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フードコーディネーター・スパイス香辛料アドバイザーの笠原知子です。桜の開花情報がニュースに流れるようになると、今年の見頃はいつかなぁ…と気になってしまいます。とはいえ、今年もシートの上でお弁当広げて楽しむお花見はちょっと難しいかもしれません…。それでもやっぱり春の訪れを感じながら、お花見の気分を味わいたいですよね。今回はそんな気持ちを詰め込んで、お花見弁当を作りました。
桜の開花情報がニュースに流れますが、今年もいろいろな制約の中でのお花見になりそうですね。
今回は気分だけでも味わえるお花見弁当レシピをご紹介していきます。
菜の花やたけのこなどの春の食材と、桜をイメージできるピンクや赤などの食材を彩りに使いました。
桜の花の塩漬け(製菓材料を扱っているお店などで買えます)は、花見弁当を盛り上げてくれるアイテムですが、ハムを型抜きしたり、薄切りのラディッシュを組み合わせたり、また、柴漬けや桜でんぶなども彩りを添えてくれます。
行楽弁当といえば、おにぎりなど食べやすいものがメイン。
稲荷ずしに桜の花びらをのせれば、それ1品でお弁当が華やぎます。錦糸卵をのせたり、桜でんぶをご飯に混ぜたりしても華やかになりますね。
煮た油揚げは余ったら冷凍できます。もちろん、市販の煮てあるいなりあげを使えばあっという間に出来上がります。
油揚げ 4枚
A)醤油 大さじ2と1/2
A)砂糖 大さじ2
A)みりん 大さじ2
米 1合
すし酢 大さじ2
白いりごま 小さじ1
桜の花の塩漬け 8個
① 米は固めに炊いて、熱いうちにすし酢をかけて切るように混ぜ、白いりごまを加える。
② 桜の花は塩を洗い、5分ほど水につけて塩抜きをする。
③ 油揚げは半分に切って破かないように開く。沸騰したお湯に入れて1分位火にかけたらざるにあけて、油抜きをする。粗熱がとれたら、軽く水けを絞る。
④ 鍋に水150ml、Aの調味料を入れて火にかけ、煮立ったら油揚げを入れて汁気がなくなるまで煮る。
⑤ 油揚げが冷めたら軽く汁気を絞り、ふちを少し中に織り込む。すし飯をふんわりと詰め、さくらの花びらを飾って完成。
ご飯の量は少なめの分量です。すし飯に刻んだ桜の花を入れるとさらに風味を楽しめます。
稲荷ずしは手間がかかりますが、刻んだしば漬けを混ぜた一口おにぎりなら手軽で、彩りも鮮やか。炒りごまを混ぜて風味よく、しそで包めば彩りも味わいもよくなります。
ご飯 茶碗1膳
しば漬け 15g
白いりごま 小さじ1/2
しそ 3枚
① しば漬けは粗みじんに刻む。
② 温かいご飯にしば漬け、白いりごまを混ぜてラップに包んで握り、しそで包んだら完成。
千切りにしたにんじんを巻いた春巻きは、ザーサイと生姜がアクセント。にんじんの鮮やかなオレンジ色が彩りにもぴったりです。
ミニサイズの春巻きの皮 2枚
にんじん 30g
ザーサイ 15g
生姜 薄切り1枚
小麦粉 適量
油 適量
塩 適量
① にんじん、ザーサイ、生姜は千切りにする。
② 春巻きの皮に①をのせてつつみ、同量の水で溶いた小麦粉で端を止める。
③ フライパンに油を入れて、カリっとするまで揚げ焼きにする。軽く塩を振って完成。
卵焼きには、紅生姜と青のりをアクセントに。
卵 3個
紅しょうが 10g
青のり 小さじ1
A白だし 小さじ2
A水 大さじ2
サラダ油 適量
① 卵をボウルに割り入れ混ぜ合わせる。泡立てないように白身を切るようにして混ぜる。
② Aの調味料を混ぜ、卵液に加えて混ぜる。みじん切りにした紅しょうがと青のりを加えて混ぜる。
③ フライパンを火にかける。油を入れて馴染ませる。
④ 卵液の1/4〜1/3を入れて、熟状になったら手前に巻いていく。
⑤ 焼いた卵を卵焼き器の奥に寄せ、残りの卵液を2〜3回に分けて流し、半熟のうちに手前に巻いていく。
水煮のたけのこと菜の花は、白だしで煮れば、手軽で上品な色合いに仕上がります。
菜の花 100g
たけのこ(水煮) 100g
白だし 大さじ2
水 200ml
① たけのこは食べやすい大きさに切って下茹でする。
② 鍋に水と白だし、たけのこを入れて火にかけ、沸騰したら5分位煮る。
② 菜の花は4cmくらいに切り、茎の方を先に入れ30秒ほどしたら、つぼみの方を入れて30秒位煮て火を止める。
シューマイの皮をしそにした揚げシューマイのアレンジバージョン。玉ねぎはフレッシュな新玉ねぎを使いました。
揚げ物は面倒、と思いがちですが、しそに包むスタイルは包むのも簡単。肉団子のように丸くする手間もいらないので、意外に手軽に出来ます。
豚ひき肉 60g
新玉ねぎ 1/8個
しそ(小さめ) 6枚
片栗粉 大さじ1/2
オイスターソース 小さじ1/2
塩 適量
油 適量
① 新玉ねぎはみじん切りにして片栗粉をまぶす。
② 豚ひき肉は塩を少々加えて練り、新玉ねぎとオイスターソースを加えて混ぜる。
③ シューマイの要領で、しその上に肉だねをのせて包むようにまとめる。
④ 170℃の油で揚げて完成。
寒い冬が終わり、つぼみがほころぶ桜に春の訪れをしみじみ感じるお花見の季節。
今の鬱々としたコロナ禍の日々が早く終わって、不安のない日々が訪れますように…。そんな思いを抱きつつ、今年はお花見弁当を味わいながら春を楽しみたいと思います。
家やオフィスの昼休みに、春を感じるお花見弁当、皆様もいかがですか?
この記事のライター
笠原知子
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IT企業で8年勤務した後、出産で退職。現在は、パソコンインストラクターとして仕事をしながら、Webと、企業様向けに、お酒と共に楽しむ料理を中心としたレシピを提供しています。
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