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算数は正直いって苦手・もう忘れちゃったという保護者の方も、お子さんと一緒にチャレンジしよう!ママさん算数講師・さち先生が、中学受験算数の単元のひとつ「植木算」をイラスト図とともに楽しく解説します。クイズ形式の問題を解くうちに、親子で「算数って面白い!」と思えること間違いナシですよ。
みなさんはゴールデンウイークにどこかへお出かけされましたか?
私は新幹線に乗って実家へ帰省しました。
さて、ここで新幹線の座席を思い浮かべてみましょう。
新幹線には、2列の座席と3列の座席があります。
座席にはそれぞれひじかけがついていて、
2列の座席にはひじかけが3つあります。
3列の座席にはひじかけが4つあります。
座席の数とひじかけの数は1つ違い座席の数よりひじかけの数のほうが1つ多い
という関係があることに気が付きましたか?
この「座席の数」と「ひじかけの数」の関係が植木算の基本なんです。
次に、映画館の座席について考えてみましょう。
映画館の座席も
座席の数とひじかけの数は1つ違い座席の数よりひじかけの数のほうが1つ多いという関係になっています。
これを踏まえて問題にチャレンジです!
<問題1>
(1)ある列のひじかけの数は21個でした。この席の座席はいくつありますか。
(2)ある列のひじかけの数は9個でした。1つの席の幅が50cmだとするとこの列の幅は何mですか。
ただしひじかけの幅は考えないものとします。
(1)の解説です。
(1)座席よりひじかけのほうが1つ多いので、ひじかけの数から1引くことで座席の数が分かります。
21-1=20
答え. 20席
(2)は座席の数を求めるところからやってみましょう。
(2)まずは座席の数を求めます。
座席よりひじかけのほうが1つ多いので、座席の数は
9-1=8
1つの座席の幅が50㎝なので、列の幅は
50×8=400(㎝) 400㎝=4m
答え. 4m
次の問題は誕生日のシーンを想像しながら考えていきましょう!
<問題2>
明日はさつきさんの10歳の誕生日です。
ケーキに10本のろうそくを立てて、ろうそくとろうそくの間にはいちごを飾ることにしました。
(1) 丸いケーキの上に円形にろうそくを立てる場合、いちごは何個必要ですか。
(2)ロールケーキの上にろうそくを1列に立てる場合いちごは何個必要ですか。
(1)丸いケーキの上に10本のろうそくを円形に立てたイメージ図がこちらです。
ろうそくとろうそくの間は10か所ありますね。
ここに1つずついちごを飾るので、いちごは10個必要とわかります。
答え. 10個
(2)ロールケーキの上に、10本のろうそくを1列に立てたイメージ図がこちらです。
ろうそくとろうそくの間は9か所ありますね。
ここに1つずついちごを飾るので、いちごは9個必要と分かります。
答え. 9個
「ろうそくを10本立てる」という点は同じなのに円形に立てるといちごは10個1列に立てるといちごは9個
と、ろうそくの立て方によって必要ないちごの数が異なりましたね。
これも植木算の重要な考え方の1つです。
植木算というと、「木を植える問題」と思われがちですが(もちろんそれも多いのですが)
新幹線や映画館の座席とひじかけケーキに飾るいちごとろうそく
のように、私たちの身近な場面にも植木算の考え方が隠れています。
お子さんと一緒に植木算の例を探してみてください。
また、植木算は問題文に書かれている内容を具体的にイメージすると、状況が把握しやすくなります!
お子さんが植木算の問題で迷ってたら、図を書くように促してあげるのがおすすめです。
何を聞かれているか・どう計算するとよいかが見えてきますよ。
※中学受験ナビの連載『中学受験算数きほんの「き」!』の記事を、マイナビ子育て編集部が再編集のうえで掲載しています。元の記事はコチラ。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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