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冬本番。外で育てている多肉植物を、室内に取り込む季節になってきました。部屋で育てる冬だからこそできる、工夫やデコレーションをご紹介します。多肉植物をもともとインドアで育てている方にも、ヒントになるアイデアばかりです。寒い冬を楽しく越せるよう、あなたの多肉植物たちをデコレーションしてみませんか?
乾燥地帯に多く自生し、寒さに弱いイメージの多肉植物ですが、関東以南の比較的温暖な冬ならば、外で冬を越すことも十分可能です。ただし、霜や雪にあてる事は厳禁。品種にもよりますが、目安としては連日5℃を下回るようならば、室内に取り込んだほうが安心です。
室内での置き場は、日差しの当たる窓際がベストです。暖房機器の温風が直接当たる所や、一日中日陰の場所には置かないようにしてください。十分な日差しが確保できない場合は、天気の良い日には屋外に出して日光浴をさせるのも一案です。
部屋に取り込んだ多肉植物。外にあったままの状態では、土汚れなど気になりますよね。そこで、とても簡単に見た目もキレイになるアイデアがこちらです。
手芸用のワタを使い、表面の土をぐるりとカバーします。アクセントになっているパールの粒は、「待ち針」。ただ挿すだけで、素敵なアクセントになるうえ、ふわふわのワタを程よく押さえてくれます。
まるで雪が積もったかのような、冬ならではのデコレーションです。土が見えなくなるので、部屋に置いていてもクリーンな印象になります。
こちらは、冬らしいニット素材の手作り鉢カバーです。パステルカラーが可愛らしいニットは、実は子供服のリメイク。ベビー服のカーディガンの袖を利用しています。
着られなくなったカーディガンの袖口をカット。カットした部分を中表で縫い合わせて(手縫いで十分です)表に返し、鉢を入れて底を整えれば完成です。好みでボタンを縫い留めたりすると、より可愛らしい鉢カバーになります。
思い出の子供服が鉢カバーとして再利用できるので、お子さんもとても喜びますよ。子供部屋のインテリアにもぴったりです。
小さな鉢をたくさん持っている方におすすめのアイデア。キレイな箱にひとまとめにして、すっきりとおしゃれに管理する方法です。部屋の中での移動もとてもラクになります。
写真の箱も空き箱を使った手作り。両面テープやボンドを使い、箱に好きな布を貼り付け、皮テープで持ち手も付けました。鉢がはまるように、丸くくり抜いたホルダーも作れば、空き箱とは思えない、素敵な多肉植物のコレクションボックスになります。靴の空き箱や、余っている布地など、家にあるものを活用できるのも嬉しいポイントです。
小さな寄せ植えで多肉植物を育てている方には、こんな工夫もオススメです。写真の器は、陶器のコーヒードリッパー。使わなくなった物を再利用しています。コーヒードリッパーは、底に穴が開いているので、植物を植えるのには最適。プラスチック製の物なら、100円ショップにも売っています。キッチンで使う容器に植え替える事で、清潔感とインテリア性が高まり、お部屋に馴染む一鉢になります。
もう一手間かけるならば、土もコロコロとした室内園芸用ものに替えると、よりクリーンに、土っぽさの無い状態にできるので、キッチンや食卓に抵抗なく飾ることができます。
多肉植物のデコレーション、いくつかご紹介してきましたが、これらは全て、水遣りが極端に少なくて済む多肉植物だからこそできるアイデアです。ワタの飾りも、ニットの鉢カバーも、紙製の箱にまとめる事も、常に水やりをする植物では、びしょびしょになってしまいます。
多肉植物の冬の水やりは、月に1,2回です。その時だけデコレーションを外し、水やりが済んだらまた戻します。室内に取り込む冬だからこそできる、多肉植物ならではの遊びです。外ではできないデコレーションを、ぜひ楽しんでみて下さい。
この記事のライター
鴨下ふみえ
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ガーデニングアーティスト、クラフト作家。手作りで楽しむガーデニングやインテリアのアイデアを提案。「NHKあさイチ」グリーンスタイル講師。NHK文化センター横浜ランドマーク校講師。「誰でも簡単に!でもセンス良く」がコンセプト。最近のテーマは、シンプルガーデニング。FC2公式ブロガー。
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