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夏休み明けは、子どもたちの心が揺れやすい時期。生活への満足度が低いとはいえない日本で、新学期への不安や悩みを抱える子どもたちがいます。とくに9月は要注意。大切なのは、いつもと少し違う様子に気を配ることです。新学期を前に、大人にできる『見守り』について考えてみませんか。

※グラフはマイナビ子育てが作成
文部科学省によると、児童生徒の自殺者数を日別で見ると、8月後半から増加し、特に長期休業明けの9月1日に多くなる傾向があります。
また、2024年と2025年の2年間では、児童生徒の自殺者数は9月が最も多く、2025年の児童生徒の自殺者数は538人と過去最多となりました。[*1]
夏休み明けは、子どもにとって、生活のリズムや環境が大きく変わるタイミング。文部科学省も、この時期の子どもを、家庭や学校、地域で見守っていくことの大切さを訴えています。

※グラフはユニセフのレポートよりマイナビ子育てが作成
ここで知っておきたいのが、最近公表されたユニセフの調査結果です。
ユニセフ・イノチェンティ研究所が2025年5月に発表した「レポートカード19」によると、日本は生活満足度が高いと回答した15歳の割合が増加した唯一の調査対象国でした。[*2]
2022年には、15歳の71%が「自分の生活に満足している」と回答しており、調査対象国平均の70%をわずかに上回っています。一方、日本の15〜19歳の自殺率は10万人当たり10.41人で、調査対象国平均の6.24人を上回っています。。[*2]
この2つは異なる指標であり、生活満足度が高いことと自殺との関係を直接示すものではありません。ただ、日本では多くの子どもが生活への満足を感じている一方で、10代の自殺が大きな課題となっていることも事実です。
だからこそ、「元気そうだから大丈夫」と決めつけるのではなく、日頃から子どもの様子を見守り、困ったときに助けを求められる環境をつくっておくことが大切です。

※画像はイメージです
ユニセフの分析では、親との頻繁な会話は子どもの生活満足度を高めることと関連していると報告されています。[*2]
とはいえ、改まって話を聞き出そうとすると、子どもはかえって話しにくくなってしまうこともあります。
「学校どう?」と聞くだけでなく、
「今日一番楽しかったことは?」「最近ちょっと気になっていることある?」「新学期で楽しみなことはある?」
といった答えやすい質問をしてみるのは一つの方法です。
子どもは自分の気持ちを言葉にするのが苦手なことがあります。
そのため、心の不調は生活の変化として表れることも少なくありません。
例えば、
・朝起きるのがつらそう・食欲が落ちている・イライラしやすくなった・部屋にいる時間が増えた
といった変化です。
こうした変化だけで心の不調や自殺の危険性を判断することはできません。普段と違う様子が続いたり、気になる変化が重なったりしたときは、声をかけたり、必要に応じて学校や専門機関などに相談することも選択肢です。
子どもによっては、
「学校に行けない自分はダメ」「親を心配させたくない」
と思い込んでいることがあります。
そんなときは、
「困ったら相談してね」「どうしてもつらかったら休む選択肢もあるよ」
というメッセージを繰り返し伝えることも大切です。
大人が解決策を持っていることよりも、子どもが大人に対し「話しても大丈夫」と感じられることが、子どもにとって支えになる場合があります。
悩みがあっても、「親には話しにくい」「身近な人には知られたくない」と感じる子どももいます。
そんなときのために、保護者以外にも相談先があることを日頃から伝えておくのも一つの方法です。
厚生労働省の支援情報検索サイト「まもろうよ こころ」では、電話相談やSNS相談など、悩みに応じて利用できる相談窓口が紹介されています。
【まもろうよ こころ】(厚生労働省) ※電話相談・SNS相談などの支援情報を掲載 URL:https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
文部科学省は、子どものための相談ダイヤル「24時間子供SOSダイヤル」を案内しています。
自治体によっては独自にSNS相談やチャット相談を実施している場合もあります。「24時間子供SOSダイヤル」では、そうした身近な相談先を案内してもらうことも可能です。
【24時間子供SOSダイヤル】(文部科学省)※24時間対応、子供のための電話相談窓口TEL:0120-0-78310URL:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm
ユニセフとこども家庭庁は、特設サイト「こどものメンタルヘルスキャンペーン」を開設。子どもたちや保護者に向けて、メンタルヘルスに関する記事や動画などを掲載しています。
【こどものメンタルヘルスキャンペーン こころのこえ”をきいてみよう】URL:https://www.unicef.or.jp/kodoken/mentalhealth/
【動画】エルモ、クッキーモンスターとジーン&ケーンが夏休み明けの不安を抱える子どもたちをやさしく応援。メッセージビデオ「いろんなまほうをかけてみよう」
「困ったらこういうところに相談してもいいんだよ」と、あらかじめ話題にしておくことで、いざというときに助けを求めやすくなるかもしれません。
今日の出来事を聞く。表情を少し気にしてみる。「困ったら大人に話してね」と伝える。
そんな小さな積み重ねが、子どもにとって大きな安心につながるかもしれません。
もちろん、子どもの悩みを家庭だけで抱える必要はありません。気になる様子が続くときや、保護者だけではどうしたらよいかわからないときは、学校や相談窓口、専門機関などにつながることも大切です。
夏休み明けのこの時期、家庭だけで抱え込まず、周囲の大人や相談先と一緒に子どもを見守っていきませんか。
(マイナビ子育て編集部)
参考文献[*1]文部科学省「児童生徒の自殺予防に係る取組について」 [*2]ユニセフ イノチェンティ研究所レポートカード19ハイライト~日本の子どものウェルビーイング~
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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