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共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は大きな課題。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで、息つく暇もありません。よその家庭ではどうしているの?夫婦ともにフルタイム勤務で超多忙な中、ワンオペの夜も頑張っているパパに、1日のスケジュールを聞きました。
→ 共働き夫婦は、家事・育児をどう分担してる?「共働き夫婦の1日スケジュール」でほかの人のインタビューも読んでみる
家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。
第24回となる今回は、日本最大規模の歯科医療プラットフォームを展開するワンディー株式会社で取締役として働くパパのタイムスケジュールを朝〜日中編・夜編にわたりインタビュー。夜編では夜のタイムスケジュールと家庭の様子をうかがいました。
歯科医療を専門としたメディア展開やセミナー開催をするワンディー株式会社にて取締役を務める。主に営業部門の統括を担当しながら、人事採用、財務の管理など業務は多岐に渡る。基本的にはフルリモート勤務で、特別な商談やミーティングなどがある日のみ出社する。プライベートでは、2歳と0歳(9ヶ月)の男の子のパパ。妻は次男が4ヶ月のときに職場復帰。
――ご長男は2歳ということですが、イヤイヤ期はありませんか。
河村さんまさにイヤイヤ期の真っ只中ですね。言葉で伝えたいけれど、まだうまく伝えきれなかったり、ごはんも好き嫌いがあったり。最近は何がイヤなのか原因がわからないような泣き崩れも多くて、途方に暮れることがあります。でも、僕はこの時期にあまり厳しく言っても仕方がないかなと思うので、イヤだと言われたら素直に受け入れるようにしています。
――河村さんもご多忙ですが、奥様のお仕事もお忙しそうですよね。
河村さんフルタイムの営業職なので、基本的に朝9時くらいから夕方の18〜19時まで働いて、夜の会食も月に何度かあります。僕のワンオペ育児の日は、子どもたちが寝るまで本当に大変ですよ(笑)。通っている保育園では、0歳児を最長18時半まで預かってくれるので、それまでに必ずいったん仕事を終わらせて、迎えに行きます。帰ったらYouTubeなど動画にも頼りつつ、イヤイヤ期の長男をなだめて、よく泣く次男をおんぶしながら夕飯を用意します。
――帰宅後は一番バタバタしますよね。
河村さん大忙しですね。長男のごはんを準備して次男の離乳食を作り、次男をあやしながら、2人にごはんを食べさせます。片づける余裕もあまりないので、済んだ食器類はひとまず流しに置いて、あとで片づけます。僕は夕飯を食べる時間の余裕がないので、保育園の迎えに行く前に軽く何か食べて気合いを入れていますね。
――ごはんが済んだら、0歳児と2歳児を2人同時にお風呂ですね。
河村さんお風呂の入り方も、まだ正解を模索中です。まず、上の子を湯船に入れておいて、お風呂のおもちゃで遊ばせている間に急いで次男を洗います。長男が湯船で滑ったりしないように常に目を配りながら進めて、お風呂のドアを開けたまま次男をあげます。着替えが終わったら脱衣所に次男を座らせて、長男を洗って一緒に上がります。自分は二の次ですね。
――怒涛の夜ですね……そして寝かしつけへ。
河村さん20時くらいにお風呂から上がって、そのあと長男は自由時間。次男は添い寝トントンではうまく寝てくれないので、僕は次男をひたすらスクワットで寝かしつけています。うとうとしてきたら、背中からではなく、起きないように横向きに置くのが今の次男のポイントですね。そのあと長男も寝かしつけて、21〜22時くらいに一息つけたらスムーズなほうですが、最近は全然寝てくれなくて……。少し前まで、眠くなったら勝手にベッドに行って、消灯すればコテッと寝てくれていたのに、最近は電気を消しても22〜23時まで寝ついてくれないんです。まだ仕事も残っているし、できるだけ早く寝てほしい気持ちはありますが、本人が眠くなるまで待ちます。
――夫婦2人で育児ができる夜の場合はどうですか?
河村さん2人いればまだ、ごはんやお風呂はラクになりますよね。ただ、妻も基本的には仕事のタスクが残った状態で夕方の家事に回っていることがほとんどなので、子どもたちが寝静まったらすぐに各々のパソコンを起動させているような日々です。それでもまた次男の夜泣きで中断し……という感じで朝になっちゃいます。
――ご夫婦でゆっくり話せる時間も限られそうですね。
河村さん妻の会食がない日は、なるべく家族で一緒にごはんを食べるように意識しています。でも、お互いに自分たちの食事は二の次で、子どもたちのごはんさえちゃんとあげたれたらOKという考えなので、無理はしていません。夫婦の会話というと……夕食のときは基本、子どもの話になっちゃいますよね。だから、朝にその日のお互いの予定を確認ながらコミュニケーションをとっています。
――今、子育てしていてどんなところに特に大変さを感じますか。
河村さんワンオペで2人同時に泣き始めると、まあ大変です。特に、2人とも発熱していて、かつワンオペのとき。体調が悪いと普段よりも機嫌が悪いので、1人をあやしてようやく寝かしつけたと思ったらもう1人がまた泣き始める、といったようなことを繰り返して、気がついたら数時間経っています。何もできていないのに疲労困憊ですよね(笑)。
――同時はつらいですね……。家事代行サービスを利用されたことはありますか?
河村さん定期的な利用ではないのですが、家庭内で緊急性が高いときにお願いしています。依頼内容としては、食事を作ってもらったり子どもをあやしてもらったり、ベビーシッターに近いもので、前日の夜や当日の朝一など直前の依頼でも対応していただけるので感謝しています。
――それはありがたいですね。ご夫婦とも仕事の責任が大きく、家庭とのバランスで工夫されていることも多いと思うのですが、夫婦間での決めごとはありますか。
河村さん僕と妻はお互いの忙しさを尊重しているので、基本的には「相手が家庭よりも仕事を優先したとしても、責めない」と認め合っています。「急な会食が入ってしまった」とか、「今日中のトラブル対応が必要」とか、当日イレギュラーなことが起こって相手にワンオペを強いてしまうことはお互いにありますが、そういうときでも責めずに「しょうがない」とわり切ることですね。たとえば、妻に重要な商談があって僕の予定がリスケできそうなら、より緊急度の高いほうを優先すべきだと思うので。もちろんどちらも多忙なことには変わりないけれど、そのときどきの状況で比較検討し、それぞれスキップできそうなタスクを探します。
――お互いに相手の仕事への理解があるのですね。
河村さんそこはうまく回せている気がします。妻と僕は前職の同期で、新卒から5年ほど一緒に働いていたので、相手がどんな価値観で働いているか仕事のスタンスを理解できています。だから、バランスがとりやすいのかもしれません。僕たちの中では、「仕事がうまくいっていないと、家庭もうまく回らなくなってしまう」と思っていて。逆に仕事がうまくいっていれば、家庭も明るくなると思っています。
(取材・文:宮本貴世、 撮影:佐藤登志雄、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)
この記事のライター
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