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プロバーテンダーの冨士原希さんが教えてくれる「カクテル」のこと。第2回は、敷居が高いと感じてしまう「バー」について。「バー」と言う非現実世界で楽しむためのアレコレを語っていただきます。女性だけでも気軽に入りやすい、渋谷近辺のおすすめバーも紹介されていますので、気軽にその扉を開けてみませんか?
※2017年1月時点、どちらの店舗もサービス料10%がかかります。
バーテンダーフジワラです。前回のコラムでは、家でも気軽に楽しめるカクテルのご紹介をさせていただきましたが、今回はプロの作るカクテルを、家庭でも職場でもない「バー」と言う非現実世界で楽しむススメをさせていただきます♪美味しいお酒を飲みたいというのはもちろんですが、一息つきたい時、だれかと語り合いたい時、バーの楽しみを日常のアクセントに取り入れるだけで生活の活力になります!
入ってみたいけど、あの重い扉を開けるのには勇気が…。とか、バーの飲み物の値段って…。
などの、皆さんが意外と知らないバーのあれこれもご紹介。おすすめのお店も紹介しますので恐れることなく楽しくススメ♪
バーの入り口の多くはちょっと入りにくそうな扉になっていて、ちょっと入るのに気が引けてしまう作りのお店が多いですよね。それには実は【HIDEOUT‐ハイドアウト‐】隠れ家という意味があるのです。アメリカの禁酒法時代のもぐり酒場の名残から来ているのですが、今でも疲れた体と心に一息つきたい人たちの隠れ家としての意味を持っているお店が多いですね。
そして気になるお値段。バーは料金が高いイメージがありますが、グラスの中にちゃんと意味があるんです。例えば、ご存じカシスオレンジは、繊細な口当たりのグラス、氷屋さんから仕入れて割った純氷、厳選したリキュール、丁寧に絞ったオレンジジュース。そして、それを適切に提供できる知識と技術。提供スタイルはお店によってそれぞれですが、それもお店のこだわり。
ぐびぐびと杯数を重ねるより、丁寧に作ってもらったカクテルを楽しむ。そのゆったりとした時間が、心にほっこりと余裕を生みます。カクテルやバーに疑問があったら、バーテンダーに聞いてもOK。むしろ、聞いて欲しいのです(笑)
バーって行ってみたいけど、どこのバーに入ったら良いかわからないですよね。そこで私フジワラが、女性だけでも気軽に入りやすいおすすめのバーをご紹介。今回は乗換え等が便利で仕事帰りや、休日の買い物帰りや食事帰りにも立ち寄りやすい渋谷エリアです!
◎Shot Bar Cheers(ショットバーチアーズ)
渋谷駅から徒歩3分の立地にあるショットバーで、過ごしやすい時季にはバーでは珍しいオープンエアーになるお店です。カクテルはもちろん、幅広い洋酒が用意してあるので、様々なボトルを眺めながら気さくなバーテンダーとの会話を楽しめるお店です。駅近で安心して立ち寄れるバーがあると、待ち合わせやちょっと時間に余裕が出来た時など有意義に過ごせますよ。
住所:渋谷区道玄坂1‐7‐9 Y.PLACE1F
電話番号:03‐3461‐6122
営業時間:【月~土】16:00~26:00 L.O
【 日 】 16:00~24:00 L.O
【祝日】 定休
サービス料:10%
https://www.facebook.com/ShotBarCheers/
◎Bar Rocaille(バーロカイユ)
こちらは原宿方面の神南エリアにあり、なんと14:00から営業をしているお店なので、休日ランチの後や買い物の合間に美味しいカクテルを飲みながらひと休み…なんて使い方も出来ちゃいますね。昼だけではなく夜も違った雰囲気を楽しめるので、自分のお気に入りの時間にこれまで数々のカクテルコンテストで入賞実績のある実力派バーテンダーと好みのカクテルを探すのも楽しいですよ。
住所:渋谷区神南1‐3‐3SUNFOREST601
電話番号:03‐6452‐5606
営業時間:14:00~23:30 (23:00 L.O) 木曜日定休
サービス料:10%
https://www.facebook.com/barrocaille/
今回ご紹介した2店舗は、どちらもしっかりとした仕事を魅せてくれるバーテンダーがいるお店で、テーブルチャージも無いので早速今週末にでも気軽にその扉を開けてみましょう。何を頼んでよいかわからない場合は、遠慮せずにバーテンダーにおすすめを聞いて見ましょう。きっと素敵な一杯を提案してくれるはず♪
この記事のライター
冨士原希
140
宮城県出身。1984年3月3日生まれ。渋谷や西麻布、仙台の有名店やホテルでバーテンダーとして経験を積み現在は富山県のホテルバーにて勤務。バードリンク以外にもソムリエ資格取得をはじめ、メディカルハーブやコーヒーなどにも知識を広める。PBOサマーウイスキーカクテルコンペティション2016優勝
編集部員のみーちゃんが「Bar」についておまけ情報を解説しちゃいます。
バーテンダーの冨士原希さんが、今回は女性にオススメのバーを紹介してくれましたが、どうしてもバーは敷居が高い感じがしちゃって入りづらいですよね?でも、どうしてバーは、そういった感じに作られているのかということも教えてもらったので、これからは、勇気を出して扉を開けてみようと思います☆
とはいえ、実際にお店の中に入ってからも、バー初心者には
・バーでのマナーってあるのかな?
・どんなカクテルを飲んだ方がいい?
・チャージとかっていくらするの?
などなど、ちょっと悩んでしまうこともあると思います。そこで今回は、「バー入門講座」になるような情報をお伝えしようと思います。
バーに行く前に、いくつか知っておくとスマートにバーでの時間を楽しめるポイントを抑えておきましょう。居酒屋と違い、特にオーセンティックバー(カウンターがあり、専門のバーテンダーがいる本格的なバー)に行く場合は、大人数は避けましょう。人数はだいたい3名ぐらいまでが理想です。
また恰好ですが、スーツやドレスである必要はありませんが、清潔感のある服装で行くよう心がけましょう。
気になる予算ですが、一回でだいたいお一人3,000〜4,000円くらいで考えておきましょう。一杯あたりの金額は、おおよそ1,000~1,500円。チャージ料は、500〜1,200円程度が一般的です。ただし、値段はお店によってまちまちなため、上記の金額は参考程度に思って下さい。飲むお酒によっても一杯あたりの金額が高くなる場合もありますし、ホテルのバーや高級店にいけば、チャージ料も変わります。
実は、バーではカウンターやテーブルにメニューが置いてないことが多いです。なので、気軽にバーテンダーに声をかけましょう。また「おきまりですか?」などバーテンダーから声がかかった場合には、飲みたいお酒と飲み方、またはカクテルを注文しましょう。もし、カクテルが分からないといった時は、味の好みや、使って欲しいフルーツなどをバーテンダーに伝えれば、貴方にあわせたカクテルを用意してくれますよ。
ちなみに、お酒の飲み方については、ストレート、ロック、水割りが一般的です。分量は、シングルまたはダブルとなります。
カクテルには、
・ショートカクテル
・ロングカクテル
の2種類があります。ショートカクテルは、シェーカーなどを使用して作られた、少量で度数が高めのカクテルです。一方、ロングカクテルはベースのお酒をソーダやジュースで割ったものなどで、度数は比較的低めで飲みやすいものが多いです。まず1杯目はロングカクテルで、2杯目以降にショートカクテルを飲むというのが一般的な流れと言えます。
もし、1杯目のカクテルは迷うことがあれば、好みをバーテンダー伝えて作ってもらうのもいいですが、あえてジントニックやモスコミュール、ハイボールといった居酒屋でよくあるメニューのロングカクテルを頼んでみるのもいいですよ。きっと、居酒屋とは比較にならないほど美味しくてビックリするはずです。使うお酒のブランドや、バーテンダーの技量で味は大きく変わります。
そして、もう一つ大切なポイント。それは、大きな声での会話と、飲むお酒の量です。バーでの静かな、落ち着いた空気を壊すような大声は禁物です。そして、お酒の量もほどほどにしましょう。一回で飲む量は、3杯から4杯が目安。
どうですか?ちょっとバーでの過ごし方のイメージがわいてきましたか?一度バーの扉を開けるまでは、勇気がいる感じですが、一歩踏み込んでしまえば、きっと居心地のいい素敵な空間で、癒しのひと時を過ごすことができます。さぁ、勇気を出して貴方もバーの扉を開けてみましょう♪
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