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一つの鍋からワン!ツー!スリー!3つの味に変わる!三度おいしい鍋

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広島の器と道具の店「LOUTO」店主、田中雪絵です。寒くなって、いよいよ鍋の季節到来。鍋は〆までひとつの鍋で完結できるし、あったまるし、野菜はたっぷり食べられるし、洗い物は少ないしといいことづくめ。でも、同じ味で飽きるということも。そこで、途中で1、2、3と味を変える、三度おいしい鍋を紹介します!

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目次

最後までおいしい!欲張り鍋

鍋が好き!常夜鍋みたいなシンプルな鍋も、粋で好き。加える具材や、つけダレや薬味で変化をつける。それもまた良し。

「でも、一つの味だとちょっと飽きちゃう」。なんて方のために!一つの鍋で、最初から最後まで。もっともっと、ちょこちょこ、いろんな味が楽しめる、我が家の欲張り鍋、教えます。

強火で焼き付けた香ばしい甘辛味のお肉に、シャッキリとした野菜。まずは、そこから始まり、ここでスープを投入。味噌とキムチの旨味、酸味、辛味を足して、さらに豚肉。渾然一体とした滋味深いスープをじっくりと味わって。〆は、ごはんと卵ですべてをまとめ上げる。香ばしいお焦げが、また堪らん…。

はじまりから、最後まで、みるみる変わり、味の起伏に富んだ、オーケストラ?的、鍋のフルコース。1!2!3!と3ステップ、三つに変化する三変化鍋。今回、ご紹介するのは、そんな鍋。

作り方は、超簡単!材料もお肉は、牛コマ肉と、ちょこっと豚コマ肉。お野菜は、どこのスーパーでも手に入るニラ、しめじ、もやしの三種類。それで、こんなにも複雑で味わい深い味。それぞれの素材に感謝しかありません。みんな、偉いよ。おいしいよ。

この冬の鍋のレシピのひとつに、ぜひ加えてやってください。

1 まずはプルコギから始めましょう!

まず最初に作るメニューは、プルコギ。韓国風すき焼きです。

でも、特別な調味料はいりません。醤油、砂糖、酒、一味…ごくごく定番。家にある調味料で、それっぽい、甘辛くって、お酒もご飯もススム、おいしい味に仕上がります。パクパク食べ進んでしまいそうですが、注意すべきは、食べきってしまわないこと。次のチゲ鍋のために、せめて4分の1…くらいは残してくださいね。おいしさのキモになります。

材料

牛切り落とし肉…150g

下味
にんにく…1かけ
玉ねぎ…1/2個
酒…大さじ1
きび砂糖…大さじ1
しょうゆ…大さじ1と1/2
一味唐辛子…小さじ1/2

ニラ…1/2束
しめじ…1袋
もやし…50g
ごま油…大さじ1/2
煎りごま(白)…大さじ1/2

作り方

① 玉ねぎは薄切り、しめじ、ニラは食べ良い大きさに切っておきます。にんにくは、おろします。

② ボウルに食べやすく切った牛肉、下味の材料をすべて入れ、よく混ぜます。

③ 肉にしっかり味がなじむように、よく揉み込みます。

④ ③にしめじ、もやし、ニラをざっと混ぜます。

⑤ 鉄の鍋にごま油を熱し、強火で④を炒め、肉の色が変わったらできあがり。白ごまをふって、いただきます。


2 お次はチゲ鍋で、あったまりましょう!

次に登場してもらうのは、キムチと味噌。豚肉の旨味も足して、しみじみと、体に沁み渡る味わい深いチゲ鍋を作ります。

このスープが何と言っても、おいしいので、ぜひ飲んで欲しい。でも飲み干さないで欲しい。どっちやねん(笑)。〆のお焦げご飯のために、残しておきましょう。

材料

1のプルコギ…1/4量程度残しておいたもの
白菜キムチ…100g
豆腐…1/2丁
鶏ガラスープの素(顆粒タイプ)…小さじ1/2
味噌…大さじ1
水…300ml

作り方

① 豚切り落とし肉、白菜キムチは食べ良い大きさに切っておきます。

② プルコギの鍋に、味噌と鶏ガラスープの素を溶いた水を入れ、火をつけます。

③ 味をみながらキムチを加えます。キムチは、産地や製造メーカーによって味付けも様々なので、量は加減してください。私は国産のものを使用しています。

④ 味が決まったら、豆腐、豚肉を広げながら入れます。

⑤ 豚肉に火が通ったら、できあがり。

3 〆はお焦げもおいしい!焼きおじや

最高においしいスープをご飯に吸わせて、卵を入れて、しっかりしっかり焼き付けます。お焦げが石焼ビビンバっぽいけど、スープを吸わせているので、ビビンバとは違いますよね。

いつの頃からか、作るようになったこのメニュー、何と呼べばいいんでしょう?我が家では、おじや、っぽいのを焼くので、「焼きおじや」と読んじゃってます。胡麻をふって、さらに焼き海苔を散らすと、またおいしい!おかわり必至です。

材料

2のチゲ鍋のスープ…120ml
ご飯…200g
卵…1個
細ねぎ…適宜
煎りゴマ…適宜
焼き海苔…適宜

作り方

① チゲ鍋のスープにご飯を入れ、火をつけ、スープを吸わせます。

② 汁気がなくなって来たら、溶いた卵を入れてよく混ぜます。

③ 強火にして底を焼き付けます。チリチリとご飯粒が焦げる音がして、お焦げができていたらできあがり。火を止めます。

④ 細ねぎと煎りゴマをふって、召し上がれ。

ちぎった焼き海苔をのせてもおいしいですよー。ぜひ!

はぁ、お腹いっぱい。ボリュームたっぷり。〆まで辿り着けましたか?(笑)。

この様々、味が変わる3ステップ鍋は、子ども達も、もちろん、大好き!そして、私のようなお酒呑みにもおすすめ。お酒を飲む時って、ちょこちょこ、いろんな味をつまみたいんですよね。ゆっくり、長〜く。

酔っ払っちゃっても、鍋だったら、洗いもの、ちょっとなのもウレシイ。おすすめです。

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この記事のライター

広島の器と道具の店「LOUTO」店主/フリーランスエディター

田中雪絵

地元福岡にて編集部に勤務後、フリーランスのエディターとして活動。2008年に器と道具の店「LOUTO」を主人の実家のある広島に開店。自身が実際に使い、惚れ込んだ器や道具を、使い手の実感を込めて紹介する。また月に一度、企画展や作家の個展も開催。何よりの楽しみは、毎日の料理と晩酌!

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