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日焼け止め

リモートワークだからってすっぴんだと大変なことに!?ブルーライトの日焼けに注意!

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薬剤師の三上彰貴子です。新型コロナウイルスの影響で、日本でも本格的にリモートワークが進んできましたね。家でのパソコン作業やスマホ画面とにらめっこという状態ではないでしょうか。でもみなさん、家にいるときに日焼け止めってつけていますか?在宅だからってすっぴんでお仕事していませんか?実は、モニターから発せられるブルーライトでも日焼けをするんです。今回は、そんな日焼けを防ぐ、日焼け止めについてご紹介します。

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目次

日焼け止めによく書かれている「SPF」と「PA」って何?

まず、日焼け止めの基本ですが、日焼け止めにはSPA10や、SPF60と「SPF」という文字と、PA+、+++など「PA」という文字が書かれていますよね。

数値や+の数が多ければもちろんその分日焼け止めの効果が高いのですが、そもそもこの記号って何でしょう?

紫外線は、波長によって幾つかに分けられ、波長の長い物から紫外線A波(UVA(Ultraviolet A))、B波(UVB)、C波(UVC)があります。

UVCは、波長が短いのでオゾン層で吸収されて地球にはほぼ届きません。地表に届くのはUVAとUVBで、これが肌に影響を与えるのです。

シワやたるみの原因になる「UVA」

波長の長いUVAは、地表に届きやすく、紫外線の9割を占めています。波長が長いので皮膚の中まで入ってきて、肌のタンパク質を変化させてしまします。

そのため、長時間浴びるとシワやたるみの原因になります。また、じわじわ色素を沈着させて黒くする作用もあります。

地表に届きやすいので、曇りの日でも、秋や冬など一年中地表に降り注いでいますし、普通のガラスは通過してしまいますので、家の中にいてもじわじわ日焼けをしてしまいます。

このUVAの防止効果の程度をあらわすのが「PA」です。

赤くはれたり、シミ、皮膚がんの原因になる「UVB」

5月ぐらいから秋ごろまで特に強く地表に届き、アウトドアのレジャーで日焼けをすると真っ赤になったりするような強い日焼けをもたらすのがUVBです。

波長の短いUVBは、皮膚の表面に作用して、たくさん浴びると赤くはれたり、特にシミの原因になります。また、細胞のDNAにも影響して皮膚がんの原因にもなります。

このUVBの防止効果の程度を表すのが「SPF」です。

PAやSPFは数値が高いほうがいい?

難しくなりますので、簡単に触れますが、PAやSPFは日焼け止めを塗ったところと塗らないところで日焼け止めの効果がどのくらいあったのかを、割合で示したような感じです。

もちろん、SPF10よりSPF50の方が、数値が高いとそれだけ紫外線防止効果は高いです。PAも+(プラス)の数が多い方が、よりUVAの防止効果が高くなります。

ただ、通勤や買い物で少し出かけるぐらいでしたら、低めの物で大丈夫。数値が高いと皮膚への負担も少なからずあります。

アウトドアで長時間外にいるのでしたら、SPF50や60、PA+++やPA++++など高いものを2~3時間おきには塗るようにした方がいいですね。

日焼け止めの種類

「こどもでも使える」「白くならない」「ノンケミカル」など、日焼け止めのパッケージに色々書いてありますが、その違いって何?と良く聞かれることがあります。

日焼け止めの成分には、主に紫外線吸収剤と、紫外線錯乱剤があります。それぞれの違いについて簡単に紹介します。

紫外線吸収剤

紫外線を吸収する物質が、吸収した紫外線を熱に変えて、紫外線が皮膚の細胞に影響を与えないようにします。

メリットは、ぬっても白くならない成分であること。ただ、人によっては、接触皮膚炎や光線過敏症を起こすことがありますので、皮膚が敏感な人は避けた方がいいですね。

成分としては、パッケージに書かれている以下のようなものが紫外線吸収剤です。

・オクチルトリアゾン
・オクトクリレン
・ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
・メトキシケイヒ酸オクチル
・パラメトキシ桂皮酸エチルヘキシル
・ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
・t‐ブチルメトキシジベンゾイルメタン など

紫外線散乱剤

肌に塗ることで、肌の表面に無機物がくっついて、それが反射板のように紫外線を反射、散乱させることで皮膚に紫外線が届くのを防ぎます。

子ども用、敏感肌用と言われている商品はこの紫外線散乱剤であることが多いです。敏感肌用に使いやすいのですが、塗ると白っぽくなることがあります。

成分としては、以下です。
・酸化チタン
・酸化亜鉛 など

ただ、商品によっては、吸収剤と散乱剤、両方含まれている物もあります。パッケージで確認してくださいね。

ブルーライトでも日焼けする!?

今皆さんがこの記事を読んでいるスマホやパソコンのモニターからは、ブルーライトが出ています。

このブルーライトはどちらかというとUVAに近いので、シワ、たるみ、じわじわ黒くなる、といった影響が考えられます。

数年前の研究では、ブルーライトを1日8時間4日間ほど浴びていると、直接20分紫外線を浴びたのと同じぐらいの影響があるという報告もあります。

家で一日中スマホをみていたり、リモートワークでパソコンをみるときも要注意。家だからとすっぴんでいないで、PA+、SPF10~20ぐらいのクリームを塗っておいてくださいね。窓から入ってくるUVAも防げます。

そして、前に触れたようにUVAは一年中地表に降り注いでいます。日焼け止めは、夏だけでいい!と、思わないで、一年中、秋冬でもSPFは低めでPA+の書かれているものを使ってみてくださいね。

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この記事のライター

薬剤師

三上彰貴子

外資系製薬会社勤務後、慶應義塾大学にてMBA取得。卒業後、朝日アーサー・アンダーセン(現PWC)にて主に医療分野のコンサルティングを手がける。2005年より独立し、株式会社A.M.C代表取締役となり、製薬会社・化粧品会社関連のマーケティング、人財育成セミナーなどを行う。現在は、薬科大学博士課程にて研究も行う。その他、薬局薬剤師、登録販売者向けの講師、薬科大学非常勤講師としても活躍中。

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