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歌舞伎俳優の8代目尾上菊五郎が2日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた「錦秋十月大歌舞伎」(20日千秋楽)の第1部「義経千本桜 川連法眼館」に出演した。
歌舞伎三大演目の一つ「義経千本桜」の人気場面。都を落ち延びた源義経(7代目尾上菊五郎)がかくまわれる吉野山の川連法眼館へ、義経の忠臣・佐藤忠信(8代目菊五郎)が姿を見せると、義経は伏見稲荷に預けた静御前(中村雀右衛門)の安否を尋ねる。しかし、忠信の様子に不審を抱いた義経がその正体を問いただすと、実はこの忠信には驚くべき秘密が…。
後半の見どころは、初音の鼓をめぐる場面。初音の鼓に呼び出され、忠信の姿に化けていた源九郎狐(8代目菊五郎の2役目)が正体をあわらす。本物の忠信と狐忠信の鮮やかな演じ分けはもちろん、狐手や独特のせりふ術を用いる「狐詞”(きつねことば)」、狐の神秘性を描き出すための衣裳の早替わりなど次々と見せ場が続く。子狐の、親を思ういじらしくも切ない様子に観客は引き込まれる。
ケレンの要素を最小限に抑え、親子の情愛を丁寧に描き出す「音羽屋型」での上演。いつの時代も変わらぬ親子の情愛に観客は胸を打たれ、親狐への孝行を果たせなかった子狐の悲しみと哀れさがにじむ名場面に大きな拍手が送られた。
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スポーツ報知
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