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我が家では、毎日のように登場する焼締の器。食卓のアクセントにもなるし、どんな食材も盛りやすいし、何より使いやすい!…んですが、お店でお客さんの話を聞いていても、何故かハードルが高そうに感じられている方も多くて…。でも、実はそんなことないんです。使って納得!もっと気軽に!焼締デビュー、してみませんか?
焼締の器とは、釉薬をかけずに高温で焼いた器のこと。
焼締の器…と言うと、どんな料理、光景を思い浮かべますか?まず、よく聞くのは、料亭やら懐石など、ちょっとお高めなお店のイメージ。
なので、気張った料理作らなきゃ、きっと器に負けちゃうわーとか、私料理下手だから使いこなせないわーとかとか…。そんなことは、ありません!むしろ、そんな方こそ、使いましょう!焼締を!
写真は、スーパーで買ってきたお寿司を橋本祭由さんの長方皿に並べたもの。うちでもよくやるのですが、これだけでテンションがちょっと上がります!
買ってきたお寿司やお惣菜を、ママゴト的に盛り付けるだけで、ちょっといい居酒屋気分!使う方は気張らずに、存分に器のチカラを借りましょう!
でも焼締って和食限定だから、出番が少なそう、なんてお話もよく聞きます。が…そもそも和食限定ではありません(笑)。買った人が、その人の想像力の及ぶ限り、使い方はいろいろいろ…。
私のお店で紹介している作家さんも、和で!と限定される方は、もちろんいません(焼締のパン皿もあるくらいなので)。
焼締の器、我が家では、むしろ和じゃない使い方のほうが多いくらいで…。
これはワインのおつまみ、水切りヨーグルトにサクランボとマーマレードをのせて蜂蜜をたらーり。
焼締は深い色のものが多いので、真っ白なヨーグルトやチーズ、そしてジャムと果実がよく映えます。
扱いが難しいでしょ?という声もよく聞きますが、大丈夫!
唐揚げに天ぷら…、ギトギトの油が染みてしまいそうで心配。そんな時は、水をはったボウルに器をしばらくつけて、油が染み込むのを防ぎます。
そのひと手間が面倒…って時は、揚げ物の下に野菜を敷いてガードするのも一案。野菜もたっぷり食べられて、一石二鳥です。
洗う時は、スポンジではなく、タワシでゴシゴシ!お湯とタワシのダブル使いで、洗剤要らず。油汚れも難なく落ちます。頑固な汚れは、しばらくお水につけて、タワシでゴシゴシ。
焼締の器は、基本タフなので、安心して使ってください。一番、気をつけて欲しいのは、しっかり乾かしてからしまうコト!それだけ!です。
今日の晩酌は、どうしましょう。野口悦士さんのステムカップ…ほんとは、ワインを飲んだりする杯なんですが…ここに買ってきた出来合いのサラダを盛り付け、まずはワインで一杯。
それとも、同じく野口さんの楕円皿に、ベランダ菜園から採ってきた野菜とクラッカーやディップを盛り付け、ビールでカンパーイ!も、いいかな?
色の鮮やかなものは、並べるだけで様になるのが、焼締のいいところ。焼締の土色は、大地の色。緑も赤も黄色も白も…、生き生きと美しく見えてうれしくなります。
クラッカーをつまんでいくと現れる、炎が描いた景色もツマミに…いい夜です。
焼締の使いやすさ、そして楽しさ…伝わりましたでしょうか。もっと皆さんの食卓に、ほかの器と共に、日々、焼締の器がのぼるようになれば、こんな幸せなことはありません。
ではでは。良い晩酌を!
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この記事のライター
広島の器と道具の店「LOUTO」店主/フリーランスエディター
田中雪絵
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地元福岡にて編集部に勤務後、フリーランスのエディターとして活動。2008年に器と道具の店「LOUTO」を主人の実家のある広島に開店。自身が実際に使い、惚れ込んだ器や道具を、使い手の実感を込めて紹介する。また月に一度、企画展や作家の個展も開催。何よりの楽しみは、毎日の料理と晩酌!
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