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「旬のフルーツ晩酌でPON!」シリーズも第二弾を迎えました!(笑)。前回の苺に続き、今回のフルーツはこれから旬を迎える“夏みかん”。甘酸っぱくてちょっぴりほろ苦い、夏みかん。ちょっと暑くなって来たこの頃、体が欲してきますよね。今回は海のものとあわせて、日本酒によくあう、おつまみレシピをご紹介します!
瀬戸内は柑橘の楽園。晩秋から初夏にかけて、次々に様々な柑橘が並びます。
みかんにレモンにポンカン、はるかに、せとか、清見に不知火、西の香…、柑橘リレーは延々、続きます。そして、その味わいの多種多様なこと!
甘かったり酸っぱかったりほろ苦かったり瑞々しかったり…。その外見からは想像もつかないくらい、その個性は様々で…。「みかん」とひと括りにしてしまうのは、申し訳ないくらい。幅広く奥深い世界です。
これからの旬を迎えるのは、夏みかん。…と言ってもその種類も、様々。今回は、夏みかんの親戚、甘夏の一種、サンフルーツを選びました。甘いだけじゃなくって、しっかり酸味もある、ジューシーな柑橘です。
冬の間は、酸っぱいものってどうも敬遠しがちでしたが、温かくなると、身体が自ずと酸味を欲してくるよう。
甘い温州みかんよりも、ちょっと酸っぱい夏みかんが口恋しくなったり。体がぽかぽかに温まるウイスキーよりも、キリッと冷えた白ワインが飲みたくなったり…。
これもまた自然の摂理なのかも知れません。体の声に耳を澄まして、今こそ食べたい酸味、味わいましょう!
夏みかんの脇を固めるのは、同じ時期に旬を迎える、若布。そして旨味たっぷり、クニュンとした食感も楽しいホタテの貝柱。お刺身用の貝柱を香ばしく、軽く炙って割いて使います。
それをまとめあげるのは、キリッと小気味良い酸味。果物の酸味と、穀物酢の酸味、粒マスタードの酸味、異なる酸味が様々に重なりあって生まれる、奥深い旨味が…、お酒にあうことと言ったら…。サイコーなんです!ぜひ!
夏みかん(※) 正味60g
ホタテ(刺身用) 15g
若布 15g
米酢 大さじ2
うすくちしょうゆ 小さじ1
きび砂糖 小さじ1
粒マスタード 小さじ1/2
太白ごま油 大さじ1/2
※今回は夏みかんの一種であるサンフルーツを使いましたが、夏みかんでも甘夏でもグレープフルーツでも。程良く酸味と苦味のある柑橘が似合います。
① 夏みかんは、皮をむき、適当な大きさに割きます。若布は食べやすいサイズに切ります。
② フライパンに太白ごま油を熱し、ホタテの表面を軽く炙るように焼きます。粗熱がとれたら小さく割きます。
③ 米酢、うすくちしょうゆ、きび砂糖をあわせ、きび砂糖が溶けたら、粒マスタードを加えます。
④ ③に①と②を入れて和え、器に盛ります。上から太白ごま油(分量外)をかけ、上に粒マスタード(分量外)をのせてできあがり。
器は、野口悦士さんのゴブレットを選びました。もともとは「ワインを飲むように…」と作られた器ですが、小ぶりで高さのある高坏のようなこの形。我が家では、おつまみをちょこっと盛る器としても重宝しています。
お酒はもちろん、日本酒!ですよね。お酒、すすみます。
この記事のライター
広島の器と道具の店「LOUTO」店主/フリーランスエディター
田中雪絵
6035
地元福岡にて編集部に勤務後、フリーランスのエディターとして活動。2008年に器と道具の店「LOUTO」を主人の実家のある広島に開店。自身が実際に使い、惚れ込んだ器や道具を、使い手の実感を込めて紹介する。また月に一度、企画展や作家の個展も開催。何よりの楽しみは、毎日の料理と晩酌!
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