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40代の婚活は、豊かな人生経験の宝庫。44歳の夏から婚活を始めたOTONA SALONE編集部長・アサミ、婚活歴5年11カ月。これまでの婚活で100人以上もの男性と出会ってきた。ひとつ年を重ねて50歳になったので、微妙にタイトルを【40代からの婚活記】とアップデート。
婚活に疲れつつも「さみしい」と感じている自分に気がついて、気を遣わない「わがままな婚活」をすることに。すると誠実そうな相手・マジメさんに出会って……。この話は50代独身女性が「実名 顔出し」で書いている、婚活改め、パートナーを探す活動=「パー活」ドキュメントである。
【「婚活記」の過去記事一覧はコチラ】
【40代からの婚活記#311】
アサミ「また住みたいって思います?」
マジメ「思いますね。僕、生まれは神奈川ですけど、将来的に、老後を暮らすのは福岡でもいいかなって思います」
アサミ「そのくらい魅力的だったんですね」
会話をしながら少しずつ、飾らない、気取らない、素朴な人柄なことも感じ取れた。肩ひじをはらないところは居心地がいい、かもしれない。
注文した料理が運ばれてきた。カルボナーラとワタリガニのパスタ。どちらも、素朴な雰囲気だった。有楽町の古くからあるレトロイタリアン。そんなお店のセレクトも彼の人柄なんだろう。
マジメさんと知り合う前に、心に決めていたのは「わがままな婚活」をすること。
わがままといっても「相手・まわりの者の意に反して、無理な事でも自分がしたいままにすること」というわけではない。人間関係に気を遣いすぎる傾向があり、言いたいことがあっても「いま自分がガマンすれば丸く収まる」と思うことをやめてみる。
つまり、「自分らしさをさらけ出す婚活」ということ。
振り返ってみれば婚活を始める前も、始めた後も……私は恋人に対して自分らしさをさらけ出せていなかった。特に、意見がちょっと違うとき。自分が言葉を飲み込めば、言い争うこともなくなるし、めんどくさくないから。

だけど、それが私の恋愛が長続きしない理由だとわかってきた。
大昔に「僕のこと本当は好きじゃないんでしょ」と言われたこともあったし、直近では「何考えているかわからない」「本心が見えない」と言われたこともあった。
ただそれは、すべてを言ってしまったら嫌われてしまうんじゃないか、離れていってしまうんじゃないかという恐れから来ていたものでもある。つまり、好きでいてもらえる自信がない。
本音を言えるのはごく一部の人。親友、両親、姉……。何があっても絶対に味方でいてくれる自信がある相手だけ。
だからマジメさんと出会う前に「わがままな婚活」と称して、できるだけ自分らしくマイペースでいようと決意したけれど……。
本当は、言葉のうえでも論争……争いごとになるのが嫌い。思い通りにならないとき他人を攻撃してくる人も嫌い。周囲を顧みないオレ様みたいな人も嫌い。やっぱり「わがままな人」は嫌いだし、自分がそうなりたくはない。
うーーーーん。すでに「わがままな婚活」を続ける自信がないわ。

ただ、ここまでのマジメさんの印象だと、たとえ考えが違っても「言い争う」感じはない気もする。……って、まだ会ったばかりだからわからないけど。
よくよく考えると、世の中には「わがままな人」と「わがままじゃない人」がいて、また「自我を通す人」と「自我があっても多様性を受け容れる人」がいる。
私が過去にお付き合いした相手が、「わがままな人」かつ「自我を通す人」タイプが多かったから、私だけが言葉を飲み込んでしまったわけだ。そもそも「わがままじゃない人」かつ「自我があっても多様性を受け容れる人」を選べば解決する。
マジメさんが、そういう人ならいいけれど。
テーブルに運ばれてきたパスタを食べながら、マジメさんとの会話は学生のときの話題になっていった。
アサミ「部活とか、何かやっていたんですか?」
マジメ「中学から高校時代は、ずっとバレー部でした」
アサミ「そうなんですね。身長、高いですものね」
実際に会う前、顔写真の印象から身長が高いとは思っていなかったけれど(ちゃんとアプリを見ればプロフィールに書いてあったが)、リアルに会ってみたら意外と高かった。聞けば180cmあるという。
マジメ「バレー部とかバスケ部って、わりと身長が高いだけで勧誘されたりします」
アサミ「確かに。あるあるですね」

マジメ「中高時代のバレー部の仲間は、いまだに時々集まったりします」
アサミ「いいですね。仲良しですね」
マジメ「楽しいことも、苦しいことも、バカなことも一緒に経験した仲間だからですかね。もちろん全員じゃないですけど」
昔からの友人を大切にしているってステキだな。
アサミ「いい思い出がいっぱいあるんですね」
マジメ「どちらかというと、バカな思い出が多いですよ」
とても淡々とした顔で言った。その冷静さと「バカな話」というギャップに興味がわいた。
アサミ「バカな思い出? 楽しそうでいいですね。たとえばどんな思い出ですか?」
マジメ「僕の高校と、ある高校で毎年交流戦があったんですよ」
アサミ「恒例行事みたいな」
マジメ「そうです。例年、僕らの高校が勝つことのほうが多くて。交流戦の前にも練習試合をやってたんですけど、いつも勝っていたんですよね」
アサミ「強かったんですね」
マジメ「まぁ、自分たちでもそう思ってました」

マジメ「その交流戦には伝統的なルールがあって」
アサミ「どんなですか?」
マジメ「負けたチームは坊主にするんです」
アサミ「えー! それは重大!」
マジメ「そうなんです。思春期ですから。バレー部に入る理由って、野球部みたいに坊主がマストじゃないからってこともあるわけで」
アサミ「坊主を賭けた試合って、負けられないですね」
マジメ「ええ。だからその交流戦は、地区の大会よりも重大で」
ここまでの流れでなんとなくオチは読めた。たぶん負けて坊主になったって話なのだろう。でも……淡々と学生時代のバカ話というか、失敗談(?)を話すマジメさんにさらに好感を持った。それは、これまで初デートのときに男性がする話とは圧倒的に違ったからだ。

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この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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