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江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎が最晩年に過ごした長野・小布施町の大宮透町長(38)が北斎の生誕地、東京・墨田区で特別講演を行った。友好協力協定を結ぶ墨田区には東大大学院生時代に1年ほど居住、タレントのヨネケスによるテレビ番組コーナー「突撃!隣の晩ごはん」の“突撃”を受けたという意外なエピソードも披露。協定締結30周年を迎え、葛飾北斎を通じた交流を深め、それ以外での連携事業なども推進していく考えを明らかにした。
小布施町は「栗と北斎と花のまち」として知られ、1976年に北斎の肉筆画などを収蔵・展示した「信州小布施『北斎館』」を開館、今年50周年のメモリアルイヤー。岩松院には北斎最晩年の大作「八方睨み鳳凰図」が本堂天井に残され、多くの北斎ファンが訪れている。北斎生誕の墨田区とは96年5月に友好協力協定を結び、30周年を迎えた記念事業として大宮町長の特別講演会が行われた。
テーマは「小布施町の魅力と墨田区との交流」。山形県生まれで群馬県育ちの大宮町長自身も、2013年に小布施町に移り住む前に、墨田区での生活で交流を深めた。全長約470メートル、幅員5メートルの昭和レトロの景観を残す京島の「キラキラ橘商店街」近くの長屋で「男ばかり4人ぐらい雑魚寝で住んでいた」際、ヨネスケの“突撃”を体験。「晩ご飯を一緒に食べました。すごくいい思い出になっています」と明かした。
自治体同士の交流では、北斎をきっかけに深化している。「北斎館」と「すみだ北斎美術館」の連携を始め、墨田区の伝統工芸保存会の技を披露する企画展の開催や都市農村交流事業の実施、人的交流だけでなくスポーツでの連携事業などを推進。葛飾北斎の三女・葛飾応為を題材にした創作落語「北斎の娘」を手掛ける女流落語家・林家あんこを「墨田区との交流の象徴として『文化交流大使』とか、そんな話もしながら、すみだとのご縁がさらに深まっていけばうれしい」と大宮町長。現代アートを手掛ける新鋭アーティストともコラボについても「北斎の作品と今の作家が何を生み出せるか。一緒に取り組んでいきたい。それがこれからの北斎のまちとしての役目」と熱く語った。
小布施町は長野県北東に位置。人口が1万1000人で、面積は長野県77市町村で最小の約19・12平方キロメートル。約600年もの歴史を誇る「小布施栗」のほか、桃やぶどう、りんごなどが特産で有名。千曲川堤防上に約4キロ続く約600本もの八重桜の並木や、歴史を感じる美しい町並みや小道なども名所になっている。
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スポーツ報知
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