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「こんなことを言う資格が私にあるのだろうか」「自分よりもすごい人がいるし…」――初対面の人や、知り合ったばかりの人と話すとき、自分の経験や強みを伝える場面で、つい一歩引いてしまった経験はありませんか?
自身の実績を最初に語るのは「自慢になりそう」と躊躇してしまいがちですが、キャリアコンサルタントで「朝活の第一人者」である池田千恵氏は、「最初に自分の立場や強みを示すことは、相手への親切でもある」と語ります。
本記事ではその理由を、池田氏がアウトプットの重要性と方法をまとめた著書からご紹介します。
※本記事は書籍『朝15分からできる! 人生が変わる! 週末アウトプット』(池田千恵:著/日本実業出版社)から一部抜粋・編集したものです
身内ではない外側の人にあなたの考えを聞いてもらうためには、「これを言う資格がある私が、あなたにメリットがある話をします」と最初に言う必要があります。でも、恥ずかしいから、言うまでもないから、最初に言うと宣伝みたいに思われるから、と多くの方は最初に言うのを躊躇してしまいます。
私が主宰する「朝キャリ」では、月間1300万PVの朝のポータルサイト「朝時間.jp 」内で、メンバーがリレー連載を行なっています。先日、メンバーの発信で気になることがありました。
メンバーの中で、池上彰さんのようにニュース解説の活動をしている方がいらっしゃいます。自分のニュース解説のインスタグラムで定期的に情報発信しているのにもかかわらず、インスタグラムの紹介を投稿文の最初にしていませんでした。
がんサバイバーで、若年性がん患者支援のボランティアをしている人が、そのことを記事のタイトルや冒頭に入れないまま、文章をスタートしていました。
開業医だからこそわかる専門知識があるはずなのに、朝活の個人的な体験談だけを伝えようとしていました。
ほかには、執筆テーマに沿った音声配信をしているのに、最初にそれを伝えない方もいらっしゃいました。
また、管理栄養士だからわかる、すっきり目覚める夕ごはんの工夫を書いているのに、「管理栄養士」をタイトルに入れていないこともありました。この方の場合、当たり前だと思って省略していたり、管理栄養士の資格に価値があると思っていなかったようです。
自分が持っている知識を相手にシェアする場合のアウトプットでは、「これを言う資格がある私が、あなたにメリットがある、この話をします」と最初に言うことで話を聞いてもらえるようになります。
あなた自身が勉強会に参加したり、本を立ち読みしたりなど、まだ予備知識がない相手から何か新しい情報をインプットしようとしたときのことを考えてみてください。タイトルや本文で、自分に関係がある、信頼できることが書いてありそうと感じてはじめて、「行ってみようかな」「読んでみようかな」となります。
ですから、「身内ではない外側の人に知ってもらう」目的を考えると、冒頭にこの話がないのは致命的にダメなことがわかると思います。皆さんの話をよく聞くと「え? すごい!」と思うことがいっぱいあるのに、全然言わないんですよね。
「わかる人にわかればいい」と思っていると、いつまでもわかってもらえないので、しっかりとマウントを取るつもりで伝えることが大事です。
ですから、「これを言う資格がある私が、あなたにメリットがある、この話をします」と最初に伝えて、そこからどう文章を書いたり話したりするかを、自分の実績を踏まえて考えてみましょう。
前節で「これを言う資格がある私が、あなたにメリットがある、この話をします」を最初に伝えるべきだとお知らせしましたが、自分の「すごさ」をなかなか最初に伝えられないのには理由があります。大きく次の3つです。
1.心の矢印が相手ではなく、自分に向いている(自分よりもすごい人がいるのにえらそうに言えない…… )
2.自分の中で当たり前すぎて、うっかり言うのを忘れている(例:管理栄養士です。医師です。お子さんに、ではなく「小学校低学年に教えています」。など)
3.みんな自分の文章をしっかり最後まで読んでくれるはず、自分の話を聞いてくれるはずと信じている
1の「心の矢印が相手ではなく、自分に向いている」は、「自分よりもすごい人がいるのにえらそうに『私が教えてあげますよ』なんてとても言えません」と思ってしまうことです。これは謙遜に見えて、結構傲慢だなと私は思っています。なぜなら、大御所と戦おうとしているわけだからです。
大御所のその人に比べて、私はダメだ、と思っていたら、大御所レベルにならないと何にもできないことになっちゃいますよね。でも、別に大御所と戦って大御所を負かす必要はないんです。自分の体験が、困っている誰かの役に立てばOKです。なので、困っているその人だけ見ればいいんです。大御所を見る必要は全然ないのです。
2は、「自分の中で当たり前すぎて、うっかり言うのを忘れている」ものです。先ほどの例だと、管理栄養士ですと伝えなかったり、医者ですと伝えなかったりすることです。
ほかにはたとえば、「お子さんに向けて英語を教えています」というのも伝え足りません。「お子さんに向けて」と言うだけだと、「え? お子さんって、何歳までなんだろう?」と、受け手があれこれ想像しなければいけなくなり、負担が増えます。何歳までか、どんな状態のお子さんかなど、対象を絞ってアウトプットをしないといけません。「小学校低学年に教えています」など、具体的に説明する必要があります。
対策としては、うっかり言い忘れてしまうことを防ぐために自己紹介として自分の中でテンプレート化してみることです。毎回「しつこいかな」と思うくらい、繰り返し言うようにしてみてください。
3は「みんな自分のアウトプットをしっかり最後まで受け取ってくれるはずと信じている」ことです。あなたも電車移動中などに、SNSを見るときがありますよね。おもしろそうなタイトルだけクリックして読むし、自分に関係ないと思ったら途中で読むのをやめるはずです。YouTubeも、つかみがおもしろくなければすぐにほかの動画にスイッチしますよね。
人は、よっぽど大好きな人のアウトプットでない限り、最後まで読みませんし話を聞きません。ですから、冒頭で勝負は決まります。最初のところで読んでもらう工夫をすることが大切です。
自分のアウトプットが、3つのどれかに当てはまっていないか? チェックしてみましょう。
ここまでの記事では、「アウトプットの最初にやるべきこと」についてご紹介しました。つづく関連記事では、「学びすぎが視野を狭くする危険性」についてお届けします。
つづき>>勉強熱心な人ほどキケン⁉「インプット沼」にはまり、資格ビジネスに搾取されないために大事なこととは?
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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