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選択肢の多い時代を生き抜く方法とは!

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私たちは昔の女性よりも多くの生き方の選択肢に恵まれています。しかし、だからこそ、悩むことも多くなっているとも言われています。選択肢の多いこの時代に、私たちはどんなことを心がければいいでしょうか?


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目次

現代の30代女性とは?

現代の30代女性というと、みなさんはどんな女性を思い浮かべるでしょうか?
 バリバリとキャリアを積み上げている女性?
 会社のポジションに行き詰まりを感じ始めている女性?
 家庭に入って、毎日小さな子どもたちの世話に追われている女性?
 本当に自分の好きなことを追及している女性?
 仕事と育児のバランスをとりながら、忙しい日々を送っている女性?
 人生のひと休みをとり、旅に出たりして、今までの生き方を見直している女性?

他にもいろんな女性を思い浮かべることができるでしょう。
つまり、それは今の時代、30代女性の生き方がとても多様化しているからです。
もちろん、生き方の多様化というのは、30代女性だけではなく、男性や他の世代にも言えることです。しかし、仕事や結婚、子どもを持つかどうかなど、30代の女性には、選択を迫られることが多いように思われます。

選択肢が多すぎると?

それでは、生き方の選択肢の多いという今の時代、女性は以前より幸せなのでしょうか?
もちろん、生き方が一つに決められている時代は息苦しいものです。
しかし、それと同時に、多くのいろんな選択肢があるということも、私たちを苦しめる要因となりえることをポジティブ心理学の研究結果は示しています。

心理学者のバリー・シュワルツは、選択肢が多すぎることは心理的ストレスとなりえると説きます。そして、それは以下の3つの問題を引き起こします。

 ①十分な情報を手にしようと思っても、すべての情報は手に入らないという現実に直面する。
 ②選択肢が複雑すぎると、判断ミスを起こしやすくなる。
 ③選択に関する心理的負担が増える。

マキシマイザーとサティスファイサー

それでは、そんな選択肢の多い時代を生き抜くには、私たちはどうしたらいいのでしょうか?それには以下の2点が必要になってきます。

 ①選択肢が多すぎると、ストレスになり、かえって動きや自由が阻害されるのだという事実を知っておく。
 ②「すべての選択肢を検討して、常にベストのものを選ばなくてはならない」というこだわりを手放すことが大事。

人は、マキシマイザーと、サティスファイサーという2タイプに大きくわけられるとシュワルツは言います。マキシマイザーとは、「すべてを検討し、最高のものを選択しようとする人」で、サティスファイサーとは、「ほどよいもので満足する人」のことです。

もしあなたがマキシマイザーの傾向が強いなら、この選択肢の多すぎる時代は、サティスファイサーの傾向が強い人よりも、生きづらいかもしれません。それはあなたがすべてを検討して、ベストの選択肢をしようとするからです。

そんなときは、
―すべての選択肢を検討する必要はない。
―ほどよいもので満足する場合も時には必要。
―まだ見ぬものに思いをはせるのでなく、今の状況に感謝する。

といった態度を身につけることも重要になってきます。それらは、サティスファイサー的態度なのですが、その態度から、誰もが恩恵を受けることができます。とくに人間関係では、サティスファイサーのほうが、周りの人と良好な関係を結ぶと言われています。

それはただ「妥協をしたほうがいい」という意味ではなく、「ここはこだわりを持ち、しっかり選択する」、その反対に「ここはこだわりを捨てて、ほどよいもので満足する」といった、「選択する場合を選択する」という知恵が、今の時代には必要になってくるということなのです。

多くの情報や選択肢にさらされている現代の私たちにとって、一種の制限はある意味、恵みでもあることを知り、自分の今の状況に感謝していくことが、心豊かに生きるコツかもしれません。


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この記事のライター

成瀬まゆみ

Inspire代表。ポジティブ心理学やスピリチュアルの知恵を実生活に活かし、「アタラシイジブンのつくりかた」を提唱。自ら出版社に企画を持ち込んだ『ハーバードの人生を変える授業』シリーズは33万部の大ヒットに。他に『ポジティブ心理学が一冊でわかる本』の監訳や、ジョン・ディマティーニ博士の『ザ・ミッション』の翻訳も手がける。独自のセミナーや個人セッションで、人の変容の瞬間に胸をときめかしている。

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