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ピルの使い方-上手にピルを使おう!その2-

前回「ピルの使い方-上手にピルを使おう!その1-」でお話ししたように、ピルの服用にあたっては婦人科の受診が必要です。いざ飲み始めるにしても、本当に飲んでも大丈夫なの?と、不安がありますよね。今回は、ピルについてよくご相談いただく悩みからピックアップしてご紹介します。

このコラムにありがとう

目次

ピルが合わない?!

前回「ピルの使い方-上手にピルを使おう!その1-」でピルを飲み始めるには婦人科の受診が必要というお話をしました。
では、婦人科を受診してピルを飲み始めると、どういったことが起こるのでしょうか。

日本で処方されるピル(低用量ピル)は10種類以上あります。
女性ホルモン作用を示す成分ですが、メーカーによって用いる成分や量が異なり、若干副作用も違います。
使ってみて、3か月ぐらいしても合わないなーと思ったら、医師と相談してみましょう。

ピルを飲み始めると人によっては、少し気持ちが悪い、ムカムカするという人もいます。
また、少し不正出血(生理ではないタイミングで出血する状態)が起こることもあります。
このような症状は、服用してから3ヶ月目ぐらいで落ち着くのですが、不正出血がいつまでも続く、吐き気が続く、だるいなど、色々辛い症状があるようでしたら医師に相談してみてくださいね。

ピルの服用でのトラブル?!

トラブルというほどではありませんが、ピルを飲むことによって今までとなんだか違うといったことが起こることもあります。
人によってはニキビが治ることもあるのですが、逆にニキビが出るようになったといった症状が気になるようであれば、ピルの成分が合わない可能性もあります。この場合も医師に相談してみてください。

その他、ピルというと「太るんじゃないの?」「シミができる?」といった質問を受けます。

「太る」ということに関しては、海外のデータでは、低用量ピルの服用で体重はほぼ変わらないとなっていますが、人によっては太ると感じることもあれば、逆に痩せる人もいます。
理由として考えられるのは、ピルの成分で多少代謝が変わったり、生理前の状態になるので、生理前にむくむ人は、水分をためやすくてむくんだ感じになる可能性です。
また、副作用で食欲増進も1%前後(ピルのメーカーによって違いますが)報告されていますので、食べたくなってしまうというのもあるのかもしれませんね。

あくまでも推測ですが、友人の事例で、ちょっと気持ちが悪いので食べていないとという感じで、食べてしまう人がいました。食べつわりではないですが、そんな感じの人もいます。
海外ではピルを飲む時期が十代中頃から後半なので、ちょうど体がホルモンで丸みを帯びる時期にも相当するからということも推測されています。

もう一つの「シミ」についてですが、これも人によりますが、女性ホルモンが増える妊娠などを通じて、女性は頬骨のあたりにシミ(肝斑)ができやすいことが知られています。
ピルに含まれる女性ホルモン量は、妊娠時の1/20程度ですが、それでも人によってはピルによってシミができる可能性があります。

ただ、一般的に老化防止(シミ、しわ)には、紫外線対策が重要ですので、ピルを飲まなくてもUVケアはした方が良いですね。
ピルを服用する人は、特に紫外線対策は念入りにしておくこと。
ビタミンCなどを飲んだりもいいですが、日焼け止めを頬骨のあたりには2度塗りにしておいたり、頬骨を隠すぐらい大きめのUVカットのサングラスをつけるのもいいと思います。
なお、女性ホルモンが影響するシミ(肝斑)は、更年期頃に薄くなって消えてきます…が、それまで待てないですよね。UV対策はしっかりしておきましょう。

ピルの飲み忘れ

ピルは、毎日ほぼ同じ時間に飲みます。
最初は慣れないので飲み忘れやすいと思いますので、なにか習慣づけていることに結び付けて飲むといいでしょう。たとえば
・朝、歯を磨いた後にすぐに飲めるように洗面台のところに置く
・朝、冷蔵庫を開けるときに思い出すように冷蔵庫に貼っておく
・学校や会社についたら化粧直しをするので化粧ポーチの中に入れておく
・夜お風呂に入る前に飲むように、洗面台の近くに置いておく
・寝る前に飲めるように、キッチンや寝室に置いておく
など、自分の生活習慣に合わせてみるといいですね。

と言っても、どうしても飲み忘れることがあります。その際には、24時間経過したかどうかがポイントになります。

24時間以内に思いだした場合

思い出した時に1錠飲んでください。そして、翌日はいつも飲んでいる時間に飲みましょう。
例えば、毎朝10時に飲んでいるのに、夕方ごろ飲み忘れに気が付いた場合は、夕方に1錠飲んで、翌朝10時にまた飲む、というイメージです。

24時間経過した場合

次の日に飲もうとした時に、あ!前日飲んでない!となった場合です。
その際には、前日分を含めて2錠飲んでください(※)。
たとえば、毎朝10時に飲んでいて、翌朝10時に前日飲むのを忘れたのに気が付いた場合には、その時に2錠飲んでください。

(※低用量ピルの飲み忘れの場合は前日の分と合わせて2錠と表記しましたが、他の薬(抗生物質や胃薬、血圧の薬など)は同じように飲むと副作用が強く表れる場合があります。他の薬を飲み忘れた場合には、同じようにしないでください。飲み忘れた時の対処法は、処方した医師か薬局に聞いて確認してくださいね。)

24時間以上経過した場合

残念ですが24時間を超えてしまった場合には、避妊効果が得られない可能性がありますので、ピルを中断して、再度新しいシートから飲み始めてください。
ピルの飲み初めは、生理1日目(出血が起こった日)です。
ですので、ピルを中断して、生理の出血が起こったら、1つ目を飲み始めてください。
この場合には避妊ができない可能性が高いので、避妊を希望する方はピルを中断してから新しいピルのシートを飲み始めて1週間は、コンドームを使って避妊してくださいね。

ただし、ピルの製品によっては
①成分が入っている錠剤を21日分飲んで、7日間薬を飲まない期間がある製品と、②ピルを飲む習慣を続けるために薬を飲まない期間でも成分の入っていない錠剤を7日飲む製品、とがあります。
②の成分の入っていない錠剤を飲み忘れた場合には、その飲み忘れた分は捨ててください。そこは飲み忘れても大丈夫です。

また、避妊目的ではなく、子宮内膜症など女性系の病気の治療で低用量ピルを服用していて、飲み忘れて24時間以上たった場合には新しいシートにせず、思い出した時からまた始めてください。でも、治療だからこそ、きちんと続けてくださいね。

妊娠していたらどうなるの?

「妊娠していることに気付かずピルを飲んでいたらどうなる?」という質問も時々聞きます。

上記の飲み忘れ対処法で、しっかりと避妊を行っていればいいのですが、ピルを飲んだり飲まなかったりしていて、外だし(性交中断法)や射精の瞬間だけコンドームを付けるなど、挿入開始からコンドームを正しく使わず妊娠してしまっていたら…と、いうイメージです。

結論からですが、これは胎児には影響はありません。
が、妊娠が分かった時点で直ぐにピルは中断してくださいね。
前述のようにピルは妊娠の状態のように女性ホルモンが出ている状態を作り出していますが、妊娠時にはピルと比べ物にならない10~20倍程度のホルモンが出てきますので特に問題はありません。
ピルを飲まない期間(成分が入っていない錠剤を飲む期間)を経て生理のような出血が無いなー、怪しいなーと思ったら、妊娠検査薬で検査をするか、ピルを処方してもらっている婦人科にかかって様子を見てみてください。
妊娠ではなくても定期的に婦人科健診はした方が良いので、生理のような出血をしない場合には積極的に受診するといいですね。

妊娠について

また、これと類似の質問で、「ピルを飲んでいると妊娠しにくくならない?」というのもお聞きします。

卵巣、子宮の状態に異常がなければ、ピルを止めて2、3か月ぐらいで妊娠します(早いと1ヶ月でも)。
ただ30代後半などになってピルを止めて、さて子供を作ろう!と思っても、卵巣の老化や着床しにくくなっている可能性もあります。
ピルのせいではなくて、高齢になったために起こる妊娠しにくい状態です。
ですので、30代後半で子供を作るようでしたら、その件も含めて婦人科の先生に相談するといいですね。

その他、何か変だなーと思ったり、疑問に思うことがあれば医師や薬剤師に聞いて正しくピルを飲みましょう。
長期的に服用することがほとんどですので、心配なことがあればすぐに相談できる環境を作っておくといいですね。


執筆者:三上彰貴子

更新日:2017年6月9日

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