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肌寒くなると、恋しくなるあったかい煮物。圧力鍋を使えば、短時間で作れます。でも、圧力鍋の煮物は、味が染み込まないというお悩みも。今回は、豚バラと大根の煮物を圧力鍋での作り方と、大根の中までしっかり味を染み込ませるコツをご紹介します。
材料はとってもシンプル!お砂糖やみりんを使わなくても、大根がじんわり甘く、また豚ばら肉の旨みが出てくるので、だし汁も不要。
◎材料(4人分)
・大根…800g(1/3~1/2本)
・豚ばら肉(スライス)…150g
・醤油…大さじ2
・酒…大さじ2
・水…3/4カップ(150ml)
・長ネギ(青いところ)…1/2本分
・しょうがスライス…2枚
大根は大き目の乱切りに、豚ばら肉は4~5㎝長さに切り分けます。
調味料は、しょうゆとお酒だけ。
豚ばら肉の旨みが、大根にじんわり染み込んで、シンプルだけど手をかけたおいしさになります。
1)圧力鍋に豚ばら肉を入れて火にかけ、軽く炒めます。
2)豚肉の色が変わってきたら、大根を加えてさっと炒め合わせて、調味料と水を加え、フタを閉めます。
3)火にかけて、沸騰して圧力がかかったら、弱火にして1~8分(※)加圧調理して、火を止めます。
※加圧時間は圧力鍋によって異なります。
4)そのまま圧力が下がるまでしばらく置き、圧力が下がったら、フタを開けます。
これで出来上がり。
ですが、さらに中まで味を染み込ませるコツがあるのです。
大根の煮物は、お箸ですっと切れるほどやわらかく、中まで味が染み込んだ仕上がりが理想です。
でも、圧力鍋で調理した場合、圧力が下がってすぐにフタを開けた状態では、まだまだ味の染み込みが足りません。
実は、圧力が下がってフタが開けられる状態になった後も、鍋の中はまだまだ高温状態なので、そのままフタをしめて、10分ほど余熱を置いてみてください。
わずか10分、そのまま置いておくだけで、中までどんどん味が染み込んでいきます。
10分以上、置けば置くほどやわらかく、味が染みていきますので、
早めの時間に作って、食べる直前まで余熱で置いたり、夜のうちに作って、朝まで余熱で置いておけば、じっくりコトコト煮込んだような、飴色大根の煮物だって、お手のものです。
圧力が下がってすぐにフタを開けた大根と、圧力が下がった後、フタを閉めたまま余熱を10分間置いたものです。
比べてみると、一目瞭然!
わずか10分そのまま置いておいただけで、中までしっかりと味が染み込んでいますね!
一般的に圧力鍋は味が染み込まないと思われていますが、余熱時間を長く取ることで、中までしっかりと味を染み込ませることができるのです。
余熱なので、置いておくだけ。光熱費も手間もかかりません。
これは、余熱を置いた方が断然お得!ですね。
今回ご紹介したレシピを作る時は、火を止めた後、じっくりと余熱を置いてみてください。
それだけで、じっくりコトコト煮込んだような、中まで味が染み込んだ煮物が食べられます。
これから大根がどんどんおいしくなる季節。
圧力鍋で味が染み込んだじんわりおいしい煮物を楽しんでくださいね。
この記事のライター
さいとうあきこ
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圧力鍋研究家。圧力鍋の便利さ、楽しさ、正しい使い方を教える圧力鍋のお料理教室「うちごはんラボ」を主宰。活動4年で1500名以上の圧力鍋ファンを生み出す。前職の調理器具メーカーで得た知識と、20台以上の圧力鍋を使い比べてきた経験を元に、化学調味料などを使わずに、素材のおいしさを最大限に生かした料理を紹介している。
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