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お酒に「ツウ」な人が「このワインのヴィンテージって何年もの?」とソムリエに話しかけているのを聞いたことがありませんか? そんなとき「そもそもヴィンテージって何?」なんて思っている女子も多いのでは?今回はヴィンテージの意味をはじめとするワインの基礎知識に迫ってみました。
ワインを語る時によく「ヴィンテージ」という言葉が出てきます。
この「ヴィンテージ」、いくつかの意味で使われているので、少しややこしいんです。
ワインの世界では「ヴィンテージ」という言葉は大きく三つの意味で使われています。
皆さんが酒屋やマーケット、通販でワインを購入する際の参考になりますので、是非とも覚えてください。
1. ワインが造られた年
ワインが造られた年を聞く時に、「ヴィンテージはいつなの?」という聞き方をします。
この時は単に何年なのかを尋ねているだけなので、特に深い意味はありません。
2. 年代を経たワイン
年代を経たワインのことを「ヴィンテージワイン」とか「ヴィンテージ物」なんて呼ぶ方もよくお見かけします。
ワインの世界では、造られてからおおよそ30年以上経ったワインを「古酒(こしゅ)」と呼びます。「ヴィンテージワイン」はこの古酒のことを指しています。
3. 出来が良い年のワイン
ワインといえばフランスですが、フランスは葡萄の出来が気候によって安定せず、年によってワインの出来映えにムラがあります。
ワインの主な生産国はフランスの他にイタリア、アメリカ(カリフォルニア地方)、スペイン、オーストラリアなどたくさんありますが、実はフランスのワインが最も年によるムラがあるのです。
ですので、年によって出来が良いかどうかという話題は、ほとんどの場合フランスのワインについて語られているのです。
どうですか? 上記のことだけでも知っていれば、他の人と大きく差が出る気がします。
それだけでなく、ワインを飲む際に、より味わい深いものになると思います。
「前に聞いた会話はこういう意味だったのね!」となれば嬉しいです。
葡萄ジュースを発酵させて作られるワイン。
材料は葡萄ジュースだけなのに、物によっては何年も何十年も長持ちする不思議な飲み物です。
では、長く寝かせたら寝かせるほどワインは美味しくなるのでしょうか?
長く寝かせて美味しくなることを「熟成」と呼びます。
この「熟成」というのは、渋味が減って、成分が変化して良い香りが出てくるなど、年月を経て味わいが向上することをいいます。
実は、世界中で造られているワインのうち、長く寝かせて味わいが向上するワインはほんの一握りしかありません。
ほとんどのワインが熟成に向かないのです。
では、そういうワインを置いておいたらどうなるのでしょうか。
出来たての時にあった良い香りが減ってしまい、どんどん美味しくなくなってしまうのです。
これは寝かせたことによる「劣化」と呼ばれています。
味わいが良くなったら「熟成」と呼び、悪くなったら「劣化」と呼ぶのは、そう、「発酵」と「腐敗」の関係と似ていますね。
では、どのようなワインが熟成するのでしょうか。
ざっくりと言ってしまうと、渋味が多いワインは熟成して美味しくなることが多いのです。
フランスのボルドー地方の赤ワインなどは出来たての時はとても渋いのですが、熟成することによって渋味が落ち着き、複雑な香りが出てきます。
出来て1~2年で飲んでしまうのはもったいないかも知れません。
レストランにあるワインはソムリエさんなどが飲み頃をチェックしていますので、「熟成したワインが飲みたい」と伝えると、飲み頃のワインを薦めてくれると思います。
せっかくのディナー、美味しいワインで楽しい時間を過ごしてくださいね。
この記事のライター
michill グルメ・おでかけ
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