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日本のカステラのレシピの元になったと言われているポルトガルの伝統菓子・パンデローのレシピです。主な材料は卵・砂糖・小麦粉の3つで、しっとり感を出すためにはちみつも加えました。カステラのような濃厚さとスポンジケーキのふわふわした軽さの両方が味わえるレシピです。
日本のカステラのレシピの元になったと言われている、ポルトガルの伝統菓子・パンデロー。主な材料は卵・砂糖・小麦粉の3つで、現在作られているものは16世紀から存在していたそう。パンのように酵母を使って生地を膨らますことが普通だった当時、卵を泡立てることで膨らますことができるレシピは画期的だったそうです。今日ではイギリスのスポンジケーキ、イタリアのパン・ディ・スパーニャ、フランスのジェノワーズ、日本のカステラと世界各地にレシピが広まって定着しています。
そしてこのポルトガルのパンデローですが、パンデロー自体のバリエーションもポルトガル各地にあるそうです。今回作ったのはオヴァール地方で作られているパンデロー。陶器の型の中に一枚のオーブンシートを折り込むようにして敷き、中心を半熟のようにとろとろにして仕上げるのが特徴です。ただ 生の小麦粉を食べると消化不良で腹痛を起こすこともあるため、今回はしっかり焼いたレシピをご紹介します。
卵 1個
卵黄 3個
グラニュー糖 20g
はちみつ 大さじ1(21g)
薄力粉 25g
オーブンを焼く10分前に180度に温めておきます。
型に大きめにカットした1枚のオーブンシートを敷き込みます。
① ボウルに卵、卵黄、グラニュー糖、はちみつを入れてハンドミキサーで白っぽくもったりとするまでよく泡立てます。
② 薄力粉をふるい入れ、ゴムベラで切るように混ぜ合わせます。
③ 予熱した180度のオーブンの中段に入れて、15分ほど焼きます。(オーブンによって焼き時間は若干変わってきます。電気オーブンで、ファンを回していない状態で180度で焼いています。焼き時間が10分だと全体が生すぎる感じ、15分をすぎると中までしっかり焼けてました。)
仕上がりはカステラのような濃厚さとスポンジケーキのふわふわした軽さのちょうど中間くらい。卵黄が多い分泡立ても簡単で、スポンジケーキよりコツがいらず失敗しにくいです。時間がたっても乾燥しにくくしっとり感が続きます。簡単にできるカステラとして、またはスポンジケーキの代わりにケーキの土台として気軽に作ってみて下さい!
この記事のライター
Chicca Food
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パティシエ、イタリアソムリエ協会認定ソムリエです。イタリア ローマ・フィレンツェ 、フランス ボルドーを経て現在パリ在住。フランスやイタリアのお菓子を中心に、チョコレートやフルーツを使ったお菓子や焼き菓子、お惣菜のレシピを紹介します。
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