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夏の靴売り場にはたくさんのサンダルが並びます。子どもたちはキラキラした華奢なヒールのあるサンダルを欲しがりがちですが、そういうものを買うと後々けっこう大変なのでした…。
夏の靴売り場は目立つところにサンダルがたくさん並んでいます。特に小さい女の子用のコーナーはキラキラでヒール付きのお姫様のようなかわいらしいサンダルがいっぱいで、子どもたちの目はもう釘付けになってしまいます。
親としては歩きやすく疲れにくい、そして丈夫なものを買いたいのですが、子どもたちはそんな事全く気にしていないので見た目の可愛さだけで「これがいい!」となってしまいます。
せめて、キラキラでも華奢でもいいからヒールのついてないものをと探してすすめてみても、いまいち気に入らない様子…。
いつもは「お姫様みたいなのはすぐ疲れるからダメだよ。」と言って気をそらせたりしていたのですが、私自身幼い頃にあまり実用的ではないけどかわいい靴を買ってもらってとても嬉しかった事を今でも覚えていたりするので、そんな思い出にでもなればいいかなと子どもたちの欲しがるサンダルを買う事にしたのでした。
子どもたちは大喜びで、それだけでも良かったなと思いました。
ただ、こういった華奢なヒール付きのサンダルを履いて出かけるとなると、後々どうなるかは目に見えています。
ものの数分と経たないうちに「足が痛い、もう疲れた!」と騒ぎ出すに決まっているのです。それが分かっているので、私は出かける時に子どもたちが履きなれている楽なサンダルを手提げ袋に入れて持って行ったのでした。
案の定すぐに次女がぐずり始め、続いて長女も音をあげキラキラサンダルは出かけているほとんどの間、私が袋にぶら下げて持っている、という事になったのでした。
出かける時に荷物が増えるのは出来るだけ避けたいのですが、もし履き替え用のサンダルを持って行かなかったら次女をおんぶしながらグズる長女をなだめつつ歩く、という苛酷な状況になってしまうのが分かっているので仕方がありません。
楽ないつものサンダルに履き替えた子どもたちは、開放感で生き返ったように飛び跳ねて遊んでいます。
でも時々思い出したように「やっぱりあれ履く!」と言ってきます。
その度に袋からサンダルを出したりしまったり…。華奢なサンダルは脱ぎ履きにも時間がかかるし、繊細な作りなのでちょっとした事でストラップの留め金が外れたり、飾りの部分が取れてしまったりするので本当に大変です。
そんな感じなので本人たちも次第に面倒になるらしく、「今日はあれ履いていかないの?」「うーん、今日はいいかな…。」という風に、キラキラサンダルの出番は自然と減っていくのでした。
もったいないなぁ、とも思うのですが、出掛けた先でかわいいサンダルを履いた女の子を見かけた時など姉妹で「あれかわいいね。」「かわいい!でもうちらも家にかわいいのあるもんね。」「うん!」などと楽しそうに話し合っているのを見ると、すぐ疲れてしまうからあまり履く事ができなくても、大人になって記憶に残らなくても、今子どもたちが思い浮かべるだけで嬉しくなるようなサンダルが家にあって良かったな、と思うのでした。
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この記事のライター
中島めめ
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アラフィフの主婦です。夫と小学生の娘二人と暮らしています。ライブドアブログにて「たくあんムスメたち。」という4コマ漫画ブログを描いております。インドア派で、できるものならずっと家に引きこもってゴソゴソやっていたいな~と思いつつ、子供たちがいるとそうもいかない日々を送っております。
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