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飲む日焼け止めだけで日焼けしない?効果的な日焼け対策とは

最近流行りの「飲む日焼け止め」をご存知ですか?飲んで日焼けしないなら簡単でいいな!と思ったあなた、それはちょっと違うんです。日焼け対策はあなたの今後の肌年齢に影響を及ぼします。飲む日焼け止めの有効な使い方を知って、日焼け対策をしてみませんか?

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目次

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飲む日焼け止めを知っていますか?

小学生のころ、日焼け大会で優勝していたことが自慢だった美容皮膚・形成外科医、齋藤真理子です。
私は、海外に行けばすぐに現地の方に間違われるくらい焼けやすく、赤くなってヒリヒリした経験は一度もありません。
高校時代に「ガングロ」が流行った頃も、皆が日焼けサロンに通う中、日光浴で十分でした!…などと、過去の栄光を自慢していても仕方ないので、本題へ。

さて、みなさん、飲む日焼け止め『ヘリオケア』をご存知でしょうか?
日焼け止めを飲むといっても、既存の日焼け止めクリームを吸ったり舐めたりするわけではございません。
簡単に言うと、体の中から紫外線のダメージを受けにくくする薬ということになります。

どんな作用があるのか各論に入る前に大切なことを一つ。
そもそも、日焼けが百害あって一利なし!ということではありません。
骨の形成や代謝に必要なビタミンD3を生成するために適度に日光にあたること(目安ははがき1枚分の面積の皮膚に10分間)は大切です。
他にも気分を安定させるセロトニン生成を促したり、体内時計を整えるなどの効果もあります。何事も適度の問題です。

とはいえ、今の私の年齢で「ガングロ」を目指しては、日焼けをしたことのマイナス面の方が大きいので、過度な日焼けはしないようにしたいものです。

米国特許取得のファーンブロック

この飲む日焼け止めに含まれるファーンブロック(シダ由来)という成分は、アメリカの特許を取得しており、抗酸化作用、免疫防御作用、DNA保護作用、皮膚構造維持作用の4段階の光免疫防御作用があります。

ファーンブロックの4つの作用

①抗酸化作用
抗酸化作用とは、活性酸素から体を守る(活性酸素を抑える)作用のことを言います。
UV照射をうけると、活性酸素が発生します。活性酸素は細胞膜脂質、たんぱく質、炭水化物、DNA、RNAを損傷します。
ファーンブロックはそんな活性酸素の発生を抑制してくれます。

②免疫防御作用
UV照射により免疫抑制活性して、皮膚の免疫監視システムが弱まってしまいます。
ファーンブロックはそのシステムの主役を担うランゲルハンス細胞を保護して、光老化による変化を最小限に抑えます。

③DNA保護作用
UV照射によってDNAが損傷されると、チミンダイマーと日焼け細胞の増加(修復不可能なDNA損傷の指標)が起こります。
これらの増加は発がんの原因と言われていますが、ファーンブロックはその出現を減少させます。

④皮膚構造維持作用
UV照射の慢性的もしくは反復暴露は、皮膚の肥厚・弾力の喪失・しわの形成などの光老化を誘発します。
これはコラーゲンなどを生成する線維芽細胞の直接的な損傷などによるものです。
繊維芽細胞は皮膚の構造を維持するために必要なものを生み出す親のような存在なので、損傷を受けると構造が崩れてくるわけですが、ファーンブロックはその生存を維持し増殖能力を回復することがわかっています。

また、ファーンブロックには赤くなることを予防する(紅斑予防)という作用もあります。
日焼けすると、真っ赤になってヒリヒリするという方は多いと思います。(私は経験がなく、紅斑の原因であるUVB反応に鈍感なようですが…)

UV照射を受けると、DNAが損傷することや活性酸素が出ることは先述しました。
DNAが損傷すると、細胞が死んでしまい(アポトーシス)、炎症が引き起こされます。また活性酸素が出ると脂質過酸化され、やはり炎症が引き起こされます。
炎症が起こると血管が拡張して赤くなります(紅斑)が、ファーンブロックを飲むことにより、日光に対する抵抗性が3倍になることがわかっています。

飲む日焼け止めを飲んでいれば十分?

ただし、飲む日焼け止めだけで十分か?というと答えはNOです。
内服さえしていれば、直接的な紫外線を浴びても大丈夫ということではありません。
塗る日焼け止めをしっかり塗ることは、UV透過率を減少させるので、飲む日焼け止めと、塗る日焼け止めを併用することで、中と外から肌を守ることにつながります。

テープの上からお化粧もできる、傷あとの日焼け止めテープ(エアウォールUV)など、他にも日焼け対策アイテムとして優秀なものもあるので、様々なものと組み合わせての日焼け対策が、今後の肌年齢を決めていくことになりそうですね。

最後に塗る日焼け止めの注意事項を2つ。

ポイント1「みんな塗り方が甘い!」

2、3時間おきに十分な量を塗りなおしていますか?顔の中心部だけでなく、耳の後ろや輪郭部分、首などを見逃していませんか?

ポイント2「みんなUVA対策が甘い!」

紫外線にはUVAとUBVがあります。UVAはしみ、しわ、たるみなどの原因となり、UVBは日焼け、しみの原因となります。
UVAはUVBに比べて肌に急激な変化を与えませんが、肌の奥深くまで届き、時間をかけて肌に影響を及ぼしていきます。
塗る日焼け止めには、UVAに対する防御力は「PA」、UVBに対する防御力は「SPF」で表示されています。日焼け止めを選ぶ際にはSPFだけでなく、PA表示を確認すること。
UVAの量は一日、年間を通して安定しており、UVAが届く部分まできちんと防御することが必要なのです。


執筆者:齋藤真理子

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更新日:2017年7月28日

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