スノードロップの花言葉には怖い意味がある？由来と贈る際の注意点を解説

1．【基本情報】スノードロップの花言葉

スノードロップは、直訳すると『雪のしずく』という素敵な名前があります。

しずく型の白い花が特徴的で、スズランやスノーフレークによく似ているため、間違われることも多いそう。

まずは、そんなスノードロップの花言葉をみていきましょう。

1-1．スノードロップの花言葉の意味

スノードロップ全般の花言葉の意味は、次の3つです。

『希望』

『慰め』

『逆境の中の希望』

この先に待っている明るい未来を想像したり、辛い状況の中でひとときの癒しを与えてくれたりするような、優しい花言葉ですね。

また、スノードロップには『初恋のため息』という、ちょっとユニークな花言葉もあります。

スノードロップの花は下向きに咲くのが特徴なので、一見すると、うなだれているようにも見えます。その花姿が『恋をした若者がうつむき加減でため息をついている様子』に見えたことから、この花言葉がついたといわれています。

1-2．スノードロップの花言葉の由来

スノードロップの花言葉である『希望』『慰め』は、旧約聖書のアダムとイブの古い言い伝えが由来です。

禁断の果実を食べてしまい、エデンの園を追放されたアダムとイブ。

真冬の雪が降りしきる中、寒さに凍えて絶望している2人に、天使が救いの手を差しのべます。

天使は不思議な力を使って、空から降る冷たい雪を、スノードロップの白い花へと変えてくれたのです。

さらに天使は、「春はもうすぐやって来るよ。だから希望をもって！」と、アダムとイブに慰めの言葉をかけました。

まさに天使らしい粋な振る舞いが由来となり、スノードロップの花言葉は『希望』『慰め』になりました。

1-3．スノードロップには『死』を意味する怖い意味がある？

ポジティブな花言葉をもつスノードロップですが、一説によると『死』をイメージさせる怖い意味があると言い伝えられています。どういうことなのでしょうか？

その理由は、イギリスの一部地域に伝わる『ケルマの伝説』という逸話からきています。

昔、イギリスの農村に『ケルマ』という女性が住んでいました。

ケルマには最愛の恋人がいましたが、ある日、恋人が大ケガをして亡くなってしまいます。

悲しみに暮れたケルマは、亡くなった恋人の体にスノードロップの花を捧げます。

するとその瞬間、愛する恋人の体が小さく儚い雪のしずくへと変わってしまったのでした。

スノードロップが死者の体に反応し、肉体を変化させたこの逸話から『スノードロップ＝死を連想させる花』として、イギリスの一部地域では忌み嫌われているのです。

1-4．スノードロップはいつの誕生花？

スノードロップは1月と2月の誕生花です。

まだまだ寒さの残る2月ごろから咲き始めるので『春一番の花』としても広く知られています。

スノードロップの基本情報は、以下のとおりです。

2．【国別】スノードロップの花言葉の由来

原産地がヨーロッパであるスノードロップですが、実は国によっても花言葉が異なります。

ここでは、スノードロップの本場ヨーロッパにおける花言葉の由来を解説します。

2-1．ドイツ『雪の花』

ドイツのスノードロップの花言葉は『雪の花』です。花言葉の由来は、ドイツに古くから伝わる、雪とスノードロップの良好な関係性が分かる素敵なエピソードからきています。

昔、無色透明だった雪は、きれいな花たちに「色を分けてほしい」と頼みました。

どの花にも断られ、落胆していた雪。

そこへ、スノードロップが「もし私の白でよかったらどうぞ」と、自分の白色を分けてあげます。

スノードロップの優しさに感激した雪は、「あなたを春一番に咲く花にします」と約束し、スノードロップには雪が積もらないように大事にしたといいます。

スノードロップの清らかで優しい心が由来となった、心温まる花言葉ですね。

2-2．スコットランド『幸運の象徴』

スコットランドでは、スノードロップの花言葉は『幸運の象徴』です。

スコットランドに伝わる『スノードロップを大晦日までに見つけると、次の年は幸せになれる』というジンクスが由来です。

さらに、ラッキーな花であることから『楽しいお告げ（予告）』なんてワクワクするような花言葉もあります。

2-3．イギリス『死の象徴』

イギリスでは、スノードロップの花言葉は『死の象徴』です。

先述したように、イギリスの一部地域では『死者の体にスノードロップを捧げると、体が雪のしずくに変わってしまう』という古い言い伝えがあります。

死をイメージさせる不吉な花であることが由来となり、『死の象徴』という花言葉がつけられました。

3．スノードロップを贈るのに適したシチュエーション

さまざまな花言葉をもつスノードロップですが、日本においては、どのような場面でプレゼントするのがふさわしいのでしょうか。

ここでは、スノードロップを贈るのに最適なシチュエーションを紹介します。

3-1．誕生日のプレゼントとして

スノードロップは、親しい人への誕生日プレゼントに贈るのにぴったりです。

スノードロップには『希望』という前向きな花言葉があります。「最高の一年になりますように…」と願いを込めて贈ることで、きっと喜んでもらえることでしょう。

またスノードロップは1月・2月の誕生花なので、早生まれの人への誕生日プレゼントとして贈るのもおすすめですよ。

3-2．入院中の人へのお見舞いとして

スノードロップは、入院している人へのお見舞いに贈るのも最適です。

スノードロップには『慰め』という、花言葉があります。

病気やケガで心細い時に、不安な気持ちに寄り添うプレゼントを贈れば、きっと喜んでくれるはず。

なお病院によっては、病室に生花を飾るのはNG！というところもあるので、贈る前にあらかじめ確認しておくとスマートですね。

3-3．元気がない友人への慰めとして

スノードロップは、仕事やプライベート、人間関係で悩み、元気をなくしている友人への贈り物にもおすすめです。

『慰め』『逆境の中の希望』という、優しくて力強い花言葉をもつスノードロップは、落ち込んでいる友人を励ましたい時にぴったり。

スノードロップの花をきっかけに友情が深まる…なんてこともあるかもしれませんね。

4．スノードロップを贈る際はメッセージを添える

日本のスノードロップの花言葉には良い意味しかありません。

ただし、イギリスの一部地域では『死』を連想させる否定的なニュアンスの花とされています。

喜んでもらおうとプレゼントしたのに、相手に「失礼だな」と不快に思われては本末転倒です。

贈った相手に誤解されないよう、スノードロップの花を贈る際は、必ず前向きな内容のメッセージカードを添えてくださいね。

スノードロップを贈る際は誤解されないよう注意が必要！

スノードロップの花言葉は3つです。

『希望』

『慰め』

『逆境の中の希望』

スコットランドでは『幸運の象徴』という素敵な花言葉もあります。

一方で、イギリスの一部地域では『死』を象徴する怖い花と言い伝えられています。

そのため、スノードロップを贈る際は、「悪い意味で贈ったのかな？」と誤解されないよう注意が必要です。

スノードロップの花言葉を正確に理解して、相手に喜ばれるプレゼントを贈りましょう。

まとめ

・スノードロップの花言葉は『希望』『慰め』などポジティブな意味がある

・花言葉の由来は旧約聖書のアダムとイブの伝説

・イギリスの一部地域では『死を象徴する花』と言い伝えられている

・贈り物にするときは誤解されないようにポジティブなメッセージを添えよう！