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早いもので、今年も12月がやってきました。クリスマス、大掃除、仕事納め……とイベント続きのこの季節ですが、実は12月には「一年の中で唯一、存在しないもの」があるのを知っていますか?今回は、そんな“へぇ〜”と言いたくなるカレンダー豆知識をクイズ形式でご紹介します。

●Q|12月は次のうち“何がない月”でしょう?
(1)祝日(2)中間決算(3)祝日の振替・移動日(4)二十四節気の「土用入り」
正解はこのあと!
実は、現在の日本のカレンダーでは、12月には「国民の祝日」が1日も存在しません。
1年の中で祝日がない月は6月と12月だけ。年末は行事が多くて華やかな印象なのに、祝日だけがぽっかり空いているというギャップが面白いですよね。
日本の祝日は「国民の祝日に関する法律」や歴史的な記念日にもとづいて定められますが、12月には・祝日に該当する国家的記念日がない・春分や秋分のような“節目の日”が含まれないといった理由から、祝日が制定されていません。
※クリスマス(12月25日)は、多くの国では祝日として親しまれていますが、日本では“行事の日”であって祝日には含まれません。
2018年までは、12月23日が「天皇誕生日(祝日)」でした。当時の天皇(現在の上皇さま)の誕生日が12月23日だったためです。
ところが、2019年の新天皇即位にともない、現在の天皇陛下の誕生日「2月23日」が新たな天皇誕生日(祝日)となりました。
そのため、12月から祝日が消えたという経緯があります。
(補足:天皇誕生日は“固定日”ではなく、“その時の天皇の誕生日”が祝日となる仕組みです。)
祝日はありませんが、12月には・大雪(たいせつ)・冬至(とうじ)といった二十四節気があり、季節の変化を示す重要な時期でもあります。
特に冬至は・ゆず湯に入る・かぼちゃを食べるなど日本で古くから親しまれた行事が残る日です。
日本の祝日は年間16日。その中でも特に祝日が多いのは・1月(元日・成人の日)・5月(憲法記念日・みどりの日・こどもの日)など。
一方、祝日ゼロの・6月・12月はレアな存在となっています。
イベントの音が絶えない12月。きらめく予定の裏側で、実は“一年で唯一、祝日がない月”だなんて、ちょっと意外ですよね。
それでも、大掃除の気配や、クリスマスの灯り、冬至の静けさ、年越しのざわめき……。12月は、祝日じゃなくても、日々が小さな行事で満たされていきます。
カレンダーの仕組みを知ると、そんな当たり前の景色がふと違って見えるもの。そして、気づけば今年もあと少し。ここまで頑張ってきた自分を、どうかやさしくねぎらってあげてください。
参考文献[*1] 内閣府「国民の祝日について」[*2] e-Gov法令検索「国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)」[*3] 宮内庁「天皇誕生日一般参賀要領」(天皇誕生日に関する公式情報)[*4] 国立天文台「暦要項(二十四節気・雑節)」[*5] 日本郵便「2026年の祝日等における郵便物等の配達」[*6] 政府広報オンライン「『国民の祝日』について知ろう」
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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