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フードコーディネーター・スパイス香辛料アドバイザーの笠原知子です。豚肉のリエット。ビストロやワインバーなどで目にすることがありますよね。なめらかなリエットをパンにつけると、肉の旨みが口の中に広がり、ワインと合わせれば幸せな気分になります♪瓶に入った市販品もありますが、家で作れたらうれしいですよね。
リエットは、フランスの料理で、「豚肉の塊」という意味があるそうです。煮込んだ豚肉をほぐして、脂などと混ぜてペースト状にした、保存を目的としたお惣菜。
手の込んだ料理のように見えますが、面倒な調理や、特別な道具などは必要なし。豚肉を煮込むのに時間はかかりますが、手間はかからず、意外に簡単に作ることができるのです。
冷蔵庫にリエットがあれば、夜遅く帰った時や、すぐに飲みたい時にも、さっとおつまみが用意できます。持ち運びしやすく、あらかじめ作っておけるので、手土産にもぴったりですよ。
・豚バラ肉 400g
・玉ねぎ 1/2
・にんにく 2~3片
・ローリエ 1枚
・タイム 1枝
・セージ お好みで適量
・オリーブオイル 小さじ2~3
・粗塩(自然塩) 小さじ1
・黒胡椒 適量
・白ワイン 100cc
・水 400cc
① 豚肉は大きくブロックに切り、塩をしてなじませる。
② にんにくは、半分に切って芯を取ってつぶす。玉ねぎは、薄切りにする。
③ オリーブオイルとにんにくを入れて火にかけ、香りが出てきたら、豚肉の脂の方を下にして入れる。焼き色がついてきたら、玉ねぎも加えて炒める。
④ 白ワインとローリエ、タイム、セージ、黒胡椒、水を入れ、沸騰してきたらアクをとる。
⑤ ふたをして、ごく弱火で焦げないように注意しながら2時間位煮込む(水分がなくなってくると焦げやすいので注意する)。
⑥ 柔らかく煮えたら、ハーブを取り除き、肉と脂(煮汁)に分ける。
⑦ ボウルに肉を入れ、フォークなどでつぶす。
⑧ 脂を少しとりわけ(最後に蓋をするのに使います)残りを肉と混ぜる。
氷水に当てながら、肉と脂(煮汁)を滑らかに混ぜ合わせる。
⑨ 容器に入れて表面をならし、取り分けておいた脂を流して冷やす。
ハーブをいくつか使いましたが、ない場合は、セロリの葉を入れても香りがプラスされておいしくできます。
肉と脂を混ぜるのに、氷水で冷やしながら作ったものと、冷やさないで作ったものを食べ比べてみましたが、氷水で冷やしたほうが断然おいしくできました。
冷やしながら混ぜた方は、全体になめらかに脂が混ざり合い舌触りが違うので、ここは省かず、ぜひ氷水で冷やしながら混ぜ合わせてみてください。
最後に脂を流して蓋をしましたが、長く保存するのでなければ、ラップをぴったりしておけば大丈夫です。
リエットが出来たら、パンを添えていただきます。口の中に、豚肉の香りと旨みが広がってワインが止まらないおいしさです。保存食なので、時間のある週末に作れば、しばらく楽しめます。
家でビストロ気分、ぜひ、お試しください。
この記事のライター
笠原知子
6900
IT企業で8年勤務した後、出産で退職。現在は、パソコンインストラクターとして仕事をしながら、Webと、企業様向けに、お酒と共に楽しむ料理を中心としたレシピを提供しています。
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