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親や祖父母から譲り受け、さらに子どもへ受け継ぐ宝石「ヘリテージジュエリー」。この連載では、「私のヘリテージジュエリー物語」と題して、読者から寄せられたヘリテージジュエリーにまつわる素敵なエピソードを紹介します。今回は、祖母が初めて自分のお金で買った思い出の真珠を受け継いだという30代女性のエピソードです。

(※写真はイメージです)
6年ほど前、父方の祖母にがんが見つかり、治療のために入院する前に、真珠の指輪を譲り受けました。
祖母は当時80代でしたが、趣味の習い事でお茶やお花に出かけたり、祖父が食べない野菜の煮物をたくさん作って私たちに分けてくれたり、年齢を感じさせないほど元気に過ごしていました。
年齢的に病気の進行がゆっくりである可能性も考えられましたが、祖母自身も先のことを考えて、少しずつ身の回りのものを整理していたようです。
そんな中で、真珠の指輪だけは手元に残していました。
祖母から聞いた話では、その指輪は職場に定期的に来ていた宝石の営業の方から、祖母が初めて自分のお金で購入したものだったそうです。
昔から少しハイカラなものを身につけるのが好きだった祖母ですが、年齢を重ねるにつれて指輪をつけて出かける機会も少なくなっていました。それでも、「真珠はひとつ持っておいても困らないから」と、大切に残していたのだそうです。

(※写真はイメージです)
祖母はその後、長期の治療や入院を経て、施設で看護を受けながら亡くなりました。
譲り受けた真珠は、一度も使う機会がないまま、今も大切にしまってあります。
いつか台座を変えて指輪のまま、もしくは真珠を活かしたネックレスにして使ってもいいかな、などと思ったりもしましたが、そのままでいいかなとも思います。
祖母が自分のお金で初めて買った真珠の指輪。今では私の手元にありますが、そこには祖母が過ごしてきた時間や、当時の暮らし、そして祖母自身の思い出が残っているように感じます。
いつかこの真珠を身につける日が来たときには、祖母のことや、一緒に過ごした時間を思い出せるような気がします。
====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。
(マイナビ子育て編集部)
この記事のライター
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