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ふとした瞬間の香りで、昔の場面やある人を思い出した経験はありませんか?香水の香りは、人に与える印象を左右するアイテムです。そのため、付け方を間違えると周囲の人に不快感を与えてしまうこともあるので注意が必要です。今回は、香水の種類や持続時間、正しい付け方・付ける場所などを紹介します。
香水は大きく分けると『オーデコロン』『オードトワレ』『オードパルファン』『パルファン』の4種類があります。
種類によって香りの強さや、香料の濃度が異なるため、香りの持続時間が異なります。
ここからは、種類ごとの特性や香りの持続時間について紹介するので、愛用の香水がどれにあたるのか確認してみてください。
『フレグランス』とは、化粧品や香水などの香料製品全般のことで、香水もその中のひとつです。
香料は世界で約500〜800種類あるといわれており、日本では嗅ぐことのできない香りも存在します。
現在の日本ではフレグランスのことを香水と呼ぶのが一般的ですが、薬事法で名称が決まっているわけではありません。
『オーデコロン』は、オーデを意味する水が1割ほど入ってるライトな香水です。
香水の中でもっとも濃度が薄いため、ほんのりした香りを楽しみたい人にはおすすめのアイテム。
リフレッシュ効果があるので、お風呂上がりや寝る前に使うのに適しています。
・持続時間:約1〜2時間
・香料濃度:約2〜5%
『オードトワレ』は、オーデコロンと比べて少し濃度が高いので、その分持続時間が長く楽しめます。
普段使いやオフィスで使える一般的な香水ですが、オーデコロンと同様、香りの持続性はあまりありません。
1日中香りを楽しみたい人は、香りが弱くなってきたタイミングで付け直す必要があります。
・持続時間:約2〜4時間
・香料濃度:約5〜10%
『オードパルファン』は、種類が豊富で、使いやすいスプレータイプが多いです。
香りが強めなので付けすぎには注意が必要ですが、持続時間が比較的長いため付け直さなくても香りをキープできます。
・持続時間:約3〜5時間
・香料濃度:約8〜15%
『パルファン』は、香水のなかでもっとも香りが持続するタイプです。
強く香るので付ける量や付ける場所に注意が必要です。
パルファンは日本では取り扱っている店舗が少なく、購入できるお店が限られます。
・持続時間:約5〜7時間
・香料濃度:約15〜30%
香水本来の香りを楽しむためには、香水を正しく取り扱うことが重要です。
ここからは香水の正しい取り扱い方を3つのステップで解説します。
香水は、体臭や汗と混ざり合うことで、香りが変化してしまいます。
香水本来の香りを楽しむためにも、香水は身体が清潔な状態で直接肌に付けるようにしましょう。
日中汗をかいた時は、デオドラントシートで一度汗を拭いてから香水をつけるのがおすすめです。
香水の香りが時間とともに変化することを『香り立ち』といいます。
香り立ちは『トップノート』『ミドルノート』『ラストノート』の3段階で変化します。
◆トップノート:最初の10分くらい
つけたての香りであるトップノートは、香水に含まれるアルコールが飛んでいない状態です。
香りを強く感じますが、10分ほど経過するとアルコールが飛び、少し落ち着いたミドルノートの香りへと変化します。
◆ミドルノート:香水をつけてから30分〜1時間
配合されている全ての香料がバランスよく香るミドルノート。
香水の軸となる香りで、別名『ハートノート』とも呼ばれています。
◆ラストノート:香水をつけてから2時間〜ラストの時間帯
別名『ベースノート』とも呼ばれるラストノートは、ほのかに香るため、最後まで余韻を楽しめます。
付けている人の肌の上で独自の香りになっていくのが特徴です。
このように香水は付けたてが一番香りが強いので、香水を付けるベストタイミングは、待ち合わせの30分〜1時間前が最適といえます。
香水は、直接肌に付けるのが正しい付け方です。なぜなら、付けている人の体温や付ける場所によって香りの変化を楽しむものだからです。
洋服に香水を付けると、香水の成分でシミができてしまうことがあります。洗濯用柔軟剤と混ざることにより不快なニオイになる可能性もありますので気をつけましょう。
香水は、付ける場所によって香りが大きく変わってきます。
男性も女性も体温の高い場所に付けるのがおすすめですが、男性は女性よりも体温が高いので付ける場所に注意が必要です。
ここからは男性におすすめの香水を付ける場所を紹介します。
香水は体温で温められることで、下から上に向かって香りがたちます。
ウエスト・足首の内側・膝の裏・太ももの内側など下半身に付ければ、動くたびにほのかに香らせることができます。
知的さや清潔感が求められるビジネスシーンでは、下半身に香水を付けるのがおすすめです。
プライベートでは、香りを強調できる上半身へ付けるのがおすすめです。
肘・胸元・手首など上半身に付けることで香りをしっかり感じることができます。
ただし、オードプルファンやパルファンなどの香りが強いものを付けてしまうと、香りがキツすぎてイメージダウンに繋がりますので、気をつけましょう。
デートの時は、首筋への香水が効果的です。
ただし、メンズは髪が短いことが多く、首筋に直射日光が当たってしまうことがあります。直射日光によって香りが立ち上がってしまうことがあるので注意しましょう。
続いて、女性におすすめの香水を付ける場所を紹介します。
オフィスシーンのようなほのかに香らせたい場面では、オーデコロンやオードトワレなどを膝裏にワンプッシュのみ付けるのがおすすめです。
膝裏は少し付けすぎたとしても、香りがキツくならないので初心者にもおすすめの場所です。
香水の香りを強めに感じたい場合は、手首やうなじなど身体の高い位置に付けるのがおすすめです。
とくに、太い血管が通っているうなじは、体温が高いので香りがよく広がります。
香水を直接つけると、量が多すぎたり、顔にかかったりする可能性があるので、手首や指などに付けてから、軽く抑えるようにつけましょう。
お腹や腰回りなど体の中心部分は、比較的汗をかきにくい場所。
そのため、ほのかな香りが長時間全身を包み込んでくれます。
デートの際は、いい香りを漂わせたいけど香水を付けて気合をいれてきたと思われたくない人もいるのではないでしょうか。
そんな時こそ、お腹や腰回りに付ける上級テクニックが役立ちます。
ここからは、ついやりがちな香水の付け方を紹介します。
香水を間違ったやり方でつけてしまうと、香水本来の香りではなくなってしまうので注意が必要です。
香水を手首につけてからこすり合わせる行為は、絶対にやってはいけません。
手首をこすり合わせることで、香りの粒子が潰れ、皮脂と混ざり合ってしまいます。
香水の香りが変わってしまうので注意しましょう。
香水には、ニオイ消しやニオイを抑えるなどの消臭効果はありません。
制汗剤の代わりとして香水を使わないようにしましょう。
どうしても汗の臭いが気になる場合は、無香料の制汗剤を使用した後に香水を付けることをおすすめします。
体質や肌質にもよりますが、香料が紫外線に反応すると、肌がかぶれたり、痒くなったり、赤み・シミができたりする可能性があります。
また、紫外線により香りが変化することも少なくありません。
香水を付ける際は、なるべく紫外線に当たりやすい場所を避けるよう心がけてみてください。
いかがでしたか。
この記事では正しい香水の付け方や付ける場所について紹介しました。
香水は、付ける場所によって香り方が変わってきます。
自分や周囲が心地よい香りを楽しめるよう、シーンに合った付け方をしましょう。
1日中よい香りの魅力的な人になるために、是非香水の付け方をマスターしてくださいね。
・香水は種類によって、香りの強さ・濃度・持続時間が異なる
・香水のほのかな香りを楽しみたい場合は下半身につける
・しっかり香りを楽しみたい時は、体温が高いうなじにつける
・香水を擦る、体臭対策に使う、紫外線の当たる場所に付けることはNG
この記事のライター
michill トレンド
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ファッション、ビューティー、ネイル、ヘアスタイルなど、幅広いカテゴリのトレンドに敏感なアラサー女子です。話題のアイテムの情報や気になる商品のレビューを紹介します。
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