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将来のことを考えて、幼児期から子どもに習い事をさせたいと思う親は多いのではないでしょうか。小さなころから習い事をしている方が、その後の学力も伸びやすいイメージもありますよね。では、たとえば偏差値の高い中学校に入学した子どもは、幼児期にどの程度、習い事をしていたのでしょうか?ある比較調査をご紹介します。
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「幼児教室ひまわり」の付属研究機関であるひまわり教育研究センターでは、定期的に教育に関する調査を実施しています。その1つが「幼児期の習い事の数と習い事の種類」についてのアンケート調査です。偏差値60以上の中学校に通う子どもを持つ保護者と、それ以外の中学校に通う子どもを持つ保護者(各100名、合計200名)を対象に、幼児期(3歳~6歳)に行っていた習い事について調べています。
(写真はイメージです)
「幼児期にいくつの習い事をしていたか」について、偏差値60以上の中学校に通う子どもと、そうではない中学に通う子どもで比較した結果、次のとおりとなりました。
まず、偏差値60以上の中学校に通う子どもの場合、幼児期の習い事の数は「3つ」が29%で最多となりました。次いで「2つ」が25%、「1つ」が21%と続きます。「させていなかった」は12%という結果でした。幼児期に1つ以上の習い事をしていた子どもは9割近くにのぼります。
一方、偏差値60以上でない中学校に通う子どもの場合、最も多かったのが「1つ」で42%。次に多かったのが「させていなかった」で31%、「2つ」と回答した人は22%でした。幼児期に1つ以上の習い事をしていた子どもは約7割となります。
偏差値60以上の中学校に通うこども―ひまわり教育研究センター「「幼児期の習い事の数と習い事の種類」についてのアンケート調査」より
偏差値60以上でない中学校に通う子ども―ひまわり教育研究センター「「幼児期の習い事の数と習い事の種類」についてのアンケート調査」より
次に、「何かしらの習い事をしていた」人に「どんな習い事をしていたか」を聞いた結果を見ると、偏差値60以上の中学校に通う子どもでは「スイミング」が53.4%でトップ、次いで「ピアノ、ヴァイオリンなどの楽器」(47.7%)、「英語」(39.8%)という結果でした。
一方、偏差値60以上でない中学校に通う子どもにおいても、トップは「スイミング」(50.7%)。2位以下は「英語」(21.7%)、「体操」(20.3%)となっており、スイミングに人気が集中していることがわかります。
偏差値60以上の中学校に通うこども―ひまわり教育研究センター「「幼児期の習い事の数と習い事の種類」についてのアンケート調査」より
偏差値60以上でない中学校に通う子ども―ひまわり教育研究センター「「幼児期の習い事の数と習い事の種類」についてのアンケート調査」より
この調査では、偏差値60以上の中学校に通う子どもは、そうではない中学校に通う子どもよりも、幼児期の習い事の数が多かったことがわかりました。もっとも、だからといって幼児期の習い事の数が多いと、高偏差値の中学校に入りやすいとは言えません。習い事には当然ながら経済的負担も伴いますから、あくまで参考程度にとらえるのがよいでしょう。
幼児期には幼児期にしか感じられないこともあるので、習い事が子どもの成長にプラスとなることは大いに期待できます。また、教室やスクールに通わせる「習い事」だけが学びではありません。親からの教えはもちろん、遊びやお手伝いなど、日常生活にさまざまな学びが存在します。日々の中での発見や出会い、驚きや感動も学びにつながっていくので、習い事の形にとらわれすぎず、柔軟に考えていきましょう。
(マイナビ子育て編集部)
■「幼児期の習い事の数と習い事の種類」についてのアンケート調査/ひまわり教育研究センター調査対象:偏差値60以上の中学校に通うこどもの保護者100人、それ以外の中学校に通う子どもの保護者100人調査時期:2023年4月14日~20日
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