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同年代は共通の話題が多く、お互い対等な立ち場で話しやすいもの。一方、職場や親同士の会話で相手が年下だと、「こんな話題、若い子に興味あるかな?」「私、説教くさくなってる?」と不安になることもありますよね。
※画像はイメージです
今回は、話し方教室『TALK&トーク』を主宰する野口敏さんによる『人の輪の中にスッと入れる話し方』(三笠書房)から、下の世代の人たちとのコミュニケーションのコツについてお届けします。
「その場の『会話の主人公』は誰だ?」
そんな意識を持って話をしていますか。
雑談をしていて気分がいいのは、基本的に話し手。その立場をいつまでも独占していたら、一緒にいる人たちはその場を楽しめないでしょう。
特に下の世代の人たちの輪の中に入れてもらった時は、自分ではなく、その場にいる人たちが「会話の主人公」になるように気を使ってみてはいかがでしょうか。
「相手を主人公にする」というと、「休みの日は何をしているの?」などと質問をすればいいと受け取ってしまう人も多いようです。
でも、それでは内容のある話が出てくる確率は低いでしょう。そこには、相手が思わずしゃべりたくなる切り口というものが必要です。
※写真はイメージです
年下の人と話す時、つい説教くさい話をしたり、アドバイスをしたりしたくなるものです。
しかし自分が彼らと同年代だった頃、どんな切り口で話しかけてくる先輩が話しやすかったかを思い出せば、説教や望まれぬアドバイスが嫌われる原因になることに気づくことでしょう。
前の項で「自分のカッコ悪い話を」とお話ししました。まず、自分が悩んだこと、苦しかったことを話せば、年下の人たちも自分に正直になれます。
自分の話は早々に切り上げて、こんな切り口で話を聞いてみてください。
「仕事、しんどい時もあるだろう」「仕事で感じる壁ってあるよね」「月曜の朝のエネルギー充填度は何%?」
こんなふうに話しかけてくれる上司や先輩とは話もしやすく、本音も出やすくなります。もしかしたら、ネガティブな気持ちを吐き出したりするかもしれません。
そして、
「〇〇さんは苦しかった時、何を心の支えにして働いていたんですか?」
「逃げ出したくなる時に、どう考えればいいのでしょうか」
という質問も飛び出してきたりして。
そうした質問が、やがて「前向きな話」へとつながっていくことでしょう。
ネガティブな気持ちを吐き出すと、人の心は前向きになるからです。
ポジティブ信仰に縛られている人たちは、こんな「心のメカニズム」を知っておくと、コミュニケーションの質がアップすると思います。
この記事は、野口 敏著『人の輪の中にスッと入れる話し方』(三笠書房)より一部抜粋・再編集したものです。詳しくは下記をご覧ください。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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