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働き方に悩む女性のためのモヤモヤ整理術

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秋は実は、1年の中でも気分が落ち込みやすい季節。私、このままずっと今の仕事でいいのかな…?子育てしながら働き続けられる…?等、働き方の悩みや先の見えないモヤモヤが強くなる女性も。そこで、プロが行うキャリアカウンセリングの要素を少し抜き出して、ご自分でモヤモヤを整理できる方法をお伝えします。

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目次

悩んでいることを、とにかく書き出してみよう

働き方についてのモヤモヤを整理するために、おすすめしたいのが、悩みの「見える化」と「順位づけ」です。秋の夜長、少しゆっくりと時間が取れる日に、自分だけに向き合える時間をとって、次のステップでセルフワークをしてみてください。

STEP1 フセン1枚につき1つ、悩みを書き出します(黒ペン使用)

この時は、とにかく頭に浮かんだものから、迷わずどんどんとフセンに書き出してください。内容がかぶっているかも?これはたいした悩みじゃないかも?などと気にせず、また、自分だけにわかる言葉でいいので、とにかく「もう出し尽くした」と思えるまで、何個でも書き出してみてください。

そして一息置いて、フセン全体を眺めてみてください。どんなことにモヤモヤしている自分の姿が見えたでしょうか。

モヤモヤがだいたい出尽くしたな、と思えたら、次に進みましょう。

STEP2 似た者同士のグループに分け、グループ名をつけます(赤ペン使用)

STEP1で出てきた悩みを、似たもの同士のグループにわけていきます。

一例として、

①自分の業務が終わってもなかなか帰れない、残業が多い
②今の仕事が向いているのか自信がない
③女性はいつまでも裁量を持たせてもらえなさそう
④自分の強みがよくわからない
⑤結婚しても働き続けたいけど、今の会社でできるか不安
⑥資格の勉強がしたいが、時間がなかなか作れない
⑦育休から戻った先輩が苦労しているのを見ると不安
⑧友人と会ったり、趣味に使ったりする時間が取れない

などが出てきたとします。

これらの中で、①⑥⑧は「時間を有効的に使うこと」について、②④は「自分の適性・強みにあった仕事」について、③⑤⑦は「女性としてしっかりキャリアを重ねること」についての悩みと言えます。そこで、それぞれ仲間同士のフセンに分けて、その上に赤ペンでそれぞれのグループ名を書いたフセンを置いてみてください。

その他、「適切な収入を得ること」「周囲に認められること」「職場の雰囲気・風土が合うこと」「人間関係が良いこと」「健康に過ごせること」等、色々なグループ名が現れることでしょう。

なお、ここでのグループ名はあくまで例ですので、実際はご自分の思いついたままで構いません。

STEP3 グループ名のフセンだけを抜き出し、並べます

ここまで来ると、あなたの目の前には、赤ペンで書かれたフセンがいくつか並んでいるはずです。それらの赤字のフセンだけを抜き出して、別のスペースに集めてください。

次に、このフセンを縦一列に並べてみましょう。その際に、「自分にとって大切な順」「譲れない順」に、上から下に並べてみてください。少し難しいかもしれませんが、直感的にやってみましょう。

さて、上位には何がありますか?

モヤモヤの正体とは?

今並べた順番、これは上から、あなたが「本当は大切なのに、今現在大切にできていないと感じている」順番です。

上位にあるものほど、その傾向が強く、下位のものは逆に「あんまり大切にはできていないけど、実はそれほど気にしなくていい」ものだと言えます。つまり、実は今は相手にしなくてもいいものなんですね。

モヤモヤというのは、文字通り靄(モヤ)の中で、どこに何があるのか、まずどこから手をつけていいのかがわからずに、やみくもに手を動かしている状態です。だから不安だし、続けるうちに疲れてしまいます。

そこで、STEP1でモヤモヤを「見える化」し、客観的に把握します。次にSTEP2&3で「優先すべき事項」をはっきりさせます。これらを行うことで、モヤモヤの整理が少しできたのではないでしょうか。

今、何をその手に乗せたいですか?

女性は、妊娠出産・子育てなどで仕事が中断される時期があり得る生き物です。また世界的に見ても、日本はまだまだ女性が働きやすい・働き続けられる国とは言い難く、自分一人だけの努力ではどうにもならないことも、残念ながらあります。そんな中で、何もかもを頑張り過ぎて、自分で自分を苦しめたり追い込んだりしてしまっている女性も少なくありません。

キャリア(人生)の中で大切にしたいものは、誰しも、その時々で変わっていくものです。特に、家族などの環境に影響を受けやすい女性はなおさらです。ですので、あなたが「今、何をその手に乗せたいか?」を、時々セルフチェックしてみてください。大切に両手で包んでいたいものが時によって変わっても、それも含めて丸ごとあなたです。モヤモヤは、それが明確になるための産みの苦しみなのかもしれませんね。

このセルフワークで、少しでもモヤモヤが晴れ、前が見えるようになることを祈っています!



この記事のライター

岡本真梨子

大学院(発達心理学)修了後、大手人材紹介会社の人事部に入社。結婚を機に文科省所管(当時)の教育研究機関へ転職し、心理カウンセリングや研究開発、セミナー事業等に従事する。 育休、時短勤務を経験する中で、女性が柔軟に能力発揮できる機会や文化の重要性を感じ、独立。2014年、(株)エスキャリアへボードメンバーとして参画。企業・大学等におけるキャリア形成支援や、女性向けのキャリアコンサルティングを展開中。(株)エスキャリア取締役社長。

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