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歌舞伎俳優の松本幸四郎、尾上右近が1日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた「吉例顔見世大歌舞伎」(25日千秋楽)の通し狂言「仮名手本忠臣蔵」に出演した。
「義経千本桜」「菅原伝授手習鑑」と並ぶ歌舞伎三大名作の一つ。亡き主君の仇を討つ四十七士の忠義と苦難、それを取り巻く人々の情愛を描く。四段目は主君・塩冶判官(右近)の無念の思いと忠臣・大星由良之助(幸四郎)の決意が交差する悲劇の場。切腹を言い渡された判官が、無念の思いを直接伝えるべく由良之助の到着を待つ。腹に刀を突き立てる中、遂に由良之助が駆けつける。
上演中の客席の出入りを止める「通さん場」の緊迫感のなか、白の裃姿の判官が由良之助を待つ姿は、場内にピンと張りつめた厳粛な空気を漂わせた。ここで、父・由良之助がいまだ到着していないことを判官に知らせる息子の大星力弥を、幸四郎の長男である市川染五郎が勤めた。実の親子ならではの説得力で、切迫した状況で父の参上を待ちわびる若き力弥を真摯(しんし)に演じた。
2012年以来、14年ぶりに通し上演で由良之助を演じる幸四郎は「四段目で判官に会う場面は言葉ではなく、心と心で(仇討ちを)理解しあう。後は、はらに閉じ込めて、どう進めるか、考えに考える。今年最後の歌舞伎座出演なので、気持ち良く勝ちどきを上げたい」。初役で塩冶判官を勤める右近は「まろやかに、ふくよかに。事件を起こす人に見えないという、温厚な人物を心掛けたい」と話している。
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スポーツ報知
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