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女性はブラックよりミルク派が多い?普段コーヒーに入れるミルクですが、そもそもミルクに合うおすすめの種類のコーヒーとはどのようなものなのでしょう? コーヒーの味でミルクとの相性が変わるのか? コーヒーフレッシュとミルクの違いで味は変わってしまうのか? バリスタに真実を聞いてみました!
※2017年1月時点、西友ネットスーパー価格参照1個価格を使用分量で割っています。
バリスタ育成やショップの立ち上げなどで活躍している、バリスタの石谷貴之氏。ジャパンラテアートチャンピオンシップで審査員をするなど、コーヒー界の各方面で活躍しているバリスタ界のヒーローです。甘いマスクで女性たちにも人気があるのですが、さらに美味しいコーヒーも淹れられるなんて、天才でイケメンとか反則レベルの人物と言えるでしょう(笑)。
このコーナーでは、石谷氏に「いまさら聞けないコーヒーの真実」を訊いていきます。
寒い季節はミルクを入れた柔らかい口当たりのコーヒーが美味しいですよね。コーヒーをブラックで飲むよりもホッと癒されるような気がしますし、体が温まるような感覚があります。事実、職場や自宅で飲むコーヒーに必ずミルクを入れている女性は多いと聞きます。
コーヒーにミルクを入れると、コーヒーのリラックス効果を求めつつ、テイストが滑らかになり、さらに胃にも優しい効果が期待できます。健康に気を使う女性がコーヒーにミルクを入れるのは必然とも言えるかもしれません。
でもよく考えてみると、コーヒーにはたくさんの種類がありますし、種類によって味や風味が全然違います。そして牛乳にも濃厚なものやあっさりした低脂肪タイプなどの種類があるのです。
もしかしたら組み合わせによってものすごく美味しくなるかもしれませんし、場合によっては長所を潰し合ってしまうかもしれません。どんなコーヒーとミルクの組み合わせが合うのか、バリスタの石谷貴之氏に訊いてみました。
記者 どんなタイプのコーヒーにミルクを入れると美味しくなりますか?
石谷 焙煎の深い、苦めのコーヒーがよく合いますし、合わせやすいです。代表的なものですと「ブラジル」や「マンデリン」などですね。
記者 なるほど、たしかにミルクは基本的に甘い口当たりですから、苦みが強い方がコーヒーの風味を感じられそうですからね。
ブラジル: ほど良い酸味と苦味 / 深煎りで極めて強い苦味に変化
マンデリン: 酸味弱め / 苦味強め / スイーツに合う
記者 では、コーヒーに入れるミルクは低脂肪、普通、特濃ならどれが合うのでしょうか?
石谷 日本の牛乳は美味しいので、僕は普通のものをよく使用します。ただ、コーヒーの味にもいろいろあるので、合わせるコーヒーにもよりますね。好みにもよりますが、飲みやすいコーヒーなら低脂肪、味が強くて苦いコーヒーには特濃が良いと思います。
記者 特濃にマンデリンのコーヒーを混ぜると、濃くて苦いディープな仕上がりになりそうですね。ミルクと言えば、お店ではだいたいコーヒーフレッシュが用意されていますよね。コーヒーフレッシュとミルクだと味にどんな差が出るのでしょうか?
石谷 コーヒーフレッシュは脂分が多く、味も強く感じるので、コーヒー本来の味はやや隠されてしまいます。ミルクの方がコーヒーの味わいを尊重しながらコクを出したり、まろやかにしたりできるのでオススメです。
記者 家庭ではコーヒーにミルクを入れず、クリープなどの粉(クリーミングパウダー)を入れることがありますが、ミルクとは風味が違うのでしょうか。
石谷 粉状のものは甘さがあり、まろやかになりすぎてしまう印象です。コーヒーの味が弱いと粉の味が勝ってしまうかもしれませんね。
記者 なるほど、私はクリーミングパウダーを大量に入れてクリーミーにしたコーヒーを飲んだりしているので、コーヒーの風味をより強く感じたいなら、コーヒーの濃さを調節したいと思います。
コーヒーを夜に飲みたいけど、カフェインが気になる女性って多いと思うんですよね。なのでコーヒー少なめのミルク多めをつくるとき、美味しく作る方法があれば教えてほしいです。
石谷 カフェインはお湯に浸透している時間が長いとたくさん出てくるので、抽出時間を短くしてみるとカフェインは抑えられます。時間だけ気を付けていただければ大丈夫ですよ。
1. ミルクは苦めのコーヒーとよく合う
2. コーヒーに入れるミルクは基本的に普通の濃さがおすすめ
3. 飲みやすいコーヒーには低脂肪のミルクが合う
4. 味が強くて苦いコーヒーには特濃のミルクが合う
5. コーヒーフレッシュを使うとコーヒー本来の味が隠されてしまう
6. ミルクはコーヒーの味わいを活かしながらコクを出したり、まろやかにしたりできる
7. クリーミングパウダーは甘いのでコーヒーの味より強くなることがある
8. カフェイン少なめにしたいなら抽出時間を減らす
ミルク入りの美味しいコーヒーを飲むには、苦くて深く焙煎されたコーヒーを使い、普通~特濃のコーヒーを入れると良いということがわかりました。薄めのミルクを入れると、コーヒーの風味が強くなりすぎてしまうのです。
ミルクのたっぷり入ったコーヒーが飲みたいからといって、コーヒーフレッシュをたくさん入れる人がいますが、それはやめた方が良さそうです。
たくさん入れればミルクっぽさは増しますが、どんどんコーヒー本来の味が薄れてしまいます。家でミルク入りのコーヒーを飲みたいときは、コーヒーフレッシュではなくミルクを入れるようにしましょう。
この記事のライター
石谷貴之
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フリーランスのバリスタとして、バリスタ育成やショップの立ち上げ、イベント内でのコーヒーサーブ、セミナー開催など幅広く活動中。SATURDAYS SURF NYCでは国内4店舗におけるコーヒー部門のディレクションを務め自らも店舗に立つ。2015.09にはWACKO MARIA初の基盤店PARADISE TOKYOのコーヒー部門のディレクションを担う。ほかにも、ジャパンバリスタチャンピオンシップ2009年、2012年、2015年にて準優勝、アジアバリスタチャンピオンシップにて日本代表、ジャパンラテアートチャンピオンシップにて審査員、Coffee Fest Latte Art世界選手権にて審査員など、複数の華々しい経歴を持つ人物。SATURDAYS SURF NYC では国内4店舗におけるコーヒー部門のディレクションを務め自らも店舗に立つ。2015.09 には WACKO MARIA 初の基盤店 PARADISE TOKYO のコーヒー部門のディレクションを担う。
編集部員のみーちゃんが「コーヒー」についておまけ情報を解説しちゃいます。
イケメンバリスタの石谷貴之さんが、わかりやすくコーヒーに合うミルクを教えてくれましたね。「ミルクは苦めのコーヒーとよく合う」は、なるほど!って思っちゃいました。みなさんは、いかがでしたか?
さて、よく飲むコーヒーがテーマなので、みなさんにお役に立ちそうなことを、いくつか記載してみようと思います。
コーヒーの香りと味を最大限に引き出し、美味しく飲める温度は「60度~70度」です。是非、この60度~70度を目安にコーヒーを淹れてみてください。
70度以上になれば、熱すぎてコーヒーの香味を楽しめず、60度以下だと、ぬるいと感じる方が多くなります。温度に気を付けて美味しいコーヒーを楽しみましょう♪
コーヒーの抽出方法は、たくさんあります。抽出方法によってのお湯の温度ですが、
・ペーパードリップ
・フレンチプレス
・ネルドリップ浸漬
これからは、「90度~96度」が、適正な温度とされています。抽出方法による温度の違いは基本的にないので、お湯が沸騰してから少し置いたものを使うようにしましょう。
みなさんもご存じのとおり、ペーパーフィルターは大きく別けて「漂白(ホワイト)」と「無漂白(ブラウン・みさらし)」の2種類があります。
2つ違いを簡単に言うと、「1.木の香りや味が移りやすいか 2.移りにくいか」です。
漂白(ホワイト)のものは、木のにおいや味がコーヒーに移りにくく、無漂白(ブラウン)のものは、木のにおいや味がコーヒーに移りやすいものとなっています。
漂白されているものは、木の成分がかなり取り除かれているので、フィルターを購入される際は、通常は漂白(ホワイト)のものを選ぶと良いですね。
また、ペーパーフィルターのサイズについては、使っているコーヒーメーカーのサイズにあったものを選ぶのがオススメです。
もし、深さが合わないときは、余分な部分をハサミでカットすれば、問題なく使えますよ。ちなみに、一般的なコーヒーメーカーは、102サイズ(2~4杯用)が標準です。
ところで、みなさんコーヒーと、エスプレッソの違いって知っていますか?よくわからないけど、意外と人には聞きづらい、この違いにつて解説しちゃいます♪
一言で言えば、抽出の仕方の違いなのです。
まず、一般的な「コーヒー」ですが、これは焙煎して挽いたコーヒー豆にお湯を注いで抽出(ドリップ)したものです。お湯にコーヒーの成分がゆっくりとしみ出してきます。
バリスタの石谷貴之さんも言われていたように、この「抽出に時間をかけるとカフェインの量が多くなる」でしたね。
次にエスプレッソですが、こちらはマシンなどの専用の器具で豆に圧力をかけ、一気に抽出したコーヒーのことです。
イタリア語で「急行」を意味する“Espresso”が語源!なんていう豆知識も添えておきますね(笑)
濃厚なコクと強い香りが特徴で、多めに抽出すると、えぐ味が強くなるので短時間で少量だけを抽出。小さいカップ(デミタスカップ)で飲みます。
ほら、みなさんコーヒーが飲みたくなってきたんじゃないですか?最近では、コンビニで美味しいコーヒーが安価に買えて人気ですが、家でコーヒー豆や、フィルター、そして抽出の際の温度に、ちょっとだけ拘りを持ちつつ美味しいコーヒーを楽しんでみるのも楽しいですよ。
バリスタの石谷貴之さんが教えてくれた、コーヒーとミルクの相性も試しつつ、コーヒーを味わってリフレッシュしちゃいましょう♪
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