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歌舞伎俳優・尾上右近(34)が3日、東京・明治座で10回続けてきた自主公演「研の會」の大千秋楽を迎えた。
歌舞伎俳優として成長したい一心で「10回まで続ける」と23歳で始めた自主公演。その成果もあって近年の成長は目覚ましく、東京・歌舞伎座での大役も増えた。このFINAL公演では「藝阿呆」「鷺娘」「春興鏡獅子」を上演。「―鏡獅子」は第1回で挑戦した特に忘れられない演目で、クライマックスでは約100回の毛振りが続いた。
終演と同時に舞台には「大千秋楽 ケンケン(愛称)おめでとうございます」の横断幕が。3分近く拍手は鳴り止まず、ようやく最後のあいさつが始まった。自主公演をここまで完走できたことに「師匠、7代目尾上菊五郎のおじさまのおかげです」。挑戦を認めてくれたことへの感謝の気持ちを述べた。
そして「(歌舞伎が)好き。それだけでやっている。前を向いて“好き”を武器にこれからも戦っていきたい」。大きな節目だったはずだが、感傷に浸ることはなかった。新たなスタートラインに立ったという思いが強いのだろう。
2015年の第1回は客席数約520の国立劇場小劇場で始まった。それが回を重ねるごとに名実ともに成長し、最終回は約1300席の明治座を4公演完売させるまでになった。
あいさつ中、客席後方で涙ながらに息子を見守る母親(鶴田浩二さんの次女)姿が目に入った様子。息子の自主公演の、特に土台づくりに奔走してくれただけに「僕を産んでここまで育ててくれたお母さん」と最後に母親への感謝を伝えることも忘れなかった。
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スポーツ報知
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