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子育て中のママ・パパの悩みを臨床心理士・公認心理師に相談する『子育て心理カウンセリングルーム』。今回は、きょうだい関係についてのお悩みです。「2歳になり自己主張が強くなった次女。5歳差のお姉ちゃんの様子が心配」というその訳は……。
次女が2歳になり、自己主張がとてもハッキリしてきました。それまでは「ご機嫌な時間が多く、よくニコニコしている赤ちゃん」と言う感じだったのですが、最近は長女の気を引くために力強めに叩いたり、蹴ったりする場面も多くなって来ました。また長女が持っている物、やっていることは自分も同じようにしたいようで、すぐに長女の邪魔をします。これらはどんなきょうだいでも見られることかとは思うのですが、歳の差が5歳もあり、長女が注意されたり我慢したりすることへの不公平感が非常に強く、かなりストレスを与えている状態です。
できるだけ下の子にも同じように注意をしたり、上の子にも分かりやすいように説明したりするよう心がけているのですが、小学生になったとはいえ、上の子もまだまだ子ども。甘えたい時に長々と説明されても、話をスンナリ納得するのは難しい様子です。かと言って、上の子を必要以上に甘やかすのも、躊躇してしまいます。下の子には今まで通りその都度必要な時に注意をするとして、上の子にはどのように接するのが望ましいのでしょうか。
(40歳・女性・専業主婦)
お困り度:★★★★★★★★☆☆
家族構成:自分40歳、夫42歳、長女7歳、次女2歳
※写真はイメージです
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今回の心理カウンセラー 亀井 紗代子 先生(臨床心理士)(うららか相談室)
2歳というとイヤイヤ期も激しくなるころ。自我が芽生えてきて、一番身近なモデルであるお姉ちゃんを真似たり気を引こうとしたり……そんな時期ですよね。
上のお子さんを叩いたり蹴ったり、邪魔したりという行動については、お母さんが今されている通りきちんと注意することが大切です。上のお子さんからしても、自分のことをお母さんがきちんと見てくれていて、妹のことも公平にしっかり叱ってくれている姿を見ることで不平等感がなくなり、妹へのイライラもおさまると思います。
そして、上の子にも甘えさせてあげる時間や話を聞いてあげる時間をたくさん取ってあげているものの、必要以上に甘やかすことへのためらいもあるとのことですね。
上のお子さんは小学低学年とのことで、幼稚園・保育園時代と生活が変わり、宿題などやることも増え、下のお子さんのことがなくてもストレスが溜まったり疲れたりしがちな時期だと思います。2歳の妹が、宿題も習い事もなくお母さんに甘えてばかりなのを見て、羨ましいなと感じていることもあるかもしれません。
たまには、上のお子さんとお母さん2人で過ごす時間を作ってあげてはいかがでしょうか?お父さんなどに下のお子さんを預けるなど工夫してみて、お母さんを上のお子さんが独占できる特別な時間を作ってあげてみてください。
「いつも頑張ってくれててありがとう。小学校も頑張って、家でもお姉ちゃんやって大変だよね」などと声をかけてあげて、美味しいものを食べに行ったり、上のお子さんが喜びそうなちょっとしたご褒美を買ってあげてもいいかと思います。「お母さんは私のこともちゃんと見てくれていて、気持ちも理解してくれているんだ」と上のお子さんが感じられることがとても大切です。
また、小学生になると学校で流行っているアニメや、お子さん本人がハマっているキャラクターも出てくるころかと思います。お子さんの好きなアニメや映画を一緒に見る時間を作ったり、好きなキャラクターのお菓子やシールなどを一緒に集めてみたりと、上のお子さんの趣味の世界にお母さんも入ってみるのもおすすめです。それによって「お母さんは私に関心を持ってくれているんだな」と感じられ、お母さんと2人の世界を持てているという満足感にもつながると思います。
ただなんとなく甘やかすのではなく、メリハリをつけて、上のお子さんとお母さん2人の時間や趣味の世界などをうまく織り交ぜ、絆も深めていけたら素敵ですね。
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この記事のライター
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