋が空室となってしまい、その分の宿泊料が入らないことで機会損失となってしまうのです。ホテルを利用する側のマナーとしても、ノーショウは避けたいですね。
「おばけ」の隠語、その意味は意外なものでした。接客を重要視するホテル業界では、客に不安や不快を与えないため、業界内のみで通じる隠語を使うことが多いそう。ただ、宿泊施設で「おばけ」の隠語は、かえって逆効果にならないか心配ですね。もし旅行先で「おばけ」の言葉を耳にしたら、お子さんにはその本当の意味を伝え、安心させてあげましょう。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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