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StoreProはこのほど、未就学(2歳以上)〜小学生の子どもを持つ親を対象に、「子連れセルフレジのリアルな困りごと」に関する調査を行いました。
買い物の効率化を目的にセルフレジの導入が進んでいますが、すべての利用者にとって使いやすい仕組みになっているのでしょうか。
特に、小さな子どもを連れた親だと、セルフレジの操作には負担や気疲れがともなう場面も多く見られます。
そこで実施された今回の調査。利便性の裏に潜む子連れのストレスと、親子が安心して使える“思いやり設計”の必要性が浮き彫りとなりました。

はじめに、「子どもと一緒に買い物をするとき、セルフレジを利用する理由」について尋ねたところ、「レジが混んでいるときに早く済ませたいから(58.5%)」が最も多く、「セルフレジが空いているから(36.3%)」「子どもがセルフレジをやりたがるから(32.2%)」と続きました。
セルフレジ利用の主な目的が「スピード」であることが明らかになりました。
一方で、子どもの意欲に合わせて利用する層も一定数存在します。
「効率」と「体験」の両立を図る姿勢が見られ、セルフレジは単なる時短ツールではなく、子どもとの関わりの場にもなっていると考えられます。
「セルフレジにどのような不満を抱いているか」について尋ねたところ、「バーコードの読み取りがうまくいかない(35.7%)」が最多で、「子どもがいるとスムーズに使えない(34.5%)」「トラブルが起きたときに不安(23.7%)」と続きました。
子連れでの利用は、操作性だけでなく心理的負担も伴うことが示されました。
特に「子どもがいることでスムーズに使えない」という回答から、機械設計だけでなく利用環境の課題も示唆されています。
親にとってセルフレジは、利便性と負担感が同居する存在であるといえるでしょう。

続いて、「子どもと一緒に買い物をするとき、セルフレジを利用してストレスを感じた経験はあるか」と尋ねたところ、約6割が「よくある(16.2%)」「ときどきある(43.9%)」と回答しました。
セルフレジの利用は日常化しているものの、約6割がストレスを感じていることが示されました。
子ども連れでの買い物は、操作の手間や周囲への気配りが重なり、想定以上の心理的負担となっている可能性が示唆されました。
前問で「よくある」「ときどきある」と回答した人に、「どのようなことにストレスを感じるか」について尋ねたところ、「子どもが操作ミスをしてしまう(バーコードの読み込みを二重で行ってしまう)(34.7%)」が最も多く、「バーコード位置が見つからず、子どもが商品を何度もかざして混乱する(28.7%)」「時間がかかる(27.7%)」と続きました。
親のストレスは、子どもの行動と操作の不確実さに起因しているようです。
学びや体験の場である一方、負担として感じられる場面も多く、「子どもがやりたい気持ち」と「親の焦り」の間に葛藤があることが、この結果からうかがえます。

「子どもはセルフレジの操作をやりたがるか」と尋ねたところ、8割以上が「いつもやりたがる(45.0%)」「ときどきやりたがる(39.6%)」と回答しました。
子どものセルフレジ操作への関心度は高く、操作自体を遊びや挑戦として楽しんでいると考えられます。
自分で会計を行う体験が、主体性や達成感を得る機会になっている可能性があります。

前問で「いつもやりたがる」「ときどきやりたがる」と回答した人に、「子どもがセルフレジを操作することについてどう感じるか」と尋ねたところ、「基本的には見守っているが時間がかかるので大変(35.9%)」が最多で、「子どもにやらせたいが、周囲に迷惑がかからないか気になる(32.8%)」「成長につながるので歓迎している(32.7%)」と続きました。
肯定的な意見もありますが、時間や周囲の目を気にする声も目立ちます。
親として子どもの成長を応援したい気持ちと、現実的な制約とのバランスの難しさがあるようです。
前問で「いつもやりたがる」「ときどきやりたがる」と回答した人に、「子どもがセルフレジを操作しているとき、他の利用者の視線や反応が気になったことはあるか」と尋ねたところ、約6割が「よくある(15.3%)」「ときどきある(42.8%)」と回答しました。
他の利用者の視線や反応を気にして子どもの挑戦を制限してしまう可能性もあるため、周囲の利用者の寛容さや店舗の配慮も重要なポイントになるでしょう。

「子どもと一緒にセルフレジを利用するとき、何か工夫をしているか」と尋ねたところ、「子どもに一部だけ操作させる(38.7%)」が最も多く、「時間に余裕があるときだけ利用する(34.9%)」「子どもを待たせて自分だけが操作する(15.6%)」と続きました。
多くの親が子どもの興味を尊重しつつも、状況に応じて制御する工夫をしています。
「時間」と「余裕」が、子連れセルフレジを円滑に進める鍵であることがうかがえます。
「子どもと一緒に外出をするとき、どのようなお店でセルフレジを利用するか」について尋ねたところ、「スーパーマーケット(78.0%)」が圧倒的に多く、「100円ショップ(38.0%)」「ドラッグストア・薬局(14.4%)」と続きました。
セルフレジの利用は、日常的に利用することが多い店舗に集中していることがわかります。特にスーパーマーケットや100円ショップのように、お菓子やおもちゃ等、子どもが欲しがる商品が多い店舗での活用が進んでいると言えるでしょう。

最後に、「子どもと一緒にセルフレジを利用するときにあったら嬉しいもの」について尋ねたところ、「子連れ優先セルフレジレーン(34.1%)」が最多で、「子ども向けの簡易モード(32.2%)」「商品をまとめてスキャンできる機能(まとめ読み取り)(23.3%)」と続きました。
子連れ利用者は、操作のしやすさやスムーズな会計体験を重視していると考えられます。
特に「子連れ優先レーン」や「簡易モード」など、子どもと一緒でも安心して使える配慮が求められていることがうかがえます。
機械の進化だけでなく、利用者目線での「親子にやさしいUX」が今後の課題といえるでしょう。
「子連れセルフレジのリアルな困りごと」に関する調査【調査期間】2025年10月28日(火)~10月29日(水)【調査方法】PRIZMA( https://www.prizma-link.com/press )によるインターネット調査【調査人数】1,008人【調査対象】調査回答時に未就学(2歳以上)〜小学生の子どもを持つ親と回答したモニター【調査元】StorePro( https://store.cloudil.jp/ )【モニター提供元】PRIZMAリサーチ【出典】StorePro(出典元:https://store.cloudil.jp/news011/ )
Textradehttps://business.textrade.org/
(マイナビ子育て編集部)
この記事のライター
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