更新日:2020年11月30日 / 公開日:2020年11月30日
ナチュラルフード・コーディネーターの茂木奈央美です。お肉とお豆を鍋でコトコト煮込んだ、フランス南西部の家庭料理カスレを簡単にアレンジ!ほろりと崩れる手羽元と、ソーセージの旨みがたっぷり染み込んだ豆で、ほっこり。冬ならではの煮込み料理をご紹介します。
フランス南西部の町で生まれた、歴史ある郷土料理のひとつです。それぞれの風土に合わせ、変化しながら全土に広がりました。
使うお肉や野菜の種類に違いがありますが、基本は「白いんげん豆との数種の肉類を香味野菜とトマトペーストで煮込み、オーブンで仕上げる」です。
肉類は、鴨のコンフィ、塩漬け豚バラ肉、骨付き鶏もも肉、ベーコン、ソーセージなど様々です。
このレシピでは、手に入りやすく扱いやすい鶏手羽元と2種類のソーセージを使い、豆は水煮缶詰のうずら豆のボルロッティを使います。
・鶏手羽元…8本(450~500g)
・スモークソーセージ…4本(200g)
・白ソーセージ…8本(100g)
・豆の水煮…1缶(正味260g、ボルロッティまたはお好みの豆)
・玉ねぎ…1/2個
・セロリ…10~12cmくらい
・にんにく…1かけ
・ホールトマト缶…1缶(400g)
・ローリエ…1枚
・ドライタイム…小さじ1/2(あれば)
・砂糖…小さじ1/2
・オリーブオイル…適量
・塩コショウ…適量
・刻みパセリなど…適量
Aパン粉…大さじ1くらい
Aオリーブオイル…適量
・にんにくは、縦半分に切り、芽を取り除いたら、包丁の腹でつぶしておく。
・玉ねぎとセロリは、粗みじん切りにしておく。
① 鶏手羽元は、両面に塩コショウを振り、下味をつける。(塩はふたつまみくらいです。)
② 鍋にオリーブオイルをひき、温まったら、①を入れて表面がこんがりするまで中火で焼き、いったん取り出す。(ここでは、中まで火を通す必要はありません。)
③ 同じ鍋にスモークソーセージと白ソーセージ、にんにくを入れ、表面をさっと焼いたら、いったん取り出す。にんにくは、そのまま残す。(2種類のソーセージを合計で300g使っています。お好みの種類を使って下さい。)
④ 再び同じ鍋に、玉ねぎ、セロリを入れ、しんなりするまで炒める。
⑤ 豆の水気を切って、鍋に加える。
⑥ 取り出しておいた①の鶏手羽元を鍋に戻す。
⑦ 上からホールトマト、ローリエ、ドライタイム、砂糖を入れたら、しっかり蓋をして約30~35分弱中火から弱火で煮込む。途中で数回かき混ぜる。(水分が飛ばないよう、しっかり蓋をしてください。水分がない時は、水を少量足します。)
⑧ 鶏手羽元が柔らかくなったら、③のソーセージを戻す。蓋をしないで、水分を飛ばしながら5~10分ほど煮込み、塩コショウで味を調える。
⑨ 小さめのフライパンにAのパン粉とオリーブオイルを入れ、香ばしくなるまで炒める。(こちらは、トッピング用です。工程⑦~⑧の煮込み時間に作っておくと良いと思います。)
⑩ ⑧を器に盛り、⑨と刻みパセリを散らして、出来上がり。
オーブンで仕上げる代わりに、サクサクに炒ったパン粉を乗せました。
手羽元から出る旨みの他、ソーセージからもおいしい出汁が出ます。ソーセージの種類によっても塩分が変わってくるので、味を見て、塩加減を調節してくださいね!
パンにもご飯にも、ワインにも合うので、お家でぜひ作ってみてくださいね!
この記事のライター
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