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フランスのパン屋さんで必ず見かけると言ってもよい、砂糖のかかった小さいシュークリームのようなお菓子「シューケット」。中にはクリームは入っておらず、サクッとしたシュー生地の食感を楽しめるフランスの国民的なお菓子です。今回は、フランス人有名パティシエのレシピもご紹介!
まず、シューケットの歴史を語る上で外せないのは、シュー生地の生みの親「ポペリーニ」。
彼は、16世紀のフランスの王妃としてイタリアから嫁いだCatherine de Médicis(カトリーヌ・ド・メディチ)の元で活躍したパティシエです。
実際に、今でも彼の名前をそのまま使った現代版ポペリーニのお店もパリで見かけるほどの有名人↓
しかし、シュー生地がより多くの人々に定着するまでには、かなり長い年月を必要としました。
ポペリーニの時代から、約300年後…シュー生地を世に広めたのはアントナン・カレーム。その当時のフランスでは、「国王のシェフかつシェフの帝王」と呼ばれたフランス料理界の超有名シェフ・パティシエです。
彼が作るピエスモンテ(工芸菓子)の一つ、プティシュークリームがツリーのように積み上げられた「クロカンブッシュ」は、今日でもフランス人の結婚式や祝いの席では欠かせないケーキとなっています。
実際に、フランスで出席した結婚式にて登場した「クロカンブッシュ」↓
その後、宮廷のみならず、街中のパティスリーやパン屋でもシュー生地は進化を遂げ、パリブレストやサントノーレなど数々のお菓子が生み出されていきました。
その中の一つが…そう、シューケットなのです!
大都市パリはもちろん、私の住むリヨンでも、家から徒歩10分圏内にパン屋さんとパティスリーは10軒以上!何を買うかによってお店の使い分けが出来るほど、選択肢はとても豊富です。
今回お話しているシューケットはというと、パティスリーにある場合もありますが、どちらかというとパン屋に置いてあることの方が多いです。そして、出来れば午前中に買うのがオススメ!
シュー生地を手作りされたことのある方ならお分かりかもしれませんが、やはり出来立てが一番膨らんでいて美味しいです!1日に何度もシューケットを焼かれているパン屋さんは別として、朝焼きたてのパンを買いに行きがてら、シューケットも袋いっぱいに買ってくるという方を見かけます。
シューケットはもちろん一つでも買うことはできますが、だいたい100グラム単位で袋詰めしてもらうことが多いです。何故なら、小さくて軽くて…一度食べ始めたら止まらない美味しさ!パクパクと一つ、二つ手に取って、いや、もう一つ…。
子供も大人も大好きな手軽なフランス菓子、出来立てのシューケットをフランス旅行の際には是非♪
最近では、日本でもシューケット専門店ができたり、パン屋さんで売られていたり、以前よりは目にする機会が増えたシューケット。でも、出来立てを家でも楽しめるのなら、それが一番美味しいこと間違いなし!
私の友人であり、美人パティシエのAnne-Sophieによるプロのレシピをご紹介します。フランスの人気番組「Le Meilleur Pâtissier」で見事優勝した経験のある彼女のレシピで、美味しいシューケットをご自宅でもお試しください♪
・水 250cc
・小麦粉 125g
・無塩バター 60g
・塩 ひとつまみ
・砂糖 50g
・卵 4個
・パールシュガー 100g
①鍋に、水・バター・砂糖・塩を入れ、沸騰するまで火にかける。
②沸騰したら火からおろし、小麦粉を全て加え、木べらでダマがなくなるようによくかき混ぜる。
③ある程度混ざったら、弱火で熱しながら生地がまとまるようによく混ぜる。
④1〜2分置いて、生地から粗熱を取ったら、卵を一つずつ割り入れ混ぜてゆく。ただし、生地が緩くなりすぎないように注意!マストではありませんが、残った卵液は、焼く前に生地に塗って使うことができます。
⑤しぼり袋、もしくはティースプーンを使って、丸く成型した生地をベイキングシートの上に膨らむ分を考えて、間隔を空けながら並べる。パールシュガーを全体にまぶす。もし、卵液が残っている場合は、パールシュガーを乗せる前にハケで塗る。
⑥180度に予熱したオーブンで20分焼いて、温かいうちに召し上がれ♪
生地をよく混ぜ、生地が温かいうちにオーブンへ入れることでよく膨らませることが出来ます。
この記事のライター
piyosophy
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二年間のイギリス生活を終え、パリ、そして只今フランス、リヨン在住。レディガガも闘病中の線維筋痛症とジストニアの両方の痛みと2011年から共存生活をしています。オランダ、イギリスの花の世界で磨いた感性をもとに、フランスでも多くを吸収し発信中!現在は、Ameba公式トップブロガーとして、フランス生活での日本では信じられない驚きの日々・素晴らしい食文化・芸術・自然など様々な角度から綴っております。
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