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「子ども=手をかける」という親の思い込みは、子どもの自立を阻んでいるかも。親世代から受け継いだ価値観を脱することも必要かもしれません。
\「子ども=手をかけないといけない」は思い込み!?/
子どもに自立してほしいと願いながら、つい親が手を出してしまう……。それは全力で子どもの成長の機会を奪っている状態かも。家事は子どもの7つの力、①克己心、②段取り力、③知的好奇心、④学力の土台、⑤危機管理能力、⑥自己効力感、⑦思いやりを育み、勉強の土台を作るといいます。
6万部突破のベストセラー「戦略的ほったらかし教育」の岩田かおり氏が、共働きの親の家事負担も軽くなる「戦略的ほったらかし」で子どもの学力を伸ばす方法を提案する一冊です。
今回は「親世代の価値観の呪縛から解放される」「戦略的ほったらかし家事メソッド2、3日放置作戦」について、書籍『お手伝いで自分から楽しく学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』(岩田かおり/著ディスカヴァー・トゥエンティワン)から一部抜粋してお届けします。

自分が育ってきた環境が自身の価値観に大きな影響を及ぼしていることも少なくありません。 「自分の母親はすべての家事をきちんとこなしていたのに自分はできない」 「親もそうしてきたし、女性が家事も育児もすべきだ」こうした考え方が染みついているのです。
また、稼ぎによるパワーバランスも根強くあるように思います。「収入の少ない自分は夫に意見をしてはいけない」「収入の少ない自分が家事・育児を多めにやらないといけない」といった声も聞きます。 最近では、妻のほうが夫よりも収入が高いケースも増えてきており、「なんで夫は私より稼いでこないのに、家事もしないの?」という思いに駆られている女性を目にすることも……。 こうした収入による価値観は表に出にくいですが、多くの人がもっているバイアスでもあると思います。 私自身も母が専業主婦で、家事を一手に担っていました。外で稼いでいない分、自分が家事を完璧にしなければ、と気負っていたと思います。 しかし、今の私の価値観は母のそれとはまったく異なります。 植え付けられた価値観を自覚し、そこから脱することが「〜すべき」を手放す一助になります。

自分がどんな枠に囚われているか、見えてきたでしょうか?
たとえば、 「洗濯は1日3回以上しなければいけない」 「毎日4時に起きて朝ごはんを作らないと」「子どもの明日の準備をダブルチェックしてあげなきゃ」「子どもの机の上を片付けてあげないといけない」「お弁当は彩りと栄養を考えてすべて手作り(冷凍食品やお惣菜などは使わない)」などが語られます。
しかし、こうした発言に対して、「バスタオルは毎日洗わなくていいでしょう? そうしたら、洗濯は1日1回で済むんじゃない?」や「朝ごはんはパンやバター、ヨーグルトの置き場所が決まっているから、毎日勝手に子どもが食べているよ」といった反応が寄せられます。 こうして、「自分は絶対しなければいけない」と思い込んでいたことも「え?本当は不要かも?」と気づくことができるのです。「気づき」を促してくれるのが、価値観の異なる人との触れ合いです。私は「〜すべき」の枠を取り外していくために、どんどん異なる価値観の人と話をしてほしいと思っています。

しかし、類は友を呼ぶということわざにもあるように、自身が「完璧主義」の場合には自分の周りに同じような完璧主義の友達が集まりがちです。“類友”と話をしていると、枠を強固にしがちなので要注意。パーフェクト自慢の友人関係からは足を洗ってください。話を聞いてもらう狙い目は、完璧主義から抜け出た人。こうした人は、たくさんの枠を抱えてしまいがちな気持ちもわかりますし、脱したときの俯瞰した視線から得るものも大きいです。
加えて、「これは本当に必要なんだろうか?」と気になったタイミングで家族に尋ねてみてもよいでしょう。実際に、「帰宅後にきれいな部屋の状態にしておかなければいけない」と思って毎日躍起になっていたが、家族に確認をすると、誰一人まったく気になっていなかったことが明らかになりました。自分の「〜すべき」の枠と家族の求めることが、ズレていたのです。その方は「“家族のため”と思っていたけれど、そんなことはなかった」と振り返り、忙しい時間帯の掃除や片付けを手放すことができたそうです。

「洗濯物はさっさと片付けなければいけない」 「食器は食事をしたらすぐに洗わなければならない」 そんなふうに“即時”や“すぐに”を大事にしている方は多いです。
でも、人によって時間軸は異なるもの。すぐには手をつけなかったとしても、人に よっては「1時間後ならば」「半日後ならば」「翌日ならば」、片付けようと思う可能性があります。だから、「洗ってほしいな」「片付けてほしいな」と思うものは、2、3日間放置してみることもおすすめです。 まったく自慢にはなりませんが、わが家では洗濯物を取りこんだ後の山が1週間ぐらい手付かずだったこともありました。大抵のことは、2、3日放置しても大丈夫です。子どもには洗濯物の山から必要なものを探す力があります。

時間軸が異なることを理解していないと、揉め事に発展してしまうケースもあります。 たとえば、私はメモや資料をテーブルに広げて本を執筆します。その最中に、「早 く片付けなさい!」と誰かに言われたら、イラッとします。もし、勝手に片付けられ たら何がどこにあるのかがわからなくなってしまい、とても困るでしょう。誰かに手を付けられてしまったら、私の思考も一旦停止してしまいます。 同じことが、子どもにもいえます。 子どもは自分の机だけでなく、テーブルで宿題をしたり勉強をしたりすることがあ ります。その状況に対して、「こんなに広げて!早く片付けなさい」「寝る前には整理すること」などと言ってはいないでしょうか? 自分が進めている作業の途中で片付けられてしまうとどんな気持ちを抱くのか。それは私の例でお伝えした通りです。 特に受験期は、机などに参考書やテキストなどが広げられているものです。テーブ ルの上が片付いていないことに対してガミガミ言われたら、子どもは思考が止まり、やる気を失います。 「自分の机で勉強すればいい」と思うかもしれませんが、大人でも息抜きに場所を変えて仕事をしたいこともありますよね。子どもだって同じです。 自分の時間軸で家事をするのではなく、家族にもそれぞれの時間軸があることを理解しましょう。
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この続きは、是非書籍でご覧ください。
※本記事は、『お手伝いで自分から楽しく学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』(岩田かおり/著ディスカヴァー・トゥエンティワン)より抜粋・再編集して作成しました。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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