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界 長門
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山口最古の温泉街で食べ歩きをするなら♡星野リゾートの温泉旅館「界 長門」へ

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「藩主の御茶屋屋敷」をテーマとした、山口県にある星野リゾートの温泉旅館「界 長門」に、俳優でフォトグラファーの染谷ノエルが訪問。そこでの体験を2回にわたってレポートします。2回目は伝統工芸である赤間硯で墨をすって絵や文字を綴る「おとなの墨あそび」など魅力的なアクティビティを紹介。施設のすぐ外にある温泉街でそぞろ歩きや食べ歩きをして楽しんできました。

目次

大きな筆で文字を書く「いろは筆体操」

【ご当地部屋や夕食を紹介をした1回目の記事はこちらから】

清々しい朝を迎えたら、まずは体を動かすことから始めます。川床テラスの近くまで歩いて行き、川の音と鳥の声を聞きながら体操をします。最初は、深呼吸を意識しながらのゆっくりとした動作から。

その後は、「界 長門」ならではの「いろは筆体操」に。とても大きな筆を持っていると想定して、体を大きく使いながらその筆で空中に「いろはにほへと」という文字を書いていきます。

息を吸って、吐いてを繰り返しながら、動かしていくのですが、呼吸のタイミングが少し難しい!でもスタッフが丁寧に教えてくれるので、一緒に楽しみながらできました。

界 長門の公式サイトをチェック >

「早朝参拝そぞろ歩き」で長門湯本温泉の知見を深める

体操の後は「早朝参拝そぞろ歩き」に向かいます。

スタッフによる周辺の街並みの歴史や、近くに並ぶお店の説明などを聞きながら、音信川沿いを歩いていると、街全体がそぞろ歩きをテーマにして作られているということがよく分かります。

川の名前の「音信(おとずれ)」は便りという意味で、昔お茶屋で働く湯女(ゆな)が、ある男性に口には出せぬ秘めた思いを文にしたため下流に流したという「音信川恋伝説」が残っているのだとか。

開湯伝説にゆかりのある住吉神社を参拝し、ゆずきちの木が植えられているところへ。

ゆずきちはかぼすの一種ですが、ゆずより優れているという意味でゆずきちというのだそう。取材時には、実際にゆずきちが木になっているのを見ることができました。小ぶりでかわいい!

早朝参拝そぞろ歩きは、桜、金木犀、紅葉など、四季折々の樹木や花を楽しめ、清々しい朝の時間を満喫することができます。

“まごわやさしい”のご当地朝食「桶盛り朝食」

体操にそぞろ歩きにと、朝からたくさん体を動かしてお腹も空いてきたところで朝食をいただきます。

「界 長門」のご当地朝食は、桶に盛られて提供される「桶盛り朝食」。日本の伝統的な食材の頭文字をとって作られた、健康的な食生活のための合言葉“まごわやさしい”がたっぷりと摂れる、バランスの良い和定食です。

烏賊しゅうまいや、長門産の釜炊き塩・百姓の塩で食べる豆腐など、山口県らしさも。そして、立ち上る湯気からの味噌汁の香りに、食欲をそそられます。

あつあつの味噌汁を器によそったら、「アカモク」という、もずくのようなネバネバとした海藻を入れて「アカモク味噌汁」にしていただきます。

アカモクには免疫力を強化する効果があるといわれているフコイダンが大量に含まれていて、独特の粘りとシャキシャキとした歯ごたえが特徴です。

抗肥満作用のあるフコキサンチンの含有量も多く、ダイエットの味方にもなってくれます。

ゆずきち入りのヨーグルトは、酸味と甘みのバランスが絶妙!朝からこんなにも豊富な食材をいただけて、心も体も満たされます。

ご当地楽「おとなの墨あそび」

地域の特徴的な魅力を楽しめる、界ブランドのご当地楽。

「界 長門」では、800年以上の歴史を持つ山口県の伝統工芸である赤間硯(あかますずり)で墨をすり、扇子型の和紙に絵や文字を綴る「おとなの墨あそび」を体験できます。

赤間硯は、赤間石という石が原材料で、赤間硯を用いれば墨を細かくすることができ、発色も伸びも良い墨汁ができます。また、その芸術性の高さからも贈答品として用いられてきました。

「おとなの墨あそび」は書院をイメージして作られた空間で体験。硯で墨をすって、文字でも絵でも、自分の好きなように書きます。

まずは使う硯を選ぶのですが、こんなにたくさんの種類があるのか、と驚き!私は、丸いフォルムの「円硯」を選びました。

私自身、最後に墨に触れたのはおそらく中学生の時で、筆を使って字を書くのも下手なので、「緊張する…」とつぶやいたら、「これは習字の授業じゃないので、本当に好きに書いていただいていいんです。丸っこく書いたり、イラストを添えたり、なんでもいいんです」と言ってもらえて、すごく安心しました。

おとなの墨“遊び”なので、上手とか下手とかは気にせず、楽しむことが大事なのです。

硯に百円玉くらいの水を落とし静かに墨をすっていると、ふわ〜と墨の香りが。懐かしいな、こんなにいい香りだったっけ、と思いながら、リラックス効果のある墨の香りに、なんだか一瞬肩の力が抜けていくように感じました。

スタッフの皆さんの個性豊かな作品も拝見。中には、座右の銘や好きな歌詞を書く人もいるのだそう。このご当地楽の所要時間は15分ほどなので、気軽に参加できます。

手業のひととき「赤間硯職人と行う硯づくり」

作硯家・日枝陽一氏から手ほどきを受けながら、赤間硯作りを体験する手業のひととき「赤間硯職人と行う硯づくり」。

大きな窓のある開放感抜群のロビーで、職人と一緒に素材から赤間硯を削り出し、自分だけの硯を完成させます。

実際に職人が使っている30cmほどの大きなノミを使って、「墨堂」という墨をする面を彫ります。

ノミで色んな角度から削ってみて、自分の削りやすい角度を模索していきます。角度も力加減も難しいのですが、日枝さんが隣で見ながら優しく教えてくれるので、安心してできます。

削る際に出る粉は化粧土となり、実際にロビーに飾られている作品になっているのだそう。

次に、砥石やペーパーなどを使って磨きの作業に入ります。石が乾かないように常に濡らしつつ、表面の凸凹を消すために場合によってはノミを使いながら磨きます。

それでもまだ墨汁入れのような状態なので、ここから硯に変えていく作業へ。墨をするための細かい凸凹を作るために、泥が固まった石、泥砥石を使って、撫でるようにして削っていきます。

「界 長門」での体験はここまで。その後は日枝さんが最後の仕上げをしてくれて、後日自宅に完成品が届きます。

自分の硯ができるなんて初めての経験で、特別感があります。体験をしながら、日枝さんが硯の仕組みや技術の話、石の話などもしてくれ、これまで知らなかった世界に触れることができ、大変貴重な時間を過ごせました。この体験を目的に宿泊する人もいるのだそう。

※「赤間硯職人と行う硯づくり」の体験期間は2023年8月末まで。2024年1月からは「萩焼作家と行う手びねり体験」が開催される予定です

自家製どら焼きが人気の「あけぼのカフェ」

「界 長門」の特徴の一つ、界ブランドで初の、宿泊者以外も利用できるショップ「あけぼのカフェ」。「界 長門」に併設していて、温泉街を散策する人も憩えるスペースです。

街歩きのお供に人気の自家製どら焼きや、どら焼きに合うドリンクが購入できます。どら焼きの味は、夏みかん、ゆずきち、あずきの3種類。季節限定の味が並ぶことも。

テイクアウトして、温泉街そぞろ歩きの最中に、音信川の川床を楽しみながら、いただいても。

川床テラスで、足を川につけてみると冷たくて気持ちが良いです。

パシャン!と音を立てて魚が飛び跳ねる様子を見ることも。自然の緑がとても美しいので、この景色の中で美味しいものを食べると癒し効果が抜群です。

あけぼのカフェから一番近い橋の手すりは、太く設定されていて、そこに肘をかけて景色を楽しんだり、どら焼きやドリンクを置いて写真を撮ったりすることができるようになっています。

これも街歩きを楽しむための、街全体の取り組みの一つ。

景色を眺めながらのんびり時間が過ごせるロビー

大きな窓越しに綺麗な緑色の植物たちがお出迎えしてくれるロビーは、空間が広く開放感もあります。

ロビーの両脇に飾られている桜の木の絵は、どの季節にも合うようにあえて満開の桜ではなく、枝のみにしているのだそう。

トラベルライブラリーは夜の街の練り歩き前に立ち寄って

ロビーを出たところにあるトラベルライブラリーには、「界」の文字が入った提灯が。

本棚には、高杉晋作や吉田松陰という山口県ゆかりの藩士に関する本が並び、山口の歴史や武士文化をより深く知ることができます。

染谷ノエル推しのお土産は、徳地和紙の髪飾りと葉書

ロビーの中にあるSHOPでお土産探し。職人技が光る硯や花瓶、食器、ご当地のお菓子など魅力的なアイテムがたくさん並びます。

その中から、徳地和紙の髪飾りと葉書を選びました。髪飾りはパーツを自分で組み立てて仕上げます。

私が選んだ色はみかん色のお花。夏らしい明るい色で、早速ハットにつけてみました。日常使いができるので、お土産に最適!

手すき和紙のぬくもりが感じられる葉書は、メッセージと共に徳地和紙の魅力を伝えられそうです。

カゴに入った萩名産の夏みかんの砂糖漬けのお菓子は、カゴのままお土産として渡すことができ、見た目もかわいいので贈り物に最適です。

訪れる人と地域と共に歩む「界 長門」

「界 長門」を訪れた際の第一印象は、落ち着いているけど今まで訪れた界の施設に比べると身近に感じられる、ということ。1泊2日の滞在を通して、宿泊者、スタッフ、地域住民など、人と人との距離感が近いということに気づきました。

そして、街と一緒に歩み、地域の人たちと街を作り上げようとしていることを実感しました。滞在を通して、誰しもが「界  長門」のことも、温泉街のことも好きになってしまうのではないのでしょうか。

また、新しく生まれ変わった温泉地ですが、古き良き伝統や武家文化にたっぷりと触れられるので、伝統と新しさ、どちらも味わいたいという人におすすめしたい宿泊先です。

界 長門の予約はこちらから! >

温泉旅館「界 長門」基本データ

<住所>〒759-4103 山口県長門市深川湯本2229-1
<TEL>050-3134-8092(9:30〜18:00)
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<車>中国自動車道「美祢IC」から約30分
<電車>JR西日本「長門湯本温泉駅」から徒歩で約15分

※この記事は2023年8月の取材内容に基づき執筆されています。時期により、イベントや食事などの内容が変更になっている可能性があります。詳細は「界 長門」にお問い合わせください。

星野リゾートの温泉旅館「界」をチェック >

PROFILE

染谷ノエル(Noel Someya) / 俳優・フォトグラファー

東京都出身。演劇を学ぶため中学卒業後に単身渡英し、ノーサンプトンのBosworth Independent Collegeなどに通う。4年半後に帰国、上智大学にて英文学を専攻。在学中より劇団、東京ジャンクZに所属、舞台俳優のキャリアは15年目を迎える(2023年時点)。写真は留学中、"Photography"の授業がきっかけで本格的に取り組むようになった。旅や日常をドラマチックに切り取る表現を得意とし、雑誌やWEBメディアなどでの作品掲載多数。 撮影、執筆、被写体の三役をこなすキャリアを活かし、取材、連載などでも活躍する。

Twitter: @noel_engeki
Instagram: @noelle.s12

STAFF
Photo&Writing:Noel Someya 
Edit:michill編集部



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