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植物を増やす方法の一つに「挿し木」があります。茎や葉を切って用土に挿しておくと、やがて根が出てくるというものです。春は挿し木に絶好の季節。伸び放題の植物を、挿し木のテクニックでおしゃれに仕立て直してあげましょう。
大人気の多肉植物。ある程度長く育てていると、茎がだらしなく伸びてしまったり、寄せ植えの一部が枯れてしまったり、見栄えが悪くなっていませんか?そんな時こそ、挿し木がおすすめです。挿し木で、またキレイな寄せ植えに仕立て直してみましょう。
先端を残して伸びた茎を切ります。土に挿す部分を少し残しておきましょう。多肉植物の場合は、このまま1,2日放っておいて、切り口を乾かすのが良いとされています。そうすることで、水を求めて根が出やすくなるそう。でも数週間ほったらかしでも枯れる事は無く、細い根を出してきます。とても強い植物ですね!
挿し木用に切り取った葉先を「挿し穂」と呼びます。この挿し穂を清潔な用土(写真は、室内用のハイドロボール)に挿せばいいのですが、可愛らしく見せるには、ポイントが2つあります。
①小さめのおしゃれな器を選ぶこと。
②挿し穂は深めに、キュッと寄せて挿すこと。
写真の例は、陶器のコーヒードリッパーを使っています。挿し穂も数種類をレイアウトして賑やかに。コンパクトにまとめる事で、清潔感のある整った印象になります。このまま明るい室内か屋外で育てると、やがて土の中では根が出てきて生長を始めます。
次の例は、「アロマティカス」というハーブです。多肉植物のような厚い葉で、ミントの香りがする人気の品種です。苗で購入したものがだらしなく伸びてしまったので、挿し木でキレイにリフォームしようと思います。
100円ショップで買った琺瑯のマグカップに、室内用のハイドロ用土を入れ、挿し穂を何本か深めに挿しました。かわいらしいグリーンになり、リフォームは大成功。まだまだ挿し穂が余っていたので、お気に入りのボーダー柄の鉢も使って、爽やかな2鉢の完成です。
多肉植物と違い、挿し穂を乾かさずに用土の湿り気を保ってあげると、根が早く出て成功率もアップします。
他にも挿し木に向いている植物には、ゼラニウムやマーガレット、シソ類やミントなどがあります。
本来、増やす方法とされている挿し木ですが、植物を整える手段としても、とてもお勧めです。伸び放題の植物は見た目も悪く、育てるテンションも下がりがちです。その植物が挿し木で増やせるものならば、挿し穂を切って更新すると、気持ちも植物もスッキリしますよ。
この季節に是非、試してみて下さいね。
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この記事のライター
鴨下ふみえ
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ガーデニングアーティスト、クラフト作家。手作りで楽しむガーデニングやインテリアのアイデアを提案。「NHKあさイチ」グリーンスタイル講師。NHK文化センター横浜ランドマーク校講師。「誰でも簡単に!でもセンス良く」がコンセプト。最近のテーマは、シンプルガーデニング。FC2公式ブロガー。
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