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美容ライターの遠藤幸子です。コスメのジャンルをいくつかに分けたときによく対比されるのが、デパコスとプチプラですが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、よく似ているデパコスとプチプラのアイシャドウをピックアップし、その違いを徹底比較します。
SNIDEL BEAUTY(スナイデル ビューティ) フェイス スタイリスト 01 Iconic Beige(税込価格6,380円)
2022年に大ヒットした限定カラーを定番化。色や質感が異なるベージュを複数色とブラウン1色を収めたパレットで、肌馴染みがよく温もりのある眼差しがいく通りも作れます。
KATE(ケイト) ポッピングシルエットシャドウ OR-1 アプリコットポップ(税込価格1,540円)
大バズりしたのが記憶に新しいアイシャドウ。異なる質感のハーモニーで立体感のある目元に仕上がり、デカ目を叶えます。肌馴染みがよく、優しげで可愛らしい眼差しを作ります。
全く同じ商品ではないので、色や質感が異なるのは当然のこと。それ以外にどこが違うのか項目を分けて解説していきましょう。
スナイデル ビューティは、ふんわり軽やかな粉質。一方、ケイトはやや固めの粉質です。ブラシへの粉含みはスナイデル ビューティのほうがいいのですが、量を多く取ると粉飛びする可能性があります。ケイトは粉飛びしにくい印象です。
発色はスナイデル ビューティのほうが良いものの、ケイトが悪いわけではありません。どちらも見たままの色に発色します。スナイデル ビューティはやわらかに色づく印象があり、仕上がりが細部まで自然な印象を受けます。ケイトは、チップなどでしっかり塗りすぎると肌との境目が明確になってしまう可能性があります。そのため、うまくぼかす、徐々に境目に向かってフェイドアウトしていくことを心がけたほうが自然な仕上がりになります。
スナイデル ビューティのほうが繊細ながら華やかな煌めきを与えますが、ケイトも安っぽさのない品のある煌めきを与えます。
ややスナイデル ビューティのほうが粉飛びしやすい印象を受け、アイシャドウベースを使わない限りではモチはケイトのほうが良い印象を受けます。しかし、見たままの色が長時間続くという意味ではスナイデル ビューティに軍配が上がる印象です。
どちらも複数色含まれているので、メイクはいく通りもパターンがありますが、ここではナチュラルにデカ目を叶える使い方についてそれぞれ紹介します。
<スナイデル ビューティ>
1.上段中央のカラー(b)をアイホール全体と下まぶたの目頭から3分の2まで塗る。
2.下段中央のカラー(c)を目尻側にくの字に入れ、下まぶたの目尻側3分の1まで塗る。
3.上段左上のカラー(a)をアイホールの中央部分に乗せる。
<ケイト>
1.左下のカラー(a)をアイホール全体と下まぶたの目頭から3分の2まで塗る。
2.1に左上のカラー(b)を重ねる。
3.右上のカラー(c)をあいホールの目尻側にくの字に入れ、下まぶたの目尻側3分の1まで塗る。
4.右下のカラー(d)をアイホールの中央部分に乗せる。
どちらも淡いカラーで肌なじみがいいことからとてもナチュラルな仕上がりに。目元にハリ感や立体感が出ることによって目を大きく見せる効果が期待できます。
ひとつひとつのカラーはそれほど似ていませんが、仕上がりはよく似ていると感じます。強いて言えば、スナイデル ビューティはオレンジのニュアンスが強く、ケイトはピンクのニュアンスが強いという違いがあります。
このようにデパコス、プチプラには発色や煌めきなどの違いがありますが、仕上がりやモチについて大きな違いがなく、どちらも優秀なこともよくあります。
購入場所や価格で判断するのではなく、商品そのものの使用感や仕上がりで選びましょう。
この記事のライター
アンチエイジングアドバイザー/スキンケアアドバイザー
遠藤幸子
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日本抗加齢医学会正会員、アンチエイジングアドバイザー、スキンケアアドバイザー。 エイジング美容研究家として雑誌やラジオ、企業のインファマーシャルなどに出演するほか、美容ライターとしてコラムの執筆やコスメブランドの広告などの執筆活動を行う。できるだけナチュラルな方法でできるアンチエイジング法を日々模索し、豊富な自己体験を元に日々情報を発信中。
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