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初夏のデザートといえば、目にも涼やかなゼリー。今回紹介するのは、香り豊かな琥珀色の紅茶のゼリー。紅茶と相性の良い果物たちを使って色鮮やかなフルーツティーゼリーを作ります。紅茶のゼリーは、白く濁って失敗してしまうことがありますが、今回は濁らせないコツもあわせて紹介します!
紅茶と果物の相性の良さは、レモンティーやアップルティーをはじめとするフレーバーティーや、フルーツを使ったお茶請けのお菓子の数々…もう、言うまでもありませんよね。
紅茶と果物が出会うことで、お互いに味わい、香り、甘味…無限にさらに引き立てあえる最高のパートナーです。
今回はそんな紅茶と果物を夏にぴったりなデザート、ゼリーに仕立ててみました。
苺、林檎、柑橘、葡萄…様々な果物が香る紅茶のゼリーに、さらにプラスしたのは、杏のお酒、杏露酒。口いっぱいに幸せな香りが広がる紅茶のゼリーです。
また紅茶の茶葉は、今回は甘みが豊かで渋みが少ないという特徴を持つニルギリを選びました。
ニルギリはタンニンが少ないので、アイスティーにした際、濁りにくいという利点もあります。紅茶の茶葉は、お好みのもので構いませんが、他にキーマンやディンブラなどもおすすめです。
・好みの紅茶の茶葉(今回はニルギリを使用)…3g
・湯…200ml
・板ゼラチン…6g
・グラニュー糖…25g
・好みの果物(今回はグレープフルーツ、オレンジ、さくらんぼ、いちご、葡萄、林檎、キウイフルーツ)…55g
・杏露酒…小さじ1と1/2
① 板ゼラチンは冷水に浸して戻しておきます。果物は一口大に切っておきます。キウイフルーツやパイナップル、メロン、イチジクなどの果物はタンパク質分解酵素を含み、ゼリーが固まるのを妨げるため、これらの果物を使う場合はゼリー液には入れずによけておき、最後にトッピングしましょう。
② 熱湯を沸かします。
③ ティーポットに茶葉を入れ、②の熱湯の140mlを注ぎ、1分30秒蒸らして紅茶をいれます。ステンレスやアルミ製の小さなボウルに紅茶を入れ、グラニュー糖を混ぜて溶かします。
④ ①の板ゼラチンの水気を軽く絞ってボウルに入れ、②の熱湯の残り60mlを注ぎ、ゼラチンを溶かします。
⑤ 氷水をたっぷりはったボウルに、③の紅茶の入ったボウルを入れ、紅茶が素早く冷えるようにボウルをぐるぐると回しながら冷やします。
紅茶は素早く冷やさなければ紅茶のタンニンとカフェインが結びつき白く濁ってしまいます。たっぷりの氷水で急冷するのが濁らせないポイントです。
⑥ ④のゼラチン液を紅茶のボウルの縁をつたわらせながら少しずつ注ぎ入れ、その都度、ゴムべらでよく混ぜます。一度に入れてしまうと紅茶が濁るので、慎重に注ぎ入れ、全体をよく混ぜましょう。
⑦ ①のキウイフルーツ以外の果物と杏露酒を入れ、ゴムべらで混ぜながら粗熱をとります。全体にとろみがでてきたら、ボウルごと冷蔵庫で冷やし固めます。
⑧ 1時間ほどでしっかり固まります。
⑨ スプーンでゼリーを崩し、グラスに盛り付けます。
⑩ ①の残しておいたキウイフルーツも一緒に飾ります。できあがり。
フルーツは、今回は柑橘や苺、林檎を使いましたが、これからの季節は桃や葡萄、すももなどでも美味しく作れます。ぜひ、旬の果物たっぷりで作ってみてくださいね。
おやつの時間はもちろん、夕食の後に少しあっても嬉しい冷たいデザート。幸せな香りいっぱいのふるふるを楽しんでくださいね。
この記事のライター
広島の器と道具の店「LOUTO」店主/フリーランスエディター
田中雪絵
6035
地元福岡にて編集部に勤務後、フリーランスのエディターとして活動。2008年に器と道具の店「LOUTO」を主人の実家のある広島に開店。自身が実際に使い、惚れ込んだ器や道具を、使い手の実感を込めて紹介する。また月に一度、企画展や作家の個展も開催。何よりの楽しみは、毎日の料理と晩酌!
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